一芸もアリの優等生TOSHIBA REGZA 55Z740X

薄型テレビ 2021/4/8
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一芸もアリの優等生TOSHIBA REGZA 55Z740X

2020年は大きめの薄型テレビがよく売れた。2021年もその傾向に変わりはない。少し前は高級品だった50インチ超の4Kテレビも10万円以下で手が届くのだ。でもそれなら10万円を超える「格安じゃない4Kテレビ」にどんな価値があるのか。そんな疑問に答えるのが東芝の「REGZA 55Z740X」だ。

液晶最上級の画質

テレビ選びで避けて通れないのが画質。今だと4Kが頭に浮かぶだろう。格安4Kテレビでも当然4K解像度のパネルを搭載している。だけど、画質を決めるのはパネルだけじゃない。それ以外にも高画質のための機能はある。それらをしっかり搭載しているのが東芝の4K液晶テレビ「REGZA 55Z740X(以下Z740X)」なのだ。その違いを見ていこう。

まず液晶テレビの映像表示に不可欠なバックライトの種類。Z740Xはここに上位仕様の「全面直下バックライト」を採用。さらにそのLEDの点滅を緻密に制御する「リアルブラックエリアコントロール」を搭載。映像の明るい部分と暗い部分を細かくコントロールして、高コントラストな映像を実現する。

さらに、高画質エンジン「レグザエンジンCloud PRO」の搭載。これはコンテンツやジャンルごとのデータをクラウドから取得してAIで高画質処理を行うというもの。地デジ放送やネット動画の個別のシーンをちゃんとキレイに表示するには、すでにこのレベルの処理が不可欠なのだ。

こんなセールストークみたいな文句を聞いても「フーン」と聞き流してしまうだろう。けど、実際に同じ東芝製で1つ下のグレードの「55M540X」と見比べてみたら、やっぱり全然違う。

たとえば地デジのワイドショーを見るだけでも、Z740Xのほうが画面が目に見えて明るく高画質。画面全体が明るくクッキリしているし、それでいてテロップを見てもノイズが少なく、コメンテーターの顔やスーツの質感もセットも緻密に再現されている。

画質以外にレグザZ740Xは音もすごくいいのだ。音楽が流れたりすると「レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO」の強烈な重低音サウンドが響き渡る。バズーカという名前のとおりのぶっ放す轟音(ごうおん)だ。

そんなZ740Xの画質・音質を採点するなら100点満点で80点くらい。あれ、結構褒めてた割に渋い? と思うかもしれないけど、現状、テレビのラインアップ全体で見たとき、上には有機ELテレビの「REGZA X9400」がある。こればかりは仕方ない。けど、Z740Xの画質・音質が液晶最上位クラスであることは間違いない。

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多コンテンツの検索は音声検索が必須

今のテレビで見るのは地デジだけじゃない。Z740Xは「YouTube」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」やそれ以外の主要ネット動画サービスも全部入り。でも、それらは格安4Kテレビの多くでも見られる。だから、それだけで特別に褒められるわけではない。そこにも当然違いがある。

今、4Kテレビで問われているのは単にネット動画が見られるだけではなく、「どれだけ見やすいか」という視点だ。そのポイントは「ボイス機能」。リモコンのボイスボタンを押して「犬の動画を見たい」と声をかければ、自動的にYouTubeが起動して検索結果を表示。検索のための「キーワード入力」という4Kテレビのリモコン操作で一番面倒な行為をすごく楽にしてくれる。

ちなみにこの音声による検索では、ネット動画だけでなく現在放送中の番組や後述の「タイムシフトマシン」での録画番組も探せて、テレビの操作から視聴コンテンツ探しの面倒くささそのものを解消してくれる。たとえば帰宅して取りあえず何か見ようと思ったときなんかも本当に楽なのだ。

こう紹介するとZ740X最高! と言いたいところだけど、これまた上位機に当たる有機EL REGZAシリーズのボイス機能はリモコンのボイスボタンを押す必要すらないハンズフリー仕様。そこと比べるとZ740Xのボイス機能は80点なのだ。とはいえ高得点なのだけど。

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録画機能は文句なしの100点

大晦日の歌番組じゃあるまいし、誰もがリアルタイムで放送を見てるわけじゃない。放送を見るなら、外せないのが「録画」だ。今どき格安4Kテレビでも、外付けUSB HDDを接続すれば録画できたりする。だからどれを選んでも同じ、なはずがない。

番組表から録りたいものを予約して録画、という行為の古臭さときたらない。なぜなら今どきの映像体験の主流とは、YouTubeやNetflixのように、好きなときに、好きなものを見るものだ。そこに録画予約なんて面倒な事前準備は必要ない。

そこで従来の録画から発想をガラリと変えたのがZ740Xにも搭載されている「タイムシフトマシン」。これは指定した地デジの最大6チャンネルを全部録画して、自由に見られるようにするというもの。Z740Xの場合、HDD容量にもよるが最大で6チャンネルを1日24時間録画でも約3日間、午後7時から午前1時までなら約2週間分を全部録画可能だ。

これは正直スゴイ。たとえば、ドラマやバラエティー、アニメを見るのも一切録画予約不要。それどころか、今夜のニュースだってどれを見るか各局から自由に選べる。放送をあたかもオンデマンドのように変えてしまうのだ。もう、テレビ体験が違い過ぎて、Z740Xから離れられなくなるほど。

外出自粛でテレビの視聴時間が延びて、改めて放送の不自由さを思い知った人もいるかもしれないが、見たい番組をいつでも見られるZ740Xは例外なのだ。外付けHDDが必要だけど、費用対効果は絶大だ。

そんな「タイムシフトマシン」の便利さを採点するなら100点中の100点満点。これ自体は結構前からあるのだが、とはいえ他社には存在しないし、こればっかりは有機EL搭載最上位モデルREGZA X9400とまったく同等なので、遠慮なしの高評価だ。

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タイムシフトという突き抜けた個性

今どき格安4Kテレビでも映像はそれなりにキレイで、録画も、ネット動画もそつなくこなすのも事実だ。でも、だからこそ10万円を超えるテレビとして、映りも操作も「そつなく」じゃなく、より高い水準をクリアし、さらにタイムシフトという突き抜けた個性を備える。それがZ740Xなんじゃないかと。

そう考えると13万円台後半(2021年4月8日時点)という、人気の格安4Kテレビからプラス5万円くらいのZ740Xって、スゴイ。ちなみに、さんざん比べたREGZA X9400の55V型モデルは、20万円(2021年4月8日時点)を超えてしまう。

画質・音質、音声操作も80点で、録画は100点、それってテストの成績は全教科80点超えで、さらに得意の部活では全国優勝……みたいなもん。格安からの上がり幅で考えたら結構スゴイんじゃないのかな。価格.com

文:折原一也 写真:文田信基(fort)

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TOSHIBA REGZA 55Z740X

画面サイズ: 55V型
液晶パネル方式: 4K液晶
画素数(水平×垂直): 3840×2160[4Kパネル]
画面寸法(幅×高さ): 121.9×68.0cm
画面寸法(対角): 138.8cm
質量(卓上スタンド含む): 20.0kg
梱包箱寸法: 138.8×84.6×19.4cm
梱包時質量: 27.5kg
地上デジタルチューナー: 9チャンネル
BS・110度CSデジタルチューナー: 3チャンネル
BS 4K/110度CS 4Kチューナー: 2チャンネル
主な特長: タイムシフトマシン/レグザ重低音バズーカオーディオシステムPRO
画面サイズ展開: 50インチ / 55インチ / 65インチ

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