マッサージ器の選び方
「マッサージ器にはどんな部分をマッサージできるものがあるの?」「どんなタイプを選べばいいの?」「どんな機能が付いているの?」など、マッサージ器を選ぶ際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。マッサージ器に必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう。
2022/6/30 更新
目次
「マッサージ器」は、血行を促し、筋肉のコリや疲れ、痛みなどを和らげてくれるリラクゼーションアイテムです。マッサージサロンに行きたくても、忙しくて時間がない。でも「このつらさ、すぐになんとかしたい!」という人たちに支持されているのが、手軽に使えるマッサージ器です。価格やタイプ、機能は千差万別。使いたい部位やシーンを想定して選びましょう。また、マッサージ器は法律上「医療機器」に分類されていますが、間違った使い方は体調悪化やケガにつながるので注意が必要です。なお、マッサージチェアもマッサージ器の1つですが、このカテゴリでは部分的な機能に特化したものや、持ち運び可能なサイズのものを扱っています。マッサージチェアをお探しの方は、マッサージチェアの選び方ガイドをご覧ください。
マッサージ器は、手軽に持ち運びできる小型で軽量のものから、やや重量がある大きめサイズのものまで、さまざまなタイプがあります。そのなかから自分に最適なマッサージ器を選ぶには、主に体のどの部分のコリや疲れを和らげたいのかを明確にしておくことが大切です。また、使用するシチュエーションを想定しておくとよいでしょう。「せっかく購入したはいいけれど、忙しさのあまり使わなくなってしまう」というパターンに陥りがちな人は、できるだけ「テレビを見ながら」「仕事をしながら」など、何かをしながら使えるタイプを選びましょう。
※なお、以下に紹介する各マッサージ器の効果とは、「効果が期待できる」ことを意味し、その効果・効能を保証するものではありません。
【部位】手が届けばどこでも
【効果】コリ、疲れ、痛み緩和
手に持って使える小型のマッサージ器です。肩、首、背中、腰、足など、疲れを感じる部分に当てて使用します。さまざまな部位に使用できる点が特長で、疲れを感じたら「サッ」と使える手軽さも魅力です。
【部位】足、脚
【効果】疲れ、むくみ、冷え緩和
脚部の疲れ、むくみ、冷えを緩和させるマッサージ器です。脚全体をもみほぐしたり、空気圧を利用して血行を促進したりするモデルがあります。1日の疲れを自宅でゆったりと癒やしたい人に◎
【部位】首、肩
【効果】コリ、疲れ、痛み緩和
首、肩周辺の疲れを緩和するためのマッサージ器です。ヒーター機能が搭載されているモデルのほか、腰、太もも、ふくらはぎなどに使用できるモデルもあります。体がつらいときにすぐに使用できる手軽さが特長です。
【部位】腰、背中(お腹にも)
【効果】コリ、疲れ、痛み緩和
クッション型のマッサージ器です。肩、背中、腰、ふくらはぎ、太ももなど、ほぐしたい部分に当てて使います。ヒーター機能搭載モデルは、お腹の温めにも効果的です。自宅のソファーなどでくつろぎながら使用できます。
【部位】腰、背中、首
【効果】コリ、疲れ、痛み緩和
座椅子の形状をしたマッサージ器です。首、肩、背中、腰など、体の広範囲をほぐすことができます。押す、もむ、つかむ、振動するなど、モデルにより機能はさまざまです。
「頑張っている私に、くつろぎの時間を」というコンセプトで開発された“ながら”マッサージャー、リフレシリーズ。温感(ヒーター)を搭載したひざまわりマッサージャーも人気です。
「レッグリフレ」シリーズのトップモデルは、足先から膝周り、太ももまでをギューっと包み込み、マッサージで疲れを癒やします。じんわりと温めてくれる「温感(ヒーター)」機能も搭載されています。
健康器具製造メーカーのアテックスが「女性が自分の部屋やリビングに置きたくなるマッサージャー」をコンセプトに展開するルルドシリーズ。部位に合わせた、さまざまなマッサージャーがラインアップされています。
さまざまなツボがある手にフォーカスした「ハンドケア」マッサージャーです。最新モデルでは、手のひら全体を包んで指圧する「全体コース」と、指をとらえ、1本ずつ伸ばしひっぱる手技をイメージした「指先コース」の2つのプログラムが搭載されています。
マッサージ&スポーツサポートツールの製造販売を行う「ドリームファクトリー」。Dr.Airシリーズは、「スマートデザイン」をコンセプトにデザイン性の高いラインアップを取り揃えたブランドです。
「3Dマッサージシートプレミアム」は、座面シートタイプでありながら、大型の本格マッサージチェアのもみ玉ユニットを採用しています。首から肩、背中、腰、お尻まで幅広くフィットします。
10万円を切るマッサージチェアで注目される大東電機工業のヘルスケアブランド。太ももから足先までをしぼりもみマッサージするモデルや、首・肩から腰をしっかりとほぐすマッサージシートが人気です。
フジ医療器は、日本で初めてマッサージチェアを開発したメーカー。寝ながらマッサージができるシートマッサージャーや、長年の研究を生かした“もみ心地"が特長のフットマッサージャーをラインアップしています。
マッサージ器を利用すると、首や肩、背中、腰、手、脚部など、さまざまな部位をもみほぐすことができます。機種によってマッサージ可能な部位が異なるため、揉みほぐしたい部位に対応した製品を選ぶとよいでしょう。
収納時に折りたたむことができる機能です。折りたためば、クローゼットや押し入れの隙間などの狭いスペースにも収納できます。
自動で電源をオフにできる機能です。この機能が搭載されていると、マッサージ器の使いすぎや切り忘れを防止できます。
電源ケーブルが必要ないので、使用できる場所の選択肢が広がります。充電タイプと乾電池タイプがあります。
じんわりと温かくなる機能です。温めることで血行促進やリラックス効果、コリや疲れの緩和などが期待できます。
ひとえにマッサージ器といっても、持ち運びできる小型サイズから床に置いて使用するやや大きめのタイプまで、さまざまです。マッサージ器を購入する場合には、使用するシーンを想定して製品のサイズをチェックしておくことが大切です。とくに、大きめのサイズを購入する際には、設置場所や保管スペースに合わせて、マッサージ器の幅や奥行きをしっかりと確認しておきましょう。
どちらともいえません。
椎間板ヘルニアは、ひどい場合には手術が必要な疾患です。また、治癒のためには炎症を抑えることが第一。できるだけ体を動かさないほうがいい場合もあるため、医師に相談したうえで、マッサージ器を使用するか判断したほうがよいでしょう。
主にサイズ、価格、性能の3点が異なります。
マッサージチェアが大型で高価であるのに対し、マッサージ器は小型で安価なため、手軽に導入できます。一方、性能面ではマッサージチェアが勝る場合が多いです。設置場所、予算、必要な機能などを考慮して選びましょう。
長時間の使用は逆効果です。
マッサージ器を長時間使用すると、もみ返しやケガの原因になる恐れがあります。マッサージ器には終了時間が設定されているものもありますので、必ず取り扱い説明書を確認してから使用しましょう。
刺激の種類が違います。
コリや痛みの緩和という目的はマッサージ器と同じですが、電気治療器、低周波治療器ともに、電気刺激で患部に働きかける医療機器です。電気治療器は神経に刺激を与え、低周波治療器は、微弱な電気(低周波)を通電させて、筋肉を刺激します。
高額モデルにはさまざまな機能が搭載されています。
安価なモデルは、単純な動きによるもみほぐし機能が多く、基本的に高額モデルには、複雑なもみほぐし機能が搭載されていると考えてよいでしょう。場所によって強度やもみ方を変える機能が搭載されているモデルもあります。使いたいシチュエーションやコストパフォーマンス、予算などを考えて検討してみてください。
エアバッグ
手のひらでギュッと抑えたり、挟み込んだりするのと同じように、面を利用して圧迫する動作が行えるマッサージ器具の部品・機能です。
もみ返し
マッサージを行った後に、まれに筋肉痛のような痛みが生じます。これを「もみ返し」と呼びます。無理な力での継続的なマッサージや刺激は、筋肉の繊維や筋膜にダメージを与えて炎症を起こすことから、筋肉痛のようなにぶい痛みが生じます。悪化すると炎症を起こした部分から血行不良になり、頭痛などを引き起こす可能性もあるので、過度なマッサージには注意しましょう。
もみ玉
上下左右へ自在に動くことで、“たたき”や“もみ” などポイントごとに指圧的な動作が行えるマッサージ器具の部品・機能です。