ミニコンポ・セットコンポの選び方
「Wi-Fiに対応しているの?」「性能がイマイチわからない」「メーカーの違いは何?」など、ミニコンポ・セットコンポ選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ミニコンポ・セットコンポ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!
2025/3/31 更新
目次
CDプレーヤーやプリメインアンプ、スピーカーといった機器を組み合わせて構築したオーディオシステムを「コンポーネントステレオ(略称:コンポ)」といいます。各機器を別々に揃えて構築するシステムは「単品コンポ」と呼ばれ、好きなメーカーの機器を組み合わせる楽しみがあります。一方、各機器がセットで販売されているものや一体化しているコンポもあります。ミニコンポと呼ばれる小型の製品や比較的安価な製品が多数ラインアップされており、手軽にオーディオシステムを導入できるのが特長です。価格.comの「ミニコンポ・セットコンポ」カテゴリでは、このタイプの製品を扱っています。
ミニコンポ・セットコンポには、プレーヤーとプリメインアンプが1つの筐体におさまったものや、さらにスピーカーまで一体化したもの、スピーカーは別途用意が必要なものとさまざまなタイプがあります。
録音メディアの多様化にくわえ、スマートフォンの普及により、ミニコンポ・セットコンポでの音楽の楽しみ方も変化してきています。CD、iPodなどの対応メディア以外にも、音源形式やスピーカーのWay数、最大出力といった音質面、ネットワークとの連携による機能面に注目して選ぶとよいでしょう。
音楽を記録するメディアとして、iPodなどのデジタルオーディオプレーヤーやスマートフォンを使用する人が増えています。USB端子をもつミニコンポ・セットコンポなら、それらをUSBケーブルで接続して楽しめるほか、iPhoneであれば専用の接続機器であるiPhoneドックに置いて聞くことができる製品もあります。SD/SDHCメモリーカードを活用している人は、SD/SDHCメモリーカードスロットの有無を確認するとよいでしょう。
パソコンや周辺機器を接続するためのインターフェイス規格の1つ。ミニコンポ・セットコンポにUSB端子があれば、パソコンやデジタルオーディオプレーヤー、USBメモリーなどを接続して、記録された音楽をミニコンポ・セットコンポで再生できます。
SD/SDHCメモリーカードを挿入できる差し込み口のことです。このスロットがあれば、SD/SDHCメモリーカードに記録されている音楽を再生することができます。
メモリー系のメディアを利用する人が増えていますが、従来の音楽CDをはじめ、CD-R/RWやDVD、カセットテープに対応している製品もまだまだあります。これらのメディアを楽しみたい人は対応している製品をチェックしましょう。
今なお主流の音楽メディアです。現在販売されているほとんどのミニコンポ・セットコンポには、CDプレーヤーが搭載されています
CD-Rは、データを一度記録すると消去できないディスクです。一方、CD-RWは何度でも書き換えが可能です。記録容量はどちらも700MBです。
アナログ式の磁気テープを使った録音用メディアで、以前に比べて利用者が減少していますが、最近でもカセットテープ対応ミニコンポ・セットコンポは10製品以上あります。
円盤に音楽の振動を刻み込み記録した、今もなお愛されるメディアです。ブームが再燃しており、マニアだけでなく若年層にも人気があります。
近距離にあるデジタル機器同士をつなぐ無線通信規格の1つ。ミニコンポ・セットコンポと、スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーがBluetooth対応であれば、お互いワイヤレス接続してスマートフォンやデジタルオーディオプレーヤー内の音楽をミニコンポ・セットコンポで再生することも可能です。
無線LAN規格の1つです。Wi-Fi対応機器なら家庭内の無線LANを通じてパソコンやスマートフォン、タブレットなどに収録されている音楽をミニコンポ・セットコンポで楽しめます。インターネットラジオを聴ける製品もあります。
家庭内にある複数の機器を、LANを通じて接続できるようにするガイドライン。DLNA対応機器は、異なるメーカー間でも接続可能です。書斎にあるパソコンやCDプレーヤーの曲をリビングのミニコンポ・セットコンポで再生することなどができます。
iPhone、iPadなどで再生しているコンテンツを家庭内のネットワークを経由して、AirPlayに対応したミニコンポ・セットコンポやスピーカーなどほかの機器でストリーミング再生する機能です。
スウェーデンの企業スポティファイ・テクノロジーが運営する、音楽ストリーミングサービスです。数千万の楽曲とポッドキャストを楽しむことができます。
ワイドFM(FM補完放送)とは、AM放送局の放送エリアにおいて、難聴対策や災害対策のために従来のFM放送用の周波数(76MHz〜90MHz)に加えて、新たに割当てられた周波数(90.1MHz〜95MHz)を用いてAM番組を放送することです。ワイドFMに対応した製品であれば、AMラジオが入りにくいところでもFM放送でAMラジオを聴くことができます。
ハイレゾとは高解像度のことで、CDの最大6.5倍の情報量を持つ、高品質な音楽データを指します。CDよりも情報量の多いハイレゾ音源はよりきめ細やかで、空気感と臨場感を楽しめます。
MP3は音楽や声などの音響データを圧縮する技術の1つです。音楽CDの容量を10分の1程度に圧縮しても、極端な音質の劣化がないとされており、パソコンやデジタルオーディオプレーヤーでよく使われています。
家電を中心に幅広いカテゴリの製品を展開するパナソニック。ミニコンポ・セットコンポのカテゴリでも豊富なラインアップを誇ります。人気モデルの「SC-PMX900」は、Technicsの高音質化技術を採用した「Tuned by Technics」仕様のCDステレオシステム。Spotifyなどのストリーミングサービスをはじめ、ハイレゾ音源、Bluetooth、音楽CD、ラジオなど豊富な音源が楽しめます。
2008年にケンウッドと統合した後も、ケンウッドブランドとは独立した製品開発を行っています。木が奏でる美しい響きを実現するフルレンジ「ウッドコーンスピーカー」を搭載したモデルや、ラックやダッシュボード、デスクに設置しやすいモデル、スマートフォンなどに入った音楽をワイヤレスで楽しめるモデルなどを展開しています。
2020年に創立110周年を迎えた老舗ブランド。DENONのスピーカーは、高音から低音までバランスの良い音が特徴といわれています。人気モデルの「CEOL RCD-N12-W」は、音楽もテレビの音も高音質で楽しめるオールインワン・ネットワークCDレシーバー。CD、ネットワーク、Bluetooth、USBメモリー、FM/AMラジオ、HDMI ARCによるテレビ音声の再生、MMカートリッジ対応のPhono入力によるレコード再生に対応しています。
比較的購入しやすい価格帯の製品が中心で、置き場所にも困らないコンパクトなサイズの製品が豊富。ミニコンポ・セットコンポで手軽に音楽を楽しみたい人に向いています。高精度デジタルアンプと11cmウーハー採用の2ウェイスピーカーにより、60Hzからの低音再生を実現したモデルは特に人気です。
スピーカー部分には、音を発生させる「スピーカーユニット」が搭載されています。1つのユニットで高音域から低音域までカバーするものを「フルレンジ(1way)」といいます。また、低音域をカバーするユニットと高音域をカバーするユニットを搭載したものを「2way」、2wayに中音域をカバーするユニットを搭載したものを「3way」といいます。way数はミニコンポ・セットコンポの音質を決める最も重要な部分ですから、音が気になる人はチェックしましょう。
スピーカーのway数で選ぶ
HDDに音楽をダビング可能で、大量の楽曲を管理・再生できるものです。
ミニコンポ・セットコンポにHDDが搭載されていれば、CDやFM・AMラジオ(チューナー付きの場合のみ)などからHDDにダビングできます。なお、アナログ外部入力にも対応していれば、カセットデッキやレコードプレーヤーなどと接続してテープやレコードの音源もダビングできます。
はい。最近のミニコンポ・セットコンポは、音楽CD以外に、パソコンで記録したMP3、AAC、WMA形式などの音楽ファイルも再生可能です。
上位機種では、WAVやFLACなどのほか、ハイレゾやDSDのファイル形式にも対応しています。普段聞いている音源の形式を必ず確認しておきましょう。
チューナー
チューナー付きであれば、FMやAMのラジオ番組も楽しめます。なお、チューナーを「レシーバー」と表現するメーカーもあります。
Hi-Fi
High Fidelityの略で、高忠実度を意味します。オーディオの場合、音質にこだわったミニコンポ・セットコンポのことを表現しています。