餅つき機の選び方
正月の食卓に欠かせないものといえば、餅。食べ方も縁起物のお雑煮をはじめ、お汁粉、磯辺焼き、きなこ餅など、多彩です。お餅はなんといっても、つきたてが一番。家庭でも手軽にお餅を作れる、餅つき機の選び方のポイントや用語などを解説します。
2023/12/13 更新
目次
餅つき機の多くが、お餅作りに必要な工程だけを機能として搭載しています。機能や構造がシンプルな分、製品選びのポイントとなるのが、作りたいお餅の量。どれだけの量のお餅を作れるかが、製品選びのカギとなります。
餅を作るには、餅米を「蒸す」、「つく」、「こねる」といった3つの工程が必要です。餅つき機はこれら3つの基本工程を行えるモデルがほとんどですが、なかには「蒸す」機能がない「つく」「こねる」専用の製品もあります。また、自家製みそを作れる製品もあるので、用途に応じて選ぶとよいでしょう。まずは、餅つき機の主な機能からチェックしていきましょう。
洗って水にひと晩つけておいた餅米を餅つき機にセットして蒸していきます。餅つき機では3升の餅米をおよそ60分で蒸すことができます。蒸す対応製品であれば、せいろを別途用意して自分で「蒸す」作業をする必要がなく、蒸すからつくまで行えるので便利です。
「餅つき」と聞くと、人が杵をうすに打ち下ろす姿を思い浮かべる人が多いと思います。これが、"つく"という工程で、蒸し上がった餅米をついてつぶし、なめらかな舌触りにします。餅つき機の場合、蒸し上がったお餅を羽根と呼ばれる部品が、餅つき機内部にある釜(うす)の底で回転することにより餅米をついてつぶしていきます。
ついた餅米をこねてかき混ぜることで、食感を均一にそろえます。人間が餅つきをする場合には、ついたらすぐにこねる必要がありますが、餅つき機ではそれらの工程を機械が自動で行います。
大豆をつぶして、味噌(みそ)も作れる!
餅つき機には、みそを作ることができる製品もありますが、そのために必要な部品が「みそ羽根」です。これは、大豆を細かくすりつぶし、発酵させるためのアイテム。みそ羽根は、標準装備されているモデルと、オプションで用意されているモデルに分けられるので、手作りみそに挑戦してみたい人は、みそ羽根が搭載されているかどうかを確認しましょう。
大人1人分のお餅(市販の切り餅4個相当)を作るのに目安となる餅米の量は、約1合です。餅つき機では「升」で容量表記されていることが多く、餅米1升(=10合)なら、およそ10人分のお餅を作れます。一度に大量に作りたい場合は最大容量に、逆に一度に作る量が少なくてよければ最小容量に注目して選ぶとよいでしょう。なお、最大容量が4升を超えるモデルでは蒸し機能を搭載しているものがないので注意が必要です。
餅つき専用の製品はなく、ホームベーカリーの機能のひとつとして、お餅を作ることができます。お餅や食パンのほか、米粉パン、ピザ生地など豊富なメニューを用意しています。
餅つきに特化した3升対応の大容量専用機からお餅作りに対応したホームベーカリーまで、ラインアップが豊富です。なお、「みそ羽根」対応製品はオプションになるケースもあります。その場合、みそ作りをしたい人は別途購入する必要があるので、充分に注意しましょう。
餅はもちろん、「ごはんパン」や「ピザ生地」「めん生地」「甘酒」など、16種のメニューモードを搭載したモデルや、自動具入れで具入りパンも手軽に作れるモデルをラインアップしています。
ホームベーカリーや貯米庫などの調理器具を製造するメーカー。独自の上蒸し方式で、コシの強いできたてのお餅を簡単に作ることができます。最小容量3合から餅つきができる、少人数家族に最適な「ミニもっち」も人気。
早いものでは50分ほどでできます。
早い製品の場合、餅米をセットして電源を入れて、蒸し上がりまでがおよそ30分。つき・こねにかかる時間が10〜20分なので、約50分でつきたてのお餅が楽しめます。
餅つきの羽根がうまくからまないため、つけません。
餅米の量が少ないと、餅つき用の羽根にうまく米がからまず、つくことができません。少人数の家庭なら最小容量の小さい餅つき機を購入し、余ってしまった分を冷凍するのがよいでしょう。
のし棒
餅つき機に付属する木製の棒です。ついたお餅を延ばして、お餅を切り分けるときに利用します。
マイコン制御
プログラム制御によって、蒸しやつき、こねの加減を調整する機能です。お餅以外にも、おこわや麺などを作ることができる餅つき機には、マイコン制御機能が搭載されていることが多いです。
蒸し台
餅つき機に付属する部品です。蒸し台に食材や食器をのせて蒸し料理を作るのに利用できます。中華まんの温めや茶碗蒸しなど、さまざまな料理に活用できます。