ロボット掃除機の選び方
「ロボット掃除機にはどんなタイプがあるの?」「どんな機能があると便利?」など、ロボット掃除機選びの疑問を解決。さまざまな製品が発売され、複雑になりつつあるロボット掃除機の選び方のポイントを紹介します。
2025/4/2 更新
目次
ロボット掃除機は「吸引+水拭き(2-in-1)タイプ」と「吸引タイプ」「拭くタイプ(水拭き、乾拭き)」の3つに大別できます。まずは掃除方法や使用可能な床など、各タイプの違いを確認しておきましょう。現在は「吸引と水拭き」に対応した「2-in-1タイプ」のロボット掃除機が主流です。
吸引+水拭きに対応した2-in-1タイプで、現在のロボット掃除機の中核と言えます。吸引口からゴミを吸いながら、同時に後部のモップで水拭き掃除するため、フローリングの多い家庭では水拭きの効果は絶大。なお、水拭きモップは回転式と振動式の2種類があります。製品数も多いため、普段の掃除の代替として使用したい人はこのタイプを選びましょう。
ゴミを吸い取って本体内にためるタイプです。不在時などに掃除機がけを全面的に任せられます。フローリングはもちろん、畳やカーペットでも使用できるため、普段の掃除の代替として使用したい人は吸引タイプも選択肢の1つです。
本体に搭載された専用のクロスやシート、モップなどを使用して、フローリングの水拭き・乾拭きができるタイプ。吸引タイプが掃除の代替を担うのに対し、拭くタイプは吸引タイプで掃除した床をさらに拭き上げてきれいにするイメージです。フローリングの掃除を徹底的に行い場合に便利です。
吸引タイプのロボット掃除機を選ぶ際に最も重要なことは、しっかりとゴミを吸い取ってくれるかどうかです。ゴミ等を検知するセンサーの有無、吸引口の広さ、ブラシの形状や本数などが吸引力を左右します。また、ペットの毛がブラシに絡みつくと吸引力低下につながるため、ペットのいる家庭では毛が絡みにくいシリコンブラシを搭載した製品を選ぶとよいでしょう。
一昔前のロボット掃除機は、「ランダムに動いて障害物に当たると方向転換する」といったタイプが主流でしたが、現在は各種センサーで周辺をスキャンして、室内のマップを作成。これを基に、家具や棚などの障害物を避けながら効率的な進行ルートを作成するタイプが大半です。また、重点的に掃除したいエリアや侵入禁止エリアを設定したりすることが可能な製品も増えています。
ロボット掃除機は本体内のゴミタンクが小さいため、こまめなゴミ捨てが必要です。しかし、ダストステーション搭載製品であれば、掃除が終了し、ロボット掃除機本体が充電台に戻ると、充電台と一体になったダストステーション(自動ゴミ収集機)にゴミを取り込んでくれます。まとめてゴミ廃棄ができるため、メンテナンスの手間を減らせます。なお、ゴミ収集やモップ洗浄、モップへの給水のほか、モップ乾燥まで自動で行ってくれる製品も登場しています。
※「主なメーカーと代表的なシリーズ」では、最新機種の機能を中心に説明しているため、下位機種には搭載されていない機能が含まれている場合があります。
ロボット掃除機の代表格といえる「ルンバ」。掃除機がけと水拭きを自動的に切り替えながら掃除するフラッグシップモデル「ルンバ コンボ 10Max robot +AutoWash 充電ステーション X085860」が人気です。検知センサーとカメラを搭載した高度なナビゲーションにより家具の下や周囲を走行し、コードや靴、ペットの排泄物などの障害物を回避します。
吸引+水拭き清掃の1台2役のロボット掃除機のラインアップが豊富です。高さわずか81mmの薄型ボディで狭いスペースも掃除できる「DEEBOT T50 OMNI」が人気。リアルタイムで障害物を認識、識別し、その輪郭に沿って清掃を行う「AIVI 3D 3.0 Omni-Approachテクノロジー」を搭載しているほか、音声操作やリモート通信機能も備えています。
スマートホームブランド「Eufy (ユーフィ) 」シリーズを展開するアンカー・ジャパン。「Eufy X10 Pro Omni」は、業界最大クラスとなる8,000Paの吸引能力を備えた人気モデル。全自動クリーニングステーションには、独自技術の毛絡み自動除去システムを搭載。清掃終了後にステーションに戻ると、絡みついた毛髪やペットの毛をほぐして除去してくれます。