電話機の選び方
携帯電話やスマートフォンの普及で影が薄くなっているように思える固定電話回線ですが、まだまだ一般家庭には欠かせない存在ではないでしょうか。固定電話回線で使う電話機やFAXもここ数年で進化。最新モデルは、便利かつ迷惑電話・振り込め詐欺などを防止する安心機能が備わり、買い替えるメリットも大きいです。
2022/6/27 更新
目次
近年、メーカー各社はセキュリティ対策に力を入れており、さまざまな機能を搭載しています。機種ごとに搭載機能は異なるため、必要な機能が決まっている場合は、購入前にしっかりとスペックを確認しましょう。ここでは「迷惑電話対策」や「ナンバーディスプレイ」などの代表的な機能を紹介します。
かけてきた相手に通話を録音する旨を自動音声で通知することにより、詐欺行為の抑止が期待できる機能です。また、迷惑電話を着信しないように自動でブロックするサービスもあります(ナンバーディスプレイサービスへの加入が必要)。いっこうに被害が減らない振り込め詐欺への対策として、このような迷惑電話対策機能を備えた電話機を選ぶことも1つの手段といえるでしょう。なお、営業電話の最中にチャイム音を鳴らして電話を切るタイミングを作ったりする機能や女性の声を男性のような低い声に変えて応対できるボイスチェンジ機能など、製品によってさまざまな迷惑電話対策機能があります。
多くの電話で標準搭載されているナンバーディスプレイ機能を使えば、かかってきた電話の電話番号を出る前に確認することができます。見知らぬ電話番号からの着信は、インターネットなどで電話番号を調べてから対応することも可能です。
通信に1.9GHz帯の電波を使う「DECT準拠方式(J-DECT)」採用の電話機は、2.4GHz帯の周波数を使用した従来のデジタル方式とは異なり、無線LANなどの機器による電波干渉を受けにくいという特徴があります。そのため、通話にノイズが入りにくく、相手の声がクリアに聞き取れます。また、「DECT方式」は暗号化技術による高いセキュリティにより、盗聴や傍受の危険性を軽減できるといわれています。なお、ドアホンやセキュリティセンサーと連携できる製品もあります(※接続には、同方式対応機器であることと電話機と同メーカーであるなどの条件があります)。
ほぼすべての機種に相手に先に名乗らせる「あんしん応答」や着信時・通話中に使える「通話拒否」の機能を搭載しています。電話をかけてきた相手にだけでなく、電話を受ける人に対しても迷惑電話対策の注意を促す機能を搭載したモデルが人気です。
受話器がコードレス式のタイプは、取り回しやすい点が特徴で、キッチンやリビングなど、親機から離れた場所でも手軽に会話できるため便利です。それに対し、有線式の電話機は、本体と受話器がコードでつながっているモデル。1Rや1Kのように狭めの住宅に住んでいる人に向きます。有線式はコードレス式よりも低価格の製品が多く、導入費用を抑えることができます。
受話器のタイプで選ぶ
親機や子機に電話帳を登録する機能です。家族や親戚、友人、同僚、会社などの電話番号を電話帳に登録しておくことで、着信時に名前(登録名)を表示したり、ダイヤルする際に電話帳から呼び出すことが可能です。なお、登録可能な件数や登録方法はメーカーや製品によって異なるため、製品マニュアルや仕様表で確認しましょう。
親機電話帳登録数で選ぶ
子機電話帳登録数で選ぶ
留守にしているときにかかってきた電話のメッセージを録音できる機能です。多くのモデルで標準搭載されています。
ほとんどの電話機で使用可能です。
インターネット回線を利用するIP電話は、モデムを介してモジュラージャック(電話ケーブル)と電話機を接続する仕様なので、通常は問題なく使えます。ただし、モデムの機種によっては着信などで問題が生じる場合もありますが、モデムの設定の変更などで対処できる場合が多いです。問題があれば、回線の事業者に問い合わせてみましょう。
製品によって異なります。
増設できる子機の数は1〜8台までと機種ごとに異なります。カタログなどには、最大で使用できる子機の数、付属の子機に加えて増やせる数が記載されているため、家族や部屋の数が多い家庭であれば、事前に確認しておくとよいでしょう。子機は同じメーカーでも複数の通信規格が存在するため、互換性をチェックしてから購入しましょう。
ありません。
2.4GHz帯を使用した従来のコードレス電話機と、1.9GHz帯を使用したDECT準拠方式の電話機とでは無線接続の互換性はありません。導入の際は親機、子機ともに変えることになります。
簡易停電通話
バッテリーを本体に内蔵し、停電時でも数時間の通話や待ち受けを確保できるようにした機能です(ただし光回線などの通話には対応していません)。
通話録音
電話でのやりとりを記録したいとき、ボタン操作で通話が録音できます。機種によっては、通話をさかのぼって録音できる製品もあります。
ドアホン接続
家庭の玄関にあるドアホンと接続し、来客の対応を電話機で行えるようにする機能です。コードレスの子機が使えるので、いる部屋を問わず応対できます。
人感センサーライト
屋内に設置した人感センサーが一定時間内で人が動いた回数をカウントし、あらかじめ登録した電話番号に通知してくれる機能です。離れて暮らす家族の様子などを確認することができます。