スタンドライト・デスクライトの選び方
最新のスタンドライトはほとんどが長寿命・省電力のLEDを使用しています。選び方ガイドでは、自立し使い勝手のよいスタンド式、省スペースで机上を広く使えるクランプ式などの設置方式による違いを解説。そのほか、「調光・調色機能」などの各種機能を紹介します。
2022/6/29 更新
目次
「スタンドライト」の光源は、主にLEDと蛍光灯の2種類です。光の性質はもちろん、価格や消費電力も大きく異なります。近年ではほとんどがLED製になっています。
放電で発生する紫外線を、蛍光体で可視化するタイプです。昔は安価で消費電力も少ない点から主流でしたが、今ではより省電力なLEDが台頭しており、特別な理由がなければこちらのタイプを選ぶ必要性は低いでしょう。
スタンドの安定性や省スペース性、設置の自由度は、設置方式で異なります。これらの要素は相反する部分もあり、どれを重視するかで、選ぶべき方式も変わってきます。自分の使用環境に適したタイプを選びましょう。
自立するため設置や移動が簡単。使い勝手の良いスタンダードな形状
適度な面積の土台に重心をおいて自立させた最も一般的なタイプ。机上にスペースを必要としますが、持ち運びが簡単で設置場所の自由度も高いのが特長。安定性も高めです。
移動に手間がかかるが省スペースなので机上を広く活用できるのがメリット
机の縁で天板を挟み込み、ボルトで締めて固定するタイプです。設置のため机上に占めるスペースが小さいのがメリット。アームが長いスタンドでも安定しますが、一度設置してからの移動はやや面倒です。
ライト部は小型なものが多く、設置場所の自由度の高さが魅力
机の天板をクリップで挟んで固定するタイプ。ライト部は小型なものが多く、省スペースなうえ脱着も簡単で、設置場所の自由度が高く移動もしやすいです。その分安定性は低く、設置状況によっては意図せず外れる場合もあります。
スタンド式とクランプ式の両方式で設置できるタイプです。頻繁に使用場所を変えるときはスタンド式、机上にスペースを確保できないときはクランプ式など、状況に応じて使い分けできるのがメリットです。
スタンドライト・デスクライトを選ぶ際には、電源方式も確認しておきましょう。家庭用電源を使用するACタイプのほか、USBタイプ、乾電池式の製品があります。
家庭用電源を使用するタイプです。使用はコンセントからコードが届く範囲に限られます。
USBで充電してから使うタイプです。充電後は、コンセントの場所を問わず使用できるのがメリットです。なお、充電しながら使えるタイプもあります。
単三電池や単四電池などで稼働するタイプです。電池さえあればどこでも使えるため、防災用にも向いています。
60年以上の歴史を誇り、ユーザーに長く愛されているZ-LIGHTシリーズが人気です。ヘッドの水平を維持して可動するアームが特徴で、そのスムーズな動きにも定評があります。
自分の好みに合わせて、明るさや光の色みを調整できるものがあります。強すぎる光は疲労の原因にもなるので、読書や学習などで長時間ライトを使用する人は、調光機能が搭載されていると便利です。また、自分の好みに合った色調の製品を選ぶのもよいでしょう。
明るさをコントロール(調光)できる機能です。「明るく・暗く」「100%・70%・50%」といったように、いくつかの決まった明るさの中で段階的に変更できるタイプと、シームレス(無段階)に任意の明るさに調光可能なタイプがあります。
光の色調は、一般的に「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類にわけられます。「色温度」という数値で表されることもあります。約3,000K(単位は熱力学的温度の単位でもあるケルビン)以下の光源はやや赤みがかった「電球色」、約5,000K以上の光源は自然光に近い白っぽい光の「昼白色」、約6,500K以上の光源はやや青みがかった「昼光色」となります。
光源から360度すべての方向に放出する光の総量を「全光束」といい、lm(ルーメン)という単位で表します。定格光束は、全光束とは異なり、光の放射方向や器具の特性を考慮し、実際に使用する環境に近い状態で測定した光の量です。デスクライト・スタンドライトでは、400Lm程度が基準となる明るさです。それよりも明るいほうがよいか、暗いほうがよいかで選ぶとよいでしょう。
スイッチではなく本体に触れるとセンサーが反応し、消点灯したり明るさを調節したりできます。
人が近づくと自動で点灯し、離れると自動で消灯します。手間をかけずに節電が可能です。
ダブルアーム(2アーム)
アームの途中に中折れする関節を備えたタイプ。光を向ける方向の調整がより自由にできます。
JIS A形/AA形
JIS規格で定められた机上の照度基準で、A形よりもAA形相当のほうが明るいことを示します。A形でも十分明るいですが、読書や勉強にはより明るいAA形を選ぶとよいでしょう。
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