「ULTRA WiFi 4G 101SI」実機レビュー

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国内最速の最大110Mbpsに対応「ULTRA WiFi 4G 101SI」(SoftBank)

2012年2月、ソフトバンクモバイルは「SoftBank 4G」をスタートさせた。ソフトバンクが100%出資しているWireless City Planningが提供している高速なXGPネットワークを利用するMVNOのサービスで、2012年6月現在、国内最速の最大110Mbpsという転送速度に対応する第1弾製品として、モバイル Wi-Fi ルーター「SoftBank 101SI」が同日発売された。今回は、注目の「SoftBank 101SI」を徹底調査した。

SoftBank 4G対応モバイルWi-Fiルーター「101SI」

サイズ・重さ

「101SI」のサイズはW64×D100×H16.1mmと手のひらに収まるサイズ。重量は約110gで、見た目よりもずっしりしているが携帯しても負担にならない軽さだ。厚さが16.1mmあるので、シャツの胸ポケットに入れると少々かさばる感じがする。上着のポケットもしくはバッグの中に入れておくことになるだろう。ボディカラーはブラックのみで、前面にはブルーの縁取りがされている。

インターフェースとしては左側面にmicroUSB端子を搭載し、右側面に3つの操作ボタンを備える。操作ボタンは右から「電源」「Wi-Fi/WPS」「CONNECT」の3つ。シルバーのボタンに文字が書かれているが、小さくてほとんど読めない。

左側面にmicroUSB端子を搭載
  • 右側面に3つの操作ボタンを備える
  • 暗号化キーをプリントしたシールが同梱されている

「101SI」には、モバイルバッテリー「SIKAB1」が標準で付属しているのも特徴だ。W85×D104×H12mmで、本体よりも一回り大きい。こちらもカラーはブラックのみ。

  • 付属のモバイルバッテリー「SIKAB1」
  • 付属のACアダプタとUSBケーブル

操作性

電源ボタンを2秒ほど押してから離すと電源が入る。電源が入ると、前面上部のディスプレイにSoftBankのロゴが表示される。しばらく待つと「HELLO!」の文字が現れる。起動すると自動的に4G通信と無線LAN機能が有効になる。画面はモノクロで、ディスプレイは前面の上半分程度だが、視認性は上々。直射日光が当たっていない限りは、屋外でも問題なく操作できるだろう。

電源を入れるとロゴが表示される

無線LANの有効/無効を切り替えるなら、「Wi-Fi/WPS」ボタンを2秒ほど押す。WPS機能を使って、パソコンやゲーム機を無線LANに接続する場合は5秒ほど押し続ければいい。

「CONNECT」ボタンを長押しすると、ルーターモードとブリッジモードを切り替えられる。ブリッジモードとは、インターネット接続を直接PCなどにつなぐ機能のこと。ルーターモードと比べると高速な通信が可能になる。恵比寿にある編集部でテストしたところ、ルーターモードでは下りが24.2Mbps、上りが7.5Mbps。ブリッジモードでは下り26.6Mbps、上り7.5Mbpsという結果になった。下りの速度が10%ほど向上した。上りは同じで、ウェブ閲覧やファイルのダウンロードといった操作では、体感的にほとんど違いがわからなかった。劇的に高速化するわけではないが、1台のデバイスで利用する際などは有効にしておくと、通信速度を最大限に使い切れるのでぜひ活用したい。ブリッジモードからルーターモードに戻す場合は、電源を切り、再起動する。

ディスプレイで端末のステータスが一目でわかる

背面のカバーを外すと、バッテリーが現れる。バッテリーはリチウムイオン電池で、容量は2190mAh。バッテリーを外すと、SSIDと暗号化キー、SIMカードスロットが見える。パソコンなどを接続する場合は暗号化キーが必要になるが、いちいちバッテリーを外すのは面倒。暗号化キーをスマートフォンなどで撮影していつでも見られるようにしておくか、同梱のシールをボディもしくはカバー内側などに貼り付けておくといいだろう。

バッテリーを取り外したところ。

初期設定

「101SI」を起動すれば、SoftBank 4Gのネットワークに自動的に接続される。SoftBank 4Gエリア外であれば、3Gネットワークにつながる。SoftBank 4Gエリアであれば、通信速度は下り最大76Mbps、上り最大10Mbps。従来の3G通信は下り最大7.2Mbpsなので、約10倍速くなる。パソコンやスマートフォンからWi-Fiで接続するには、同梱のシールや本体内部に記載されているSSIDと暗号化キーを利用する。ちなみに、同時に接続できるのは、最大10台まで。

パソコンやスマートフォン、タブレット端末を接続する場合は「プライマリSSID」と記載されているアクセスポイントに接続する。こちらは、WPAという強固な暗号化機能で守られており、データが漏洩する心配はない。一方、ニンテンドーDSやPSPなどのゲーム機を接続する場合は、WEPしか対応していないので「セカンダリSSID」を利用する。WEPは脆弱性が報告されているものの、ゲーム機なら問題ないだろう。

  • 本体もしくは付属のシールなどで、SSIDと暗号化キーを確認
  • 接続するデバイスでSSIDを選択する。画面はiPhone 4S
  • WPAの暗号化キーを入力する
  • 接続できた

パソコンで利用する場合、USBケーブルで接続し、充電しながら通信することができる。Windows パソコンもしくはMacにUSB接続すると、自動的にユーティリティソフトのインストーラーが起動する。ユーティリティソフトを起動すれば、本機をモデムとして利用し、インターネットに接続できる。ただし、モデム利用時には他のデバイスからWi-Fiで接続することができない。

  • ユーティリティソフトをインストール
  • ユーティリティソフトを起動すると、インターネットに接続できる

起動時間・スタンバイモード

電源ボタンを2秒ほど押してから離すと電源が入る。他の機種では押しっぱなしで電源が入ることがあるが、「101SI」の場合は指を離さなければ起動しない。起動時間は40〜45秒と短め。起動するとディスプレイにステータスが表示され、すぐに3G/4Gネットワークに接続し、Wi-Fiも利用できるようになる。SoftBank 4G圏内の場合はもちろん4Gでつながり、4Gが圏外の場合は3GのULTRA SPEEDで接続する。接続しているネットワークは画面左下で確認できる。

電源ボタンを押してから起動まで速い

省電力機能としては、一定時間操作しないと画面が消灯するスリープモード、ネットワーク接続を切る省電力モード、電源を切るパワーオフの3つを備えている。それぞれ、初期設定は1分、10分、無効となっている。一般的な使い方なら、このままでOK。起動時間を犠牲にしてもバッテリー消費を抑えたいなら、省電力を5分、パワーオフを10分といった設定に変更すればいいだろう。

設定画面を開くにはパソコンなどでWi-Fi接続し、ブラウザのアドレス欄に「192.168.1.1」と入力。「ルーターログイン」画面が開くので、ログインIDは「user」、パスワードは「0000」にしてログインする。すると、各種ステータスの確認から、無線LANやファイアウォールの設定などを行える。省電力機能は「システム」タブでカスタマイズできる。

バッテリー駆動時間はカタログ値で、待ち受けが約10時間、通信時間が約3時間となる。これは、はっきり言って短く、使っていて不安になってくる。そのため、「101SI」にはモバイルバッテリーが同梱されているのだ。

省電力設定はWi-Fi接続し、ブラウザから行う

機能拡張

同梱されているモバイルバッテリー「SIKAB1」を調査してみよう。インターフェースは充電用のmicroUSB端子、給電用のUSB端子、スライドスイッチの3つ。外出先で本体のバッテリーが減ってきたら、いつでも充電できる。モバイルバッテリーの容量は4380mAhと本体の約2倍の電力を供給でき、併用した場合、待ち受け時間は約29時間、通信時間は約8.5時間となる。ここまで利用できれば、満充電の状態ででかければ、1日中使っても事足りるだろう。

モバイルバッテリー「SIKAB1」のインターフェース
  • 「CHECK」にスイッチを1秒ほど動かすと、バッテリーの残量を調査できる
  • USBケーブルで接続して本体を充電する

起動するだけの簡単操作で4Gの高速通信ができる「101SI」は魅力的なモバイルWi-Fiルーターだ。本体のバッテリー容量が小さいため、モバイルバッテリーを付属しているのもポイント。荷物が増えるというネックもあるが、iPhoneやAndroidスマートフォンのバッテリーが切れたときに、USBケーブルさえもっていれば充電することもできるのだ。

「SoftBank 4G」は下り最大110Mbpsを謳っているが、まだ対応製品は登場していない。2012年6月の現時点では「101SI」が最速のモバイルWi-Fiルーターだ。

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