初節句お祝いの基本
初節句とは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のこと。単なるお祭りではなく、赤ちゃんに降りかかる災厄をはらい健やかな成長を願う行事なので、きちんとお祝いしましょう。女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句に、家族で祝い膳を囲みます。生まれてすぐに節句を迎える場合は、1年先に延ばすこともあります。
品物は、妻の実家から女の子であれば雛人形、男の子の場合はかぶとやこいのぼりを贈るのが通例。親類縁者の場合は、大だこや武者人形を贈ることもありますが、近年は、ぬいぐるみやおもちゃなどのケースも増えています。なお、初節句だけは、1か月前から飾るしきたりがあるので、雛人形やかぶとなどを贈る場合は1か月以上前に贈りましょう。
喜ばれる初節句お祝いのルール 5か条
- 事前に欲しい物を聞く
- 重複を避けるため、親族間で調整する
- 飾るスペースがあるか要確認
- 品物を贈る理由を手紙に添える
- 現金を贈るのも◎
母親の実家が、節句の飾り物を贈る習わしですが、最近は、父親の実家と共同で贈るケースも増えています。自分勝手に品物を決めず、身内で事前に話し合うことが大切です。場所を取るものだけに、収納スペースや飾るスペースがあるかどうかもチェックしましょう。
初節句お祝いのNG 5か条
- 今年行うと決め付けて進める
- 相手が用意済みの物を贈る
- 贈り物が壊れている
- 贈るのが遅い
- お祝いの言葉を伝えない
生まれて間もなく初節句を迎える場合は、翌年に延ばすことがよくあります。周りが勝手に盛り上がらずに、両親の意向を確認しましょう。また、贈り物が壊れていると、せっかくのお祝いムードが台無し。ていねいにこん包してくれる、信頼できる業者にお願いしてください。
厳選!人気の初節句お祝い
初節句は、1か月前から飾るしきたりがあるので、時間に余裕をみて贈るようにしましょう。雛人形や五月人形は、省スペースで飾れるコンパクトサイズや、ケース入りなどが人気です。初節句は内裏びなを贈り、次の年は三人官女というように何年かかけて贈るのもよいでしょう。初節句当日に必要な、食品などを用意するのも喜ばれます。
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雛人形には、二段飾り、三段飾り、五段飾り、七段飾り、親王飾り、ケース飾り、木目込み飾りなどの種類があります。七段飾りはじかに床に置くのが基本で、サイズとしては横幅・奥行きともに100cmはみておくとよいでしょう。
無病息災、良縁を祈願して、ひな檀(だん)の両脇につるします。2人目、3人目のお子さんの贈り物にもぴったり。10,000〜20,000円未満や20,000〜30,000円未満、30,000円以上など価格帯も幅広く、予算に応じて選びやすいのも魅力。
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現金や商品券を贈ってもいい?
OKです。親戚であれば、5,000〜10,000円程度が目安。祖父母は、人形などの品物を贈るのが一般的です。もし、子どもの両親が、自分たちで好きな人形を選びたいのであれば、人形代として現金を贈るのもよいでしょう。
正しい水引きと表書き
| 贈る時期 | 雛人形やかぶとなどを贈る場合は、1か月以上前に贈ります。初節句は、1か月前に飾るしきたりがあるので、遅れないようにしましょう。 |
|---|---|
| 金額の目安 | 親戚であれば、5,000〜10,000円程度 祖父母は、雛人形やかぶとなどを贈るのが通例ですが、ピンきりのため、経済状況に応じて判断を。 |
| 表書き | 「初節句御祝」「初雛御祝(はつびなおいわい)」「初幟御祝(はつのぼりおいわい)」「玩具料」 |
| 水引き | 紅白・赤白のちょう結び |
「初節句御祝」は、男女ともに使える表書き。「初雛御祝」は女の子用、「初幟御祝」は男の子用。現金を贈る場合は、「玩具料」など、具体的な品名を記してもよいでしょう。
贈り物の添え状文例
贈り物には、必ず手紙を付けましょう。贈り物をするうえで一番大切なことは、贈る側のお祝いの気持ちを伝えること。品物はあくまで添え物であり、気持ちをこめた手紙こそが大切です。
何を書けばいい?
- お祝いのメッセージ
- 成長をともに喜ぶ
- 雛人形や五月人形を贈る意味を伝える
- 今後の健康を祈る
- 両親へのメッセージ
例文
○○(子どもの名前)ちゃんの初節句を心からお祝いします。
○○ちゃんにこいのぼりを贈れる喜びをかみしめています。
鯉は、滝を登り竜となると中国では言い伝えられています。
○○ちゃんも元気で病気もせず、こいのぼりのようにゆうゆうと人生を歩いていけますよう祈念します。
これからも大事に○○ちゃんを育ててあげてください。
全国的に同じような慣習で行われていますが、ひなあられは東西で違いがあります。関東は米粒大で甘いのに対し、関西は直径1cmほどのサイズがあり、しょう油や塩味の物が一般的です。
初節句お祝い こんな場合はどうする?

娘夫婦に次女が誕生。長女同様、2つ目の雛人形を贈るべき?

雛人形は子どもの穢(けが)れをはらうための物なので、本来は1人に1つ贈るべき。とはいえ、飾るスペースにも限りがあるので共通でもよいでしょう。内裏びなと一緒に飾る人形や、調度品を買い足してあげてもいいですね。男の子の場合も、長男にかぶとを買ったなら次男にはこいのぼりを贈るなど、重複しない物を贈りましょう。

お雛様の顔は、どんな物を選ぶといい?
基本的には、第一印象で自分が気に入った物を選べばOK。気になる顔があったら、左右のバランスが取れているか、仕上がりがキレイかどうかを確認しましょう。セットの場合は、全ての顔を同じ職人が作っているかどうかもチェック。京風は目が細い、いわゆる平安美人、江戸風は目が大きい現代美女と言えます。
元々の目的は、地域社会へのおひろめ
元々は「初子の初節句」と言って、家の後継者となる子を親族や地域社会に向かって披露し、将来にわたって特別の配慮をその子に与えてくれるように依頼する機会として捉えられていました。それが、時代の変化とともに地域のおひろめから家族の祝いへと変わっていき、現在は、両親と祖父母程度で行う内輪の祝い事になっています。
監修
マナーデザイナー 岩下宣子さん
現代礼法研究所代表。共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業や学校、公共団体などでマナーの指導、研修を実施するほか、講演や執筆活動を行うなど、幅広く活躍。表面的なやり方だけではない心のこもったマナー指導、研修に定評がある。『贈るマナー 贈られるマナー』など、著書多数。









