かつては新年のあいさつとして欠かせないものであった「お年賀」。時が経つにつれ一度は影をひそめましたが、人と人とのつながりが見直されている今、ふたたび注目され始めています。絆を大切したい今こそ、「お年賀」を始めてみませんか?
2021/12/06 更新

新年だからこそ、お世話になっている方にあいさつを。
"今年もよろしく"という気持ちを込めて伝えましょう!
そもそも「お年賀」とは、年始回りの時に、あいさつの品として持参するもの。旧年中お世話になったことへのお礼と"本年もよろしくお願い申し上げます"という気持ちを伝えるため、一般的には目下の者から目上の人に贈ります。ちなみに、お歳暮を贈っていれば持参する必要はありません。
また、年始回りは元旦を避け、先方の都合を確かめてから訪問するのがマナー。やむなく突然伺う場合は、玄関先でのあいさつにとどめて長居は控えましょう。




子どもたちみんなが楽しみにしている「お年玉」。昔は神社に参詣すると、神社に供えられた丸餅を誰でもいただくことができ、それを「年玉」といいました。そして、その「年玉」を神社に参った主人が奉公人に渡していた江戸時代の名残から、お年玉は目上の人から目下の者に渡すものになりました。今のように、金銭を包んで子どもに渡すようになったのは明治以降のことです。
幼い頃から、高額のお年玉を与えたりせず、年齢相応のものを渡したいですね。



企業や教育関係者に、マナー、コミュニケーション能力向上、子育てをテーマにしたセミナー・講演を実施。全国初の女性小学校民間人校長。主な著書に、『人に愛される声の演出力』『美人のお作法』『季節のお作法』(以上、中経出版)、『社会人のためのマナーの基本』(角川学芸出版)ほか多数。