テントの選び方
「テントにはどんな種類があるの?」「初心者向きなのはどんなタイプ?」「組み立てが簡単なのはどんな製品?」など、テントを選ぶ際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。テント選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう。
2022/6/30 更新
目次
人数が多いときや、車を使うオートキャンプでは、荷物の重さや大きさはさほど気にしなくてOK。居住空間の広さや快適性などを重視してテントを選びましょう。
自分の足で荷物を運ぶ登山では、テントもできるだけ小さく軽くしたいもの。また、強風に耐えられるように、強度や形状に配慮したものを選ぶことも重要です。
ツーリングでもテントは小さく軽くしたいところ。特にコンパクトさは重要です。また、旅の主目的がキャンプではなく移動なら、設営・撤収がラクなものを選ぶほうがよいでしょう。
人数プラス1の収容力を備えたテントで、ゆったりと過ごそう
テントを購入する際の目安になるスペック上の収容人数は、1人あたりの面積が180×55cmで計算されています。睡眠時以外に使用しないのであれば、ジャストな人数でも問題ありませんが、荷物を置く場所やゆったりしたスペースが欲しい場合は、収容人数プラス1名を目安にするとよいでしょう。
最大収容人数をチェック
「ドーム型」は、最も一般的な形状のテントです。多くのメーカーからさまざまな製品が展開されており、豊富なラインアップの中からデザインやカラーなど、自分好みの製品を選択できる点も魅力です。風に強く、室内が広いという利点がある半面、テントの高さはやや低めです。なお、組み立てやすいタイプなので、ビギナーに向きます。
寝室とリビングの2部屋を備えるタイプです。2部屋あるため、部屋を使い分けることが可能。別名「オールインワンタイプ」と呼ばれることもあります。設営にはちょっとしたコツが必要ですが、慣れてしまえばそれほど難しいものではありません。広さと高い快適性を兼備したタイプです。
モノポール(ワンポール)型のテントは、1本のポールだけで設営できるレトロな雰囲気のテントです。別名「ティピー型」とも呼ばれます。ある程度の高さを確保できるので、テント内ではではかがまずに過ごすことが可能です。
創業80年を超える、日本の老舗アウトドアブランドです。高い機能性を備えつつ低価格を実現した製品を幅広くラインアップ。ビギナーキャンパーに向けた「ROSYシリーズ」のほか、ハイエンドユーザー向けの「プレミアムシリーズ」などを展開しています。
設営が容易なワンタッチ式やポップアップ式のテントを幅広く展開する、モダンデコ。比較的リーズナブルな価格の製品が多いので、「これからキャンプを始めよう」と考えているビギナーに適しています。
使いやすさと購入しやすい価格帯がウリのアウトドア・レジャー関連用品のブランド。組み立てが簡単なタイプのテントから、多彩なセッティングバリエーションが可能な大型シェルターまで、幅広い製品をラインアップしています。
地上高を最低レベルに抑え、シルエットに丸みを持たせることで、高い耐久性を生む設計が特長。テントの生地へのこだわりも強く、パートごとに必要なスペックを徹底的に検証し、生地の種類、厚さや織り方を決定しています。
ユニークなファッション性の高いデザインの製品を、購入しやすい価格帯で展開しています。ビギナーでも簡単に使えるのが特長で、8人用の大きなテントでもシンプルな構造で設置しやすく、収納時はコンパクトになるのも◎。
100年の歴史を持つ日本のテントメーカー。コンパクトでありながらゆとりのある構造や通気性にすぐれたデザイン設計のテントを得意としています。前室空間をしっかり確保しつつもコンパクトに収納できるモデルがソロキャンパーに人気です。
テントは構造上、テントの外にフライシートと呼ばれる布を付けるダブルウォールテントと、フライシートのないシングルウォールテントに分けられます。それぞれ特徴が異なるので、用途に合わせて自分に最適なものを選ぶことが大切です。
テント本体とその上を覆うフライシートによる二重構造で、その間を通気・通風できるためテント内が結露しにくくなっています。設営のしやすさや収納サイズ、重量ではシングルウォールに劣りますが、快適性ではこちらが上です。前室を作ることができるものもあります。
フライシートがない分、軽くて収納時もコンパクトになるのが特徴で、設営もダブルウォールと比べると容易です。そのため、山岳用のテントとして使われることが多いです。防水透湿性のある生地を使用していますが、極端に寒いときなどは、内側が結露しやすいという欠点もあります。
ビギナーキャンパーのなかには「テントをきちんと設営できるか不安」という方もいるでしょう。そんな方には、「自立式」や「ワンタッチ式」「ポップアップ式」が◎。テントの設営に自信がない人は、容易に設営できるタイプを選びましょう。
自立式テントとは、地面にペグを打ったり、ロープを張ったりしなくても、ポールのテンションだけで自然とテントの形になるタイプのことをいいます。一般的な「テント」は、この自立式のことを指します。比較的設営が容易なので、初心者向きのテントです。
テントは、雨に降られることを想定しているため、雨の中でも使用できます。ただし、テントによって耐水性は異なります。雨の中でも「安心して使用できるか」「浸水してこないか」を確認するには、耐水圧に注目しましょう。耐水圧は、簡単にいうと「テントに浸みこもうとする水の力を抑えようとする性能値」です。「フライ耐水圧」は、フライシートの耐水圧を示した指標で、耐水圧が1,500mm以上の製品を選べばおおむね問題ありません。「フロア耐水圧」は、インナーテントのフロアの耐水圧を示した数値です。インナーテントは、人が寝たりするため、人の重さで圧力強くかかります。そのため、フライシートよりも耐水圧を高める必要があります。