iPad AirとiPad mini Retinaディスプレイモデル 徹底解剖 回線速度調査

iPad AirとiPad mini Retinaディスプレイモデル 徹底解剖

iPad AirとiPad mini Retinaディスプレイモデルの料金やスペックを価格.comが徹底解剖。SoftBank、auが実施しているキャンペーンの違いなどもご紹介します。

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回線速度調査

SoftBankとauから発売された「iPad Air」の気になる速度を調査 11月1日についに「iPad Air」が発売された。Wi-Fi版に加えてLTE通信に対応した「Wi-Fi+Celluar」版が用意されており、「iPad Air」を取り扱うのはSoftBankとauだ。そこで気になるのはやはり回線速度。今回は、タブレット端末を使うシーンを想定して、駅近くにあるカフェの前で調査してきた。

調査概要

エリアマップ

今回の調査は、利用を想定して東京都内の地下鉄駅出口付近のカフェ前での調査となる。 SoftBankとauのそれぞれの通信キャリア版の「iPad Air」を用い、RBB TODAYが提供する「RBB TODAY SPEED TEST」のiPadアプリにて、その回線速度を計測した。テストにおいては、各端末ごとに回線速度を5回計測し、その平均速度を結果として掲載して いる。なお、テストは混雑時間を避けるため、午前10時〜12時と、午後13時〜17時の時間帯で行った。

調査エリア
都心を「都心北部エリア」「都心部エリア」「上野・浅草エリア」「都心南部エリア」「銀座・深川エリア」の5つのエリアに分けて実施。

凡例:◎5本 ○3〜4本 △1〜2本

調査結果

上野・浅草エリア

SoftBankとauで一番差が出たのは、東京スカイツリーがある押上で19Mbps以上の差でSoftBankが勝利。

上野・浅草エリア写真
上野でも人通りはあるが、着席率は20%ほど

上野・浅草エリア写真
東京スカイツリーに近いためか人通りはあるが、着席率は20%ほど

計測地点 Softbank au
速度(単位:Mbps) 電波状況 速度(単位:Mbps) 電波状況
下り
(平均)
上り
(平均)
LTE 下り
(平均)
上り
(平均)
LTE
上野 A地点 10.61 15.67 ○ 10.67 8.95 ○
B地点 38.24 18.28 ◎ 32.70 14.22 ◎
浅草 A地点 31.16 16.88 ◎ 26.85 7.35 ◎
B地点 25.21 18.44 ◎ 14.05 12.32 ◎
押上 A地点 32.07 16.19 ◎ 14.26 9.59 ○
B地点 33.03 16.65 ◎ 12.81 11.23 ○

銀座・深川エリア

どの地点でも比較的人通りが少なめのこのエリアでSoftBankが50Mbps以上の速度をたたき出した。地点ごとにバラつきはあるが、SoftBankが優勢の結果。

銀座・深川エリア写真1
人通りが少なく静か

銀座・深川エリア写真2
老舗カフェが並ぶエリア。銀座一丁目のカフェでは着席率は50%ほど

計測地点 Softbank au
速度(単位:Mbps) 電波状況 速度(単位:Mbps) 電波状況
下り
(平均)
上り
(平均)
LTE 下り
(平均)
上り
(平均)
LTE
銀座一丁目 A地点 17.05 13.00 ○ 19.22 11.53 ◎
B地点 53.97 16.15 ◎ 25.25 14.00 ◎
日本橋 A地点 28.74 14.82 ◎ 11.23 7.99 ○
B地点 38.11 12.70 ◎ 10.17 7.61 ○
月島 A地点 9.84 13.32 ○ 29.29 13.96 ◎
B地点 32.62 13.64 ◎ 24.89 13.01 ◎

都心北部エリア

各地点によってSoftBankとauの速度のバラつきが見られる。10Mbps以上の差をつけてSoftBankが速い地点もあれば、20Mbps以上差をつけてauが速い地点もある。

都心北部エリア写真1
神楽坂のカフェの着席率は50%ほど

都心北部エリア写真2
後楽園ではオープンカフェも。娯楽施設が多いため、人通りも目立つ

計測地点 Softbank au
速度(単位:Mbps) 電波状況 速度(単位:Mbps) 電波状況
下り
(平均)
上り
(平均)
LTE 下り
(平均)
上り
(平均)
LTE
本郷三丁目 A地点 12.20 12.95 ◎ 33.24 14.63 ◎
B地点 15.03 14.56 ◎ 10.66 14.65 ○
神楽坂 A地点 14.05 7.66 ◎ 26.99 12.06 ◎
B地点 20.63 9.51 ○ 12.93 7.43 ○
後楽園 A地点 37.52 16.93 ◎ 26.44 4.39 ◎
B地点 16.48 15.78 ○ 26.55 9.38 ◎

都心中央エリア

九段下の1か所以外はSoftBankが勝利。SoftBankは西新宿で60Mbps以上をマークしたほか、大手町でも40Mbps以上と好結果。

都心中央エリア写真1
すれ違う人はビジネスマンが多い印象

都心中央エリア写真2
ビルやホテルに併設されたカフェが多く、着席率は20〜30%ほど

計測地点 Softbank au
速度(単位:Mbps) 電波状況 速度(単位:Mbps) 電波状況
下り
(平均)
上り
(平均)
LTE 下り
(平均)
上り
(平均)
LTE
大手町 A地点 30.80 17.47 ○ 25.66 12.09 ◎
B地点 40.99 15.59 ◎ 18.92 9.88 ○
西新宿 A地点 61.40 15.91 ○ 23.42 10.24 ○
B地点 21.30 15.91 ○ 10.78 6.67 ○
九段下 A地点 14.02 13.36 ◎ 50.28 10.67 ◎
B地点 20.27 17.25 ◎ 13.01 11.93 ○

都心南部エリア

SoftBankとauは4勝4敗。六本木では2地点ともSoftBankの方が速かったが、麻布十番では、auが安定して速かった。

都心南部エリア写真1
着席率は80%ほど

都心南部エリア写真2
カフェが多いエリアは、人通りも多い

計測地点 Softbank au
速度(単位:Mbps) 電波状況 速度(単位:Mbps) 電波状況
下り
(平均)
上り
(平均)
LTE 下り
(平均)
上り
(平均)
LTE
表参道 A地点 27.86 8.36 ◎ 36.49 12.56 ◎
B地点 22.34 10.88 ◎ 11.24 6.99 ○
六本木 A地点 19.73 6.52 ◎ 13.22 8.92 ○
B地点 23.58 12.70 ◎ 23.40 8.28 ◎
麻布十番 A地点 20.52 15.76 ◎ 30.27 15.03 ◎
B地点 11.64 14.67 ○ 32.59 15.22 ◎
赤坂 A地点 5.13 8.07 ◎ 16.81 8.21 ○
B地点 23.47 9.69 ○ 12.88 8.00 ○

まとめエリアによる優劣が各キャリアで見受けられ、今後のキャリア選びには、自分の生活圏のネットワークを吟味することがポイントとなりそうだ。

今回の回線速度調査は、東京の地下鉄駅出口付近にあるカフェの前で実効速度を測った。SoftBankとauで比べた結果、5エリアのうち3エリアでSoftBankのほうがauより速い結果となった。

測定をした全箇所の平均速度はSoftBankが下り速度25.30Mbps、上り速度13.92Mbps、auが下り速度21.47Mbps、上り速度10.59MbpsとSoftBankが優勢との結果になった。SoftBankは日本橋や大手町など下り速度の平均が30Mbpsを超えている駅もあり、全エリアにおいて安定して速かった。対してauは、全てのエリアで10Mbpsを下回ることが無かったが、大きく数値を伸ばしているエリアも少なく、平均的な結果であった。

iPadにおいてもiPhone 5s/5c同様に800MHz帯の「プラチナLTE」に対応していることが大きなトピックであり、対応しているauが回線速度では有利になるのではないかと憶測が強かった。しかし実際に調査を行ってみると、iPhone 5cで実施した回線速度調査と同様に、SoftBankが優勢であった。

要因としてはSoftBankの2.1GHz帯にイー・モバイルの1.7GHz帯を加えた「ダブルLTE」をそれぞれ下り最大75Mbpsに高速化した「倍速ダブルLTE」の影響が大きいと考えられる。

また、SoftBankも来年4月には900MHz帯の「プラチナLTE」の対応を予定していることもあり、今後も各社のネットワーク状況から目が離せなそうだ。

調査日:2013年11月7日〜12日  調査実施機関:株式会社カカクコム