デスクトップパソコンの選び方
パソコンの主流はノートパソコンへと変わりましたが、高スペックを要求される作業への対応や拡張性、コストパフォーマンスは、やはりデスクトップパソコンのほうが上です。ただし、パーツ構成の選択の幅が広い分、選ぶ際にややこしいのも事実です。ここではデスクトップパソコンの選び方を基礎から解説していきます。
2022/1/27 更新
パソコン選びに重要なのは、自分の目的・用途に合う性能の見極めです。そして性能の大部分は4つのパーツ「CPU」「メモリー」「ストレージ」「ビデオチップ」で決まります。つまり、これらの4つのパーツを理解すれば、目的に合った製品も選びやすくなるのです。ここからはそれぞれのパーツを解説していきます。
希望のパーツを選べるBTOが一般的になった
最近のパソコンの一部はBTO「Build to Order(受注生産)」を略して「BTOパソコン」と呼ばれています。これらは購入時に希望のパーツを選んで発注するため、納期に時間がかかる代わりに用途に合ったモデルが買いやすいです。また、最近は店頭に在庫をあまり置かないケースも多く、購入してもすぐに持ち帰れるとは限りませんので注意が必要です。
CPUの主流は「Core i」シリーズや「Ryzen」シリーズ
CPUはあらゆる作業の処理を行うパソコンの頭脳で、ここが高性能なほど複雑な処理を効率良くこなせます。これまでは「Core i」シリーズを販売するIntelが絶大なシェアを誇っていましたが、近頃はIntelと同等以上の性能ながら価格を抑えた「Ryzen」などAMD製CPUのシェアが拡大。AMD製CPU搭載パソコンも増加傾向です。ただ、どちらもしっかりとした製品なので、用途に合えばどちらを選んでも大丈夫です。
Intel製もAMD製もCPUはシリーズ名が大きいほど高性能
Intel、AMDともに、主力のシリーズ名「Core i○」「Ryzen ○」の、○の部分に入る数字が大きいものほど高性能です。負荷の大きな作業もこなすことができます。ただしCPUは自分の用途を極端に超える性能の製品を選んでもあまり意味はありません。例えばCore i3搭載パソコンでこなせるネット閲覧やテキスト執筆などの用途のために、Core i9搭載パソコンを選ぶのはお金の無駄になってしまうことも。下で紹介している、Intel製CPUとAMD製CPUのクラスや適した用途の表から、自分の用途には当てはまるものを確認しましょう。
区分 | Intel | AMD | 用途 |
---|---|---|---|
超ハイエンド | Core i9 | Ryzen9 | 文書作成、ネット閲覧、動画視聴、ゲーム、動画編集、動画配信、コンテンツ制作 |
ハイエンド | Core i7 | Ryzen7 | 文書作成、ネット閲覧、動画視聴、ゲーム、動画編集、動画配信 |
スタンダード | Core i5 | Ryzen5 | 文書作成、ネット閲覧、動画視聴、ゲーム |
Core i3 | Ryzen3 | 文書作成、ネット閲覧、動画視聴 |
CPUの「世代」を確認する方法
CPUはシリーズや型番、コア数、動作周波数など、製品にさまざまな数字が付いています。IntelのCPUを例にした場合、まず「Intel Core」というブランド名から始まり、そのあとで「i7」「i5」などグレードの数字がつきます。グレードが性能に影響することは上で説明しましたが、同じグレードであっても「世代」によるCPUの性能の差が存在します。世代の違いは型番の先頭の数字で判別でき、これが大きいほど新しいモデルで、かつ基本的に性能が高くなります。
Intelの型番の読み方
Intel製CPUの型番と世代の例
複数のソフトで作業するなら8GBあると安心
メモリーはHDDやSSDなどのストレージよりも高速に動作する記録スペースで、CPUが処理中のデータはここに一時保存されます。つまり、この容量が大きいほどパソコンは効率的な処理が可能なのです。単に文書作成などの軽作業用途であれば4GBでもいいですが、複数のソフトを同時に使うなら8Gあると作業も快適に行えるでしょう。
2GB : Windows 10最低基準。OS起動だけで必要なレベル。
4GB : 文書作成やWeb閲覧。複数のソフトを同時に使うには不安。
8GB : 複数のソフトを使っての作業が快適にできる。一部ゲームが遊べる。
16GB : 本格的なゲームや動画配信なども行いたい人向き。
「大容量のHDD」と「高速なSSD」にはそれぞれ一長一短がある
データを保存しておくストレージは、以前からあるHDDと、HDDより高速な読み書きをウリに、ここ数年で普及してきたSSDがあります。SSDを採用したモデルはHDD搭載の場合と比べ起動などが非常に速く快適です。しかし、SSDは単価が高く大容量を搭載しづらい欠点もあります。逆にHDDを搭載の場合、簡単に大容量を確保できます。ただし、快適さはSSDに及びません。
大概のパソコンは複数のドライブを設置することができます。そこで最近、一般的な用途向けのパソコンはストレージとしてSSDとHDDの両方を搭載する製品が増えており、それぞれの容量はSSDが128GB以上、HDDは1TB以上が主流です。SSDとHDDの両方を搭載することで、読み書きの速いSSDにOSを保存して起動などを高速にしつつ、データは大容量のHDDに保存できるというメリットがあります。
ビデオチップには「内蔵型」と「専用パーツ」の2種類がある
パソコンでゲームや動画視聴を楽しみたいなら、グラフィック性能が重要です。グラフィックに関わるパーツはビデオチップと呼ばれますが、これには大きく2つの種類があります。1つはCPUやマザーボードに組み込まれているもので、まとめて「内蔵型」グラフィックなどと呼ばれます。もう1つはより性能の高い「専用パーツ」で、高解像度動画の表示、あるいは最新のゲームにはこちらのほうが有利です。専用パーツにはさまざまな製品がありますが、現在はゲームに強い「GeForce」と動画再生が得意な「Radeon」が主流です。
「内蔵型」グラフィックも性能が上がっている
「内蔵型」グラフィックでは「Intel UHD Graphics」が代表的な存在です。これらは近年性能が上がっており、簡単なゲーム程度なら遊べます。そのため、最新の3Dゲームや高解像度での動画視聴をしないなら上で述べた「専用パーツ」搭載にこだわる必要はありません。
デスクトップパソコンを選ぶ際には、どんな用途で使うのかを明確にしておくことが大事です。その際、現時点での用途だけでなく、後々の用途まで想定して選ぶといいでしょう。
ネット閲覧とメール程度にしか使わないのであれば、高スペックな高額パソコンは不要です。CPUはCore i3やRyzen 3、メモリーも最低4GBあれば大丈夫です。ストレージも高速である必要がないので、1TB程度のHDDにすればコストを抑えられます。
プレゼン資料を作成するようなビジネス用パソコンの場合には、極端に高いスペックは不要です。よく使用するであろうMicrosoft Officeが搭載されていることが重要です。また、Officeをより快適に使いたいのであれば、メモリーは4GBよりも8GBがベターです。
写真や簡単な動画編集も行いたいなら、CPUはCore i5やRyzen 5以上、メモリーも8GBが最低ラインでしょう。ストレージはSSD+HDDの両搭載モデルだと快適です。また、動画編集を頻繁に行うならストレージは大きめにしましょう。
最新のゲームをプレイ、あるいは動画配信を楽しみたいなら、Core i7やRyzen 7以上の高スペックモデルを選びましょう。メモリーも16GBあると安心です。また、オンボードグラフィックではなく、独立したGPUやビデオチップを搭載した製品を選びましょう。
市販のブルーレイ作品を鑑賞したいならブルーレイドライブを、テレビ放送を楽しみたいならテレビチューナーを搭載したパソコンが必要です。なお、テレビ対応液晶一体型パソコンは高性能なものが多く、一般的な仕事に使っても問題なくこなせます。
パソコンでゲームをする場合、一般的に高い性能が要求されます。そのためメーカーが「ゲーミングPC」としているゲーム用パソコンであれば、必要な性能がそろった製品を購入できます。もちろん高性能なので一般の用途でも快適に使えます。また、以下に掲載した特集「人気ゲームがサクサク動く快適PCを入手! 注目のゲーミングPC特集」ではゲームごとに対応するスペックのパソコンを紹介しています。遊びたいゲームが決まっている人はこちらも参考にするといいでしょう。
デスクトップパソコンは、メーカーにより製品の傾向や特長が異なります。このため、使い慣れたメーカーや、自分に合いそうなメーカーから選ぶのも手です。ここでは、主要な各メーカーの特徴を紹介します。
FMVシリーズが代表的な製品。価格はやや高めですが、サポート体制がしっかりしているので初心者や高齢者でも安心です。充実した付属ソフトや、文字入力がしやすいキーボードなど、使いやすさにも定評があります。
世界最大級のパソコンメーカーです。元々アメリカのメーカーですが、日本国内にも法人があり、サポート面での不安はありません。現在は高級感やデザインにこだわったパソコンが人気で、国内メーカー製品よりもコスパがいいのもメリットです。
一体型の「LAVIE(Desk All-in-one)」やタワー型の「LAVIE Direct DT(Desk Tower)」などをラインアップ。エントリーモデルからハイスペックモデルまで幅広く展開し、シンプルなデザイン性も評価されています。
世界トップレベルのシェアを持つ米国のパソコンメーカーで、Inspironシリーズが代表的な製品です。BTOでの購入が可能で、製造コストを抑えたコスパ重視のラインアップが最大の魅力です。「ALIENWARE」ブランドでゲーミングパソコンも販売しており、こちらは高性能・高額で通常のラインアップと一線を画します。
世界的にシェアの高い中国のパソコンメーカーで、コスパの高さが人気です。高いセキュリティの法人向け製品を筆頭に、オールインワン、ゲーミングまで非常に幅広く展開。カスタムのしやすさ、高い耐久性なども魅力のひとつです。
BTO PCの先がけとして、1993年に株式会社KOUZIROにより立ち上がったPCブランドです。生産は国内で行われており、パーツの稼動チェックや美しい配線回しなど、こだわったパソコン作りが最大の魅力です。
長野県飯山市で設立されたパソコン機器メーカーで、三菱電機の下請けとしてテレビの基板などを製造。その後、自社ブランドの液晶ディスプレイを販売、さらに1995年よりパソコンの製造も開始しています。現在はマウスコンピューターに吸収合併されましたが、「iiyama」ブランドは引き継がれています。国内生産や1年間保証による安心感の高さがポイントです。
人気のBTOパソコンメーカーで、最大の魅力はやはり高性能なのに安いこと。「モバイルクラス」「スタンダードクラス」「ハイエンドクラス」の明快なラインアップや、24時間365日の電話サポートなどで初心者に最適です。早い段階からゲーミングパソコンにも参入しており、ゲーマーからも支持されています。
デスクトップパソコンの本体サイズは製品によって大きく異なります。大きい「タワー」型だけでなく、メーカーによってはスリム型とも呼ばれる「省スペース」型、液晶と本体が一体化した「液晶一体(オールインワン)」型などもあるので、設置場所に合わせて選びましょう。
幅10〜20cm、奥行き35〜45cm、高さ30〜50cm程度の縦長の箱型筐体で、別途ディスプレイが必要となります。本体サイズは大きめですが、メンテナンス性や拡張性がもっとも高く、使い勝手がいい主流のスタイルです。
CPUはさまざまな処理を行う、言わばパソコンの頭脳。現行のCPUは処理を行う「コア」と呼ばれる部分を複数搭載した「マルチコア」が主流で、コア数が多いほど処理能力も上がります。また、「スレッド数」はCPUが同時に処理できる作業数で、こちらも多いほど処理能力が上がります。ただし、その分高価になり、消費電力も大きくなります。用途に合わせて適切に選びましょう。
従来の最上位Core i7を超える超高性能CPU。10コアや8コアを搭載しており、スレッドと呼ばれる処理工程を16個同時に行えます。動画編集など高負荷の作業に向いています。
最高で8コア8スレッドや6コア16スレッドという高い処理性能を持ち、ハイエンドモデルに搭載されています。動画編集のような高負荷の作業に向いています。
Intelの中堅CPUで、性能とコスパのバランスがいい製品です。Officeで複数の文書を同時作成したり、さまざまなアプリケーションを同時起動したりして作業するような人に向いています。
2〜4コアのCPUで、Core iシリーズでは一番性能が低いエントリーモデル。とはいえ、十分な性能を備えており、ネット利用や文書の作成なら問題なく利用できます。
OSは今後のスタンダードとなる新OS Windows 11をベースに選ぶとよいでしょう。しかし、2021年10月に公開されたばかりのOSであるため、Windows 11を搭載した製品の中に希望のスペックのモデルがないことも。その場合は、Windows 10搭載製品を選ぶのもよいでしょう。ただし、2025年にサポートが終了するため注意が必要です。また、数は少ないですがGoogle製のChrome OSを搭載したパソコンもあります。
2021年10月に公開された新OS。OS自体にチャット機能「Chat」が統合されておりMicrosoftアカウントを使って自由にチャットを楽しめたり、ウィンドウをリサイズして整列する「スナップ機能」が強化され使いやすくなったりしているなど、機能やデザインがWindows 10から大幅に変更されています。
2025年10月14日にサポートが終了することが発表されています。対象エディションは「Home」と「Pro」。サポート終了が決定しているものの、新OSであるWindows 11は発表されたばかりでまだまだ製品数も少ないです。そのため、自分がほしいスペックのWindows 11搭載モデルが登場しているとも限りません。その場合はWindows 10搭載モデルの購入を検討してもよいでしょう。
まだ在庫が残っているため、Windows 8/8.1を搭載するPCも販売されています。ただし、2023年1月10日のサポート終了が発表されています。値落ちしているというメリットはありますが、価格差がないならWindows 10を選びましょう。
数は少ないですが、GoogleのChrome OSを搭載した製品が販売されています。価格の安い低スペックモデルでも、快適に動きます。ネット専用端末を探しているなら、候補になるでしょう。
特にビジネス用途であれば、文章を作成するWordや表計算やグラフ作成ができるExcelなど、Microsoft Officeのソフトを使う頻度も高いです。Officeソフトを利用予定なのであれば、契約形態を必ずチェックしましょう。
Microsoft Officeの契約形態としては、「契約更新型」(=「Microsoft 365 Personal」)、「買い切り型」(=「Office 2021」)の2種類があります。契約更新型の場合、月額あるいは年額の利用料が発生しますが、常に最新版が利用できます。一方、買い切り型は、最新版にアップグレードすることはできないものの、毎月の支払いは発生せず、料金は購入時の費用のみで済みます。
買い切り型を購入するには、Microsoft Office製品があらかじめインストールされているパソコンを購入する方法(=プリインストール版)、Microsoft Office公式サイトでライセンスを購入する方法(=ダウンロード版)、紙にプロダクトキーが記載されているPOSAカードを購入しMicrosoft Office製品を有効化する方法(=POSAカード版)の3種類があります。プリインストール版は、パソコン代にその価格が含まれており、ダウンロード版・POSAカード版よりも割安ですが、購入したそのパソコンでしか使用することができません。一方、ダウンロード版・POSAカード版は、製品をインストールしたパソコンが壊れたとしても、新しいパソコンに移行することができます。
契約更新型の「Microsoft 365 Personal」(月額1,284円/年額12,984円)は、Windows、Macの両方のOSに対応しており、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットにもインストールすることができます。台数は無制限で、同時ログインが5台まで可能なため、複数のパソコンでデータを共有して使う人に最適。Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Access (Windowsのみ)、Publisher (Windowsのみ)を使うことができます。
買い切り型のMicrosoft Office製品としては、「Office Personal 2021」と「Office Home & Business 2021」が、個人ユーザー向けに主にラインアップされています。「Office Personal 2021」ではWord、Excel、Outlookを使用することができます。「Office Home & Business 2021」ではWord、Excel、PowerPoint、Outlookを使用することができます。
形態によるOfficeの違い
「Microsoft 365 Personal」 | 「Office Personal 2021」 | 「Office Home & Business 2021」 | |
---|---|---|---|
コスト | 月額1,284円 年額12,984円 |
プリインストール版:パソコン代に含まれる ダウンロード版:29,800円 POSAカード版:店舗で異なる |
プリインストール版:パソコン代に含まれる ダウンロード版:34,800円 POSAカード版:店舗で異なる |
ライセンス | 月間または年間契約 | 永続 | 永続 |
インストール台数 | 無制限 | 2台まで | 2台まで |
アップグレード | ○ 常に最新版 |
× | × |
使用可能ソフト | Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、 Access (Windowsのみ)、Publisher (Windowsのみ) |
Word、Excel、Outlook | Word、Excel、PowerPoint、Outlook |
国産のオールインワンタイプなどでは、地上デジタルチューナーを搭載している製品もたくさんあります。ハイエンドタイプだと、地上波に加えてBSやCSにも対応し、ダブル録画も可能なモデルもあります。もちろん、価格は高くなりますが、リビング以外の自室でもテレビを見たいなら、選択肢として入ってくるでしょう。
配線を減らしたいのであれば、無線LAN機能を搭載しているモデルを選びましょう。通信速度を重視するなら、IEEE802.11acに対応するものが向いています。
Bluetooth機能が搭載されていれば、マウスやキーボードなどの周辺機器をワイヤレスで接続することができます。Bluetooth非対応のパソコンでBluetoothを利用するためには、USB接続のレシーバーなどが必要です。
パソコンの画面を、液晶テレビや液晶ディスプレイに出力するための端子です。映像信号と音声信号の両方を1本で伝送できるのでケーブルが少なく済み便利です。
一般的なUSB 2.0に加え、高速なUSB3.1 Gen1(旧USB3.0)やUSB3.1 Gen2も当たり前に搭載されるようになってきました。省スペースパソコンなどでまれに対応していないことがあるので、外付けHDDなどを利用する場合、あらかじめ確認しましょう。
BTOにも注目しましょう。
BTOとは「Build to Order」の略で、CPUやメモリー、HDD、SSDなどのパーツを選べるサービスのことです。「価格.com」に掲載されているパソコンでは、「【直販モデル】」と記載のあるモデルはBTOに対応していることがあります。
「価格.com限定モデル」を検討してみてはいかがでしょう。
「価格.com限定モデル」は通常のモデルに比べて、良いパーツを採用するなど、高コストパフォーマンスです。また、現在であれば、Windows 7や8.1モデルを選ぶなど、型落ちモデルを選ぶと安く抑えられることもあります。
ディスプレイ一体型のパソコンであれば、タッチ操作に対応しているモデルもありますが、数は多くないので要確認です。
タワー型や省スペース型では、別途用意するディスプレイによります。
安心して長期間使いたいと考える人は、延長保証に加入したほうが安心でしょう。
メーカー保証期間終了後の修理の場合、修理代金が高額になり、安い新品が購入できるほどの金額になることも珍しくありません。
映像出力
ディスプレイへの出力はHDMIが増えています。VGA出力があれば、古いディスプレイなどに出力できます。利用するディスプレイの入力端子に合うように、よく確認しましょう。
拡張スロット
デスクトップPCに拡張カードを装着するためのスロットのことです。外付けのグラフィックボードのほか、テレビ視聴・録画ボード、無線LANボードなど、さまざまな機能をニーズに応じて増設できます。
仮想デスクトップ
この「デスクトップ」は、Windowsのデスクトップ画面のことを指しています。ディスプレイが1つしかなくても、仮想的にデスクトップを切り替えることで、マルチディスプレイのように利用できる機能です。Windows 10には標準で搭載されています。
光学ドライブ
格安モデルでも、ほとんどのモデルが書き込みができるDVD±Rドライブを搭載しています。映像にこだわる上位モデルだと、ブルーレイドライブを搭載していることが多くなります。省スペースパソコンだと、光学ドライブなしがほとんどです。
静音性
デスクトップPCはパフォーマンスは高いのですがその分発熱するので、冷却ファンの音が耳につくことがあります。自宅で使うのであれば、静音性も大事です。これはスペック表では確認できないので、クチコミをチェックしましょう。
ストレージ
データを記録するメディアのことで、HDDやSSDのことを指します。HDDより高速なSSDは容量が小さいのがネック。HDDはSSDよりも大容量で安価ですが耐久性が劣ります。ハイエンドモデルだと、SSDを起動ドライブにして、データ保存用にHDDを搭載したりしています。
ビデオチップ
映像信号を出力するパーツです。「Intel HD Graphics」はIntelの内蔵グラフィックコントローラーで、近年性能が上がっており、Web閲覧や動画再生くらいなら問題なく処理できます。しかし、3Dグラフィックのゲームなどをプレイする場合は、「GeForce」などの外部グラフィックパーツを搭載しているモデルを選びましょう。
LowProfile
省スペースPCには、大きな拡張ボードが装着できないことがあります。LowProfileは省スペースPCでも安心して選べるように決められた、小型の拡張カード・スロットの規格です。
PCI Express
拡張スロットの規格です。データ転送速度により、×1〜×32まで7種類の拡張スロット・拡張ボードがあります。昔は、PCIやAGPといった拡張スロット規格も使われていました。
SDカードスロット
デジカメなどの記録媒体として利用されるSDメモリーカードを読み書きするためのスロットです。
VGA(アナログRGB)端子
パソコンの画面を液晶ディスプレイに出力するための端子です。現在はHDMI端子が主流で、VGAは古いディスプレイに搭載されています。