プロジェクタスクリーンの選び方
「どの設置方式を選べばいいの?」「素材の違いで何が変わる?」「メーカーの違いは何?」など、プロジェクタスクリーン選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。プロジェクタスクリーン選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!
2022/6/28 更新
目次
自宅でホームシアターを導入したいという人には、プロジェクタやスピーカーシステムに加え、投影した映像を映し出すスクリーンが必須となります。スクリーンはサイズや、設置方法などに種類がありますので、視聴環境にあったものを選ぶようにしましょう。
対角線の長さをインチ(1インチ=2.54cm)単位で表記したものです。テレビや液晶ディスプレイなどと同様に「〜型」と表現されることもあります。縦横の長さはアスペクト比によって変わります。
インチサイズで選ぶ
スクリーンサイズと視聴位置との適正な距離は?
最適なスクリーンサイズの目安
スクリーンサイズ | 視聴距離(cm) |
---|---|
80インチ | 200〜240 |
90インチ | 225〜270 |
100インチ | 250〜300 |
110インチ | 275〜330 |
120インチ | 300〜360 |
最適なスクリーンサイズの算出式は[視聴距離(cm) ÷ 2.5〜3]
スクリーンサイズは大きければよいというものではなく、視聴距離によって最適なサイズがあります。視聴距離(cm)を2.5〜3で割った数値がおよそ最適なスクリーンサイズといわれており、視聴する距離を考慮して選ぶようにしましょう。
スクリーンの設置方法は大きくわけて、4種類あります。視聴する部屋のタイプによっては取り付けができないケースもありますので、あらかじめ部屋のタイプをチェックする必要があります。
磁石で貼り付けることができるタイプです。スチール面にしか貼り付けることができないため観賞場所は限られますが、設置は簡単です。
壁掛け式と天吊り式の設置が両方可能なタイプと、壁掛け式とテーブルトップ式の設置が可能なタイプがあります。視聴場所を変えたいときに便利です。
兼用タイプから選ぶ
購入前に設置・搬入の可否も確認
スクリーンの取り付けに当たって注意しなければならないのは、設置や部屋への搬入の可否です。天吊り式の製品ならば、設置場所があるかだけでなく、サイズに対して地面から天井までの高さが十分に確保されているかなどもチェックしましょう。また、インチサイズが大きい製品の搬入については、ドアやエレベーターなどの経路に十分な間口があるかなどを、あらかじめ確認しておきましょう。
OA機器メーカーのため、低価格スクリーンをビジネス用として展開しています。家庭用としても十分に利用可能なため、値段を抑えてホームシアターを構築したい人向き。高解像度の映像を投影できるこだわりも評価されています。
老舗スクリーンメーカー。初心者向けの「Stylist」シリーズはインテリア性にもすぐれ、ホームシアター用のスクリーンとして最適です。セッティングブラケットが付属するモデルもあり、取り付けやすさが魅力です。
1万円台から数十万円のものまで幅広い価格帯の製品をラインアップしており、素材・設置方式などあらゆるタイプを取り揃える大手メーカーです。アスペクトフリーのモデルや、上パイプと下パイプだけの簡単構造で巻き取りが簡単なモデルが人気です。
プロジェクタスクリーンの素材は、コントラストや明るさなど映像の見やすさを決定づける重要な要素です。それぞれの特長を把握し、部屋の環境などに応じて選択しましょう。なお、スクリーンの素材はマット系とビーズ系が主流です。
光沢のない表面に、なめらかで自然な映像を映し出せるのが特長です。光を均等に拡散するので、どの位置から見ても均一の映像を楽しめます。一方で、外から光が入ってきた場合、コントラストが失われるというデメリットがありますが、これを解消したグレーマットタイプもあります。
表面に光学レンズ球を散りばめた素材を使用したタイプ。色再現性にすぐれ、外から入る光の影響を受けにくいため明るい部屋でもコントラストを維持でき、ハイビジョン映像など高精細なコンテンツの視聴に向いています。掃除すると光学レンズ球が剥がれてしまうため汚れに弱く、取り扱いには注意が必要です。また、比較的高価になります。
織物でないフィルムを素材に採用したタイプ。高輝度で、広視野角が特長です。また、凹凸がないので、スクリーン上の映像にモアレ(干渉縞と呼ばれる波状の縞模様)が発生しません。加えて、汚れても簡単にケアできるのもメリットです。
自宅で映画を楽しむ場合、ブラックマスク付きのものが締まって見えます。
ブラックマスクとはスクリーンの四方が黒い縁で囲われているタイプで、光を吸収する黒の特性から、映像が締まって見える効果があります。映画との相性がよいため、映画を楽しむ目的でホームシアターを導入する場合に選ばれるケースが多いです。
サウンドスクリーン
映画館にも採用されているスクリーンで、非常に細かく編み込まれた編み目の間から音響を透過させることができるため、背面にスピーカーを配置することができます。これにより、音声が減衰することなく、映像と音声の一体感を得ることができます。