ワイヤレスマウスの選び方
「どういった種類があるの?」「どういう機能が必要?」「注意すべきポイントは?」など、ワイヤレスマウスを選ぶ際のお悩みや疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ワイヤレスマウス選びに必要な基礎知識や用語解説はこちらでチェックしましょう!
2024/12/19 更新
目次
マウスは、パソコン(PC)を使う際に必要不可欠な周辺機器のひとつ。画面上のポインターを動かし、クリックやダブルクリックをするための入力デバイスです。なかでも、ワイヤレスマウスは赤外線通信などを用いてケーブルなしでPCと接続できるため、使い勝手が抜群。購入時は、使用する機器や想定利用シーンから最適な接続方式と電池方式を選ぶようにしましょう。くわえて、直接手に触れて長時間操作する製品でもあるので、疲労を感じずに使いやすいかという側面も考慮するといいでしょう。
PC本体に専用のレシーバー(受信機)を取り付け、最大10mまで無線通信が可能な2.4GHzの電波で通信することで、ケーブルなしでPCと接続できるワイヤレスマウスです。デスクトップPCやノートPCなど、USB端子を持つPCで使用できます。製品数が多く、価格も手ごろです。なお、スマートフォンなどマイクロUSBしか持たない端末で使用する場合は、レシーバーを取り付けるための変換アダプタ類が必要です。
Bluetooth通信技術を用いることで、ケーブルなしでPCと接続できるワイヤレスマウスです。デスクトップPC、ノートPC、OSがAndroidのスマートフォンやタブレットなど、Bluetooth機能を備えた機器であれば、ほぼどれでも接続できます。また、Bluetooth機能を持たない機器でも、Bluetoothアダプタを装着することで使用可能。レシーバー不要で持ち運びに便利です。
Bluetoothとは?
Bluetoothとは、近距離にある機器同士で無線通信を行う技術のひとつです。親機(PC、スマートフォン、タブレットなど)と子機(キーボード、マウス、ヘッドセットなど)を無線接続できますが、親機・子機ともにBluetooth機能を持たないと通信できません。なお、機器同士をBluetoothで接続することを「ペアリング」といいます。Bluetoothの通信距離は、「Class」という電波強度によって異なるので、注意が必要です。「Class」にはレベルが1〜3まであり、それぞれの電波有効範囲はClass1:100m/Class2:10m/Class3:1m程度となっています。親機と子機でレベルが違う場合は、低いレベルが有効範囲の対象となります。
乾電池式(単3形または単4形を2〜4本)と充電式があります。コスト面では充電式が有利ですが、乾電池式は外出時に電池がなくなった場合でも、コンビニなどで簡単に乾電池を調達できるというメリットがあります。
タイプ | 光線の色 | 読み取り精度 | 特殊な面での動作 | 特長 |
---|---|---|---|---|
IR LED | 見えない | 普通 | 光沢面△、白い面△、ガラス面△ | 省電力性能に優れ、電池交換が半年から1年不要で使用可能 |
BlueLED | 青 | とても高い | 光沢面○、白い面○、ガラス面○(※1) | リフトオフディスタンス(※2)が短いため、狭いエリアでの操作にも適している |
レーザー | 見えない | 高い | 光沢面○、白い面○、ガラス面△ | リフトオフディスタンス(※2)が長いため、多少凹凸のある面でも使用できる |
光学式 | 赤 | 普通 | 光沢面×、白い面×、ガラス面× | 販売価格が非常に安く、製品数も多い |
※1:完全に無色透明なガラス面では動作しない
※2:マウスを持ち上げてポインターが動かなくなるまでの距離
赤外線LEDを利用するタイプです。消費電力が低く、電池1本で1年以上使用できるとアピールする製品もあるなど無線接続に最適。一方、光沢面や白い面での読み取りが甘いという弱点も。
青色LEDを利用するタイプです。周波数の短い青色光線を用いているため、読み取り精度が非常に高いのが特長です。また、光沢面も含めたあらゆる場所での操作が可能です。
レーザー光を利用したタイプです。BlueLEDタイプほどではありませんが、高い読み取り性能を備え、光沢面や布の上での読み取りも可能です。しかし、販売価格が高いのが難点です。
赤色のLEDを利用したタイプで、価格が安いため、普及率がもっとも高くなっています。なお、光沢面や白い面では反応しないといった欠点があるため、使用環境が限られます。
ワイヤレスマウス本体を動かすのではなく、備え付けのボールを指で転がすことで、画面上のポインターを操作する入力機器です。手首にやさしく、狭い場所でも使用できるというメリットがありますが、使いこなすには慣れが必要です。
高い読み取り精度と解像度を備えた「ゲーミングマウス」に注目!
ゲーミングマウスとは、高い読み取り精度と解像度(カウント)を備えたマウスです。解像度は、マウス本体が1インチ移動した際に、画面上のポインターがどれだけ移動するかを示した数値です。単位はdpiで、一般使用には800〜1,600dpiあれば十分ですが、ゲーミングマウスでは10,000dpiを超える超高解像度な製品もあります。高いdpiのマウスは、1インチ動かしたときにたくさんの情報が伝わってポインタが動くため、ゲームに合った的確な動きができるようになります。また、一般的なマウスは、右クリックボタンと左クリックボタン、スクロールの3つで構成されることが基本ですが、ゲーミングマウスは、この3つの機能に加え、独自にボタンを設置。独自に設置されたボタンに、好きな機能を割り振ることができます。
マウスやキーボード、スピーカーなど、PC周辺機器の専業メーカーです。一般的なマウスだけでなく、読み取り精度を高めたハイエンド製品や多数のボタンを備えたゲーム向けモデルもラインアップ。なかでも、トラックボールタイプの「ERGO M575」シリーズは、ユーザーから高い信頼を得ています。
人気のコンピュータ周辺機器メーカー。カラーバリエーションが豊富なモデルを多数展開しています。収納ポーチも付属した薄型コンパクトモデルや、握って操作するタイプの珍しいモデルをラインアップしています。
マウスやキーボード、USBメモリなどを扱うパソコンサプライメーカー。BlueLEDタイプの製品やレーザーマウス、トラックボールタイプまで、製品ラインアップが豊富です。上下の高速スクロールと左右方向にスクロールできるチルトホイールを搭載したBluetooth高速スクロールマウス「MA-BBHT616」が人気です。
ゲーマー向けに特化した製品を展開する海外メーカーです。「FPS」のようにマウスの解像度が重視されるゲームに対応した、解像度・約8,000〜20,000dpiという超高解像度マウスを取り揃えています。また、ボタン配置もゲームを快適にプレイできることを想定してデザインされており、マウスの握り方に合わせた商品なども多数あります。
マウスの基本構成は左右のボタンと中央のスクロールホイールですが、ブラウザの「戻る」や「進む」など、特定の機能を割り当てるために追加ボタンが搭載されたマウスもあります。追加ボタンは、ショートカットを割り当てることも可能なので、特定の作業を繰り返して行うことが多い人に便利です。
ボタンの数で選ぶ
マウス本体が1インチ移動した際に、画面上のポインターがどれだけ移動するかを示した数値です。単位はdpiで、一般使用には800〜1,600dpiあれば十分ですが、ゲーマー向けとして20,000dpiを超える超高解像度マウスもあります。解像度が高いほど、少ない操作でポインターを大きく移動させることができます。
解像度(カウント)で選ぶ
用途にあわせて解像度を2〜5段階に切り替えられるマウスです。たとえば、プレイするゲームのタイトルごとに解像度を変えるといった使い方があります。ほとんどの場合、マウス本体にあるカウント切り替えボタンを押すことで簡単に解像度を変更することができます。
通常は縦に回転させるだけのスクロールホイールですが、左右に傾けることができるものを「チルトホイール」と呼びます。ホイールを左右に傾けると、横方向にスクロールすることができるため、Excelなどで横長のデータを取り扱う人に便利です。
USB接続のワイヤレスマウスを使用する際に必要なUSBレシーバーを、マウス本体に収納して保存できるタイプの製品です。マウスと一体にしておくことで、持ち運び時に紛失してしまう危険性を軽減できます。USB接続をお考えの場合は、ぜひとも欲しい機能です。
スマートフォンやタブレットのように、指先だけで特定の操作(スクロールやタップ、スワイプなど)ができるタッチセンサーを本体に搭載したマウスです。Windows8.1やWindows10でサポートしているタッチ操作をデスクトップPCで行いたい場合に活用できます。
解像度が高いと少しの操作でポインターが大きく(速く)動くので、大きな画面で操作する場合や狭い場所での操作に便利です。
逆に、一般的な事務作業などではポインターが速く動きすぎると作業しづらくなります。ポインターが動く速度はPC側で調整できますが用途に応じた解像度のマウスを選ぶようにしましょう。
廉価モデルでは27MHzワイヤレスを使っているのが一般的です。
電波がそれほど強くないのでPCとマウスが近い環境での使用に限定されます。一方、上位モデルでの採用が多い2.4GHzワイヤレスは電波の途切れによる動作不良が起こりにくいので操作が安定しています。
解像度(カウント)
マウス本体が1インチ移動した際に、画面上のポインターがどれだけ移動するかを示した数値です。単位はdpiで、一般使用には800〜1,600dpiあれば十分ですが、ゲーマー向けとして20,000dpiを超える超高解像度マウスもあります。解像度が高いほど、少ない操作でポインターを大きく移動させることができます。