消費税率アップを見越して購入したもの:「車」や「住宅のリフォーム」など高額製品・サービスに高い需要
4月からの消費税率アップを見越して購入したものがある場合、その種類を答えてもらった(複数回答)。全体としては、35.4%が「購入したものはない」と答えており、駆け込み需要はさほど起こっていないという印象だ。
購入したものの中では、高額製品の「自動車」がもっとも多く5.3%にものぼった。消費税率アップによって少なくとも数万円の差が出てしまうものだけに、税率アップ前に購入しようと考えた人が多いようだ。続いて「ノートパソコン」が4.2%で次点につけたが、これは単純な消費増税アップの影響だけではなく、この4月にサポートが終了する「Windows XP」からの買い換え需要がダブルで働いたものだろう。2.5%で5位につけた「デスクトップパソコン」も同様である。
このほかのものでは、「洗剤やトイレットペーパーなどの日用品」が意外に多く、2.8%で3位。高額サービスの「住宅のリフォーム」が2.3%で6位につけている。家電製品の中では、「薄型テレビ」(2.2%)、「エアコン」(2.1%)、「洗濯機」(2.0%)、「冷蔵庫」(1.7%)などが比較的高めだが、全体として見ると、それほど大きな割合とはなっていない。
【図4 消費税率アップを見越して購入したもの】

消費税率アップを見越して購入したいもの:大型家電が割合を伸ばすが、駆け込み需要はさほど起こらない様子
この調査を行ったのは、2014年2月の段階だが、この後、つまり2014年3月までに、消費税率アップを見越して購入したいと考えているものもあわせて聞いた。全体の傾向は、上記の設問の回答に近いが、こちらでは、「ノートパソコン」が5.3%でトップ。次いで、「洗剤やトイレットペーパーなどの日用品」(3.7%)、「デスクトップパソコン」(3.1%)、「洗濯機」(3.0%)、「冷蔵庫」(3.0%)、「調味料・米・保存食品」(2.9%)、「薄型テレビ」(2.8%)、「ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー」(2.6%)などとなっている。Windows XPからの買い換え需要が期待されるパソコン関連のニーズが高いほか、洗濯機や冷蔵庫などの大型家電についても、これから購入を検討するという人が多い様子がうかがえる。
なお、「購入したいものはない」と回答した割合も30.5%にのぼっており、3月の駆け込み需要もそれほど大きなものにはならなそうだ。
【図5 消費税率アップを見越してこれから購入したいと考えているもの】

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