公開日:2015年04月30日
ご家族の葬儀手配や、ご自身の葬儀の生前予約について考えたときに、ほとんどの人は「何が分からないのかも分からない…」と悩んでしまいます。しかし、経験が無いのであればこれは当然のことです。
「どんな選択肢があるのか」「必要なものは何か」「自分で考えておくことにはどういうものがあるのか」などを知らないと、自分だけで考えをまとめるのは難しいと思います。
何から考えればいいのか、自分がどうしたいのかが分からないのなら、まずは要望のまとめ方を知ってから、次に要望をまとめる。その後で葬儀社を選んでいく。という順番で少しずつ考えてみてください。
4つのポイントをもとに、具体的な要望をまとめていきましょう。
どんな形のお葬式にしたいのかを考えましょう。まずは、「お葬式をするか・しないか」というところから考えてみます。そう、「お葬式をしない」というのも一つの形です。「火葬のみ」というのがこれにあたります。
「お葬式をする」となったら、「ご住職にお経を読んでもらうかどうか」を考えます。読んでもらうなら、それは「仏式」という形です。あなたの宗教がキリスト教なら「キリスト式」、神道なら「神式」、宗教色をなくしたいのなら「無宗教式」になります。
ほとんどの方がこのうちのどれかに当てはまりますので、これは比較的簡単に決まるでしょう。
規模とは、「お葬式の大きさ=参列者の人数」のことです。参列者の人数が多ければ多いほど、大きなお葬式になります。逆に、参列者が近親者だけだったら「家族葬(密葬)」になります。
では、参列者の人数をどうやって考えるのかということですが、お葬式は結婚式と違って事前に出欠を取ることはできません。しかし、お葬式にはお葬式の方法があり、人数をコントロールすることができます。
その方法とは、「あらかじめお知らせする範囲を考えておく」こと。親族だけなのか、友人までなのか、ご近所はどうするのか、仕事関係にもお知らせするのか。
例えば、仕事関係にお知らせすると、お付き合いでの参列者が増えますので、その分だけ規模は大きくなりますよね? そうすると、その規模に合わせた大きな斎場が必要になり、斎場の大きさに合わせた祭壇を飾ることになりますので、結果として費用も大きくなります。
大体の人数が分かれば、葬儀社から正確な見積りを出してもらえます。規模は費用と直結した大切なポイントです。どこまでの範囲にお知らせするか、じっくり考えてみてください。
「場所」には、2つの意味があります。安置をする場所とお葬式をする場所です。
「安置をする場所」は、「ご遺体を病院から搬送する先」のことです。基本的に、自宅か葬儀社に搬送することになります。もしも何の準備もないまま、行き当たりばったりの葬儀社に安置することになったとしたら、内容も分からないままにずるずるとお願いすることにもなりかねません。葬儀社に安置をする場合は、必ず事前に安心できるところを選んでおきましょう。
次はお葬式をする場所です。最近の傾向として、家の片付けやご近所への気遣いが大変だという理由からほとんどの方が自宅ではなく斎場を利用しています。斎場選びは「立地」や「運営母体」を意識してみましょう。
立地は参列者の足を考えて、参列者の多くがご近所からという場合は「自宅近くの斎場」を、遠方からという場合は「交通の便の良い斎場」を選ぶとスムーズです。
そして運営母体が公営の斎場を使えば、使用料が大きく抑えられますので、住んでいる地域に公営斎場がある場合は候補としてあげておきましょう。
斎場の要望がまとまったら、あとはそのまま葬儀社に伝えるだけ。民間・公営含めて地域の斎場の料金や使い勝手などを教えてもらえます。
「内容」とは、こだわりたいことです。これを考えておくと、葬儀社に要望を伝える時にニュアンスも含めてより正確に伝わります。
「派手にしたいのか、質素にしたいのか」をはじめとして、「予算はお布施も含めてどれくらいまでにしたいのか」という希望や、または「お花でいっぱいにしたい」「この音楽を流したい」というのも立派なこだわりです。
内容をしっかりと考えておけるのは、事前準備をした人の特権ですし、個性や送る側の気持ちなどの「こだわり」を表現することで、お葬式の満足度は確実に上がります。ぜひ、こだわりを持って考えてみてください。
最後に、要望のまとめ方の4つのポイントもう一度おさらいしましょう。
「形」 | どんな形式にしたいのか |
---|---|
「規模」 | どのくらいの範囲へお知らせするのか |
「場所」 | 安置の場所とお葬式の場所はどこにするのか |
「内容」 | こだわりたいことは何か |
この4つを考えながら、しっかりとあなた自身の要望をまとめてみてくださいね。
実際の葬儀では、精神的に大きな負担がかかっている中での打ち合わせや、やり直しがきかないという大きなプレッシャー、参列者への対応や親戚の方々への気遣いなど、様々なことに追われて、それこそお別れする暇がないほど忙しいことになります。
そんな慌ただしさだと、正直なところ、色々と考えるのが面倒臭くなって、感覚がマヒしてしまうというのはよく聞く話です。
そうすると、葬儀社に言われるがままお任せすることになってしまい、結果、必要以上に費用がかかることにもなりかねません。 ですから、くれぐれも準備なしのぶっつけ本番だけは避けるようにしましょう。
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