公開日:2015年12月10日
仏教では、人が亡くなって49日間は魂が成仏せずにさまよっていると考えられています。そのため遺族は、故人が無事に極楽浄土に行くことができるよう、亡くなってから7日ごとに供養を行うものとされています。初七日とは、その最初の7日目に行われる法要のこと。遺骨・位牌・遺影を前に僧侶が読経し、参列者が焼香をします。
現在では厳密に7日目に行うことは少なくなり、葬儀当日に済ませるのが主流になっています。
実際には葬儀社が通夜〜葬儀・告別式〜初七日と一連の流れで取り仕切ってくれますが、当事者ならば故人の供養のためにも、この意味はしっかりと理解しておきたいものです。
故人の親族が必ずしも近隣に住んでいるとは限らない、仕事のため簡単には休みが取れない、といった現代社会の諸事情によって、初七日法要は葬儀と同日に行うことが定着しています。
葬儀当日に初七日を行う際、二通りのやり方があります。ひとつは火葬後に葬儀場へ移動してから法要を行う「繰り上げ法要」。もうひとつは火葬前に法要を行う「繰り込み法要」。どちらの方法で行うかは地域によっても異なるので、地元の習慣に詳しい葬儀社に相談して決めるとよいでしょう。
初七日法要の流れはそれぞれ次の通り。
初七日法要では本来、遺骨に対して僧侶による読経が行われるものですが、繰り込み法要の場合は位牌や遺影に向けて行われることになります。 葬儀当日に初七日法要を済ませたとしても、本来の初七日の日には故人の冥福を祈り、家族で焼香をするとよいでしょう。
地域の慣例や個別の事情によって、葬儀とは別の日に初七日法要を行うケースもあります。
初七日法要の日程は、基本的に亡くなった日を1日目として数えて7日目とします。ただ、地域によっては亡くなった前日を1日目と数える場合もあるので葬儀社に確認しましょう。当日は自宅に僧侶を招くか、寺院に遺骨・位牌・遺影を持参して1時間程度の法要を行います。 法要では読経と焼香をしますが、その後に精進落としを行うのが普通なので、会食の手配や挨拶といった事前の準備が必要です。また、僧侶へのお布施やお車代も用意しておきましょう。
葬儀と同日に初七日法要を行う場合、喪主、遺族、参列者ともに服装はそのままで問題ありません。葬儀とは別の日に初七日法要を行う場合、喪主、遺族は喪服を着用しますが、参列者の場合は略式喪服でよいとされます。
略式喪服とは簡略化した喪服のことで、男性ならブラックスーツかダークスーツに白シャツ、ネクタイと靴は黒で揃えます。女性なら黒か紺の地味なワンピースかアンサンブル、ストッキングは黒か肌色に。アクセサリーは結婚指輪と真珠以外は身につけないようにします。
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