第3回 出来高分析

第3回 出来高分析

出来高とは、市場においてその日に成立した売買の数になります。人気のバロメーターともいわれ、株価に先行するといった解釈もされており、テクニカル分析をする上で必要不可欠といえます。注意してほしいのは、好材料が出て人気抜群のときも、悪材料が出て投資家から盛んに売られるときでも出来高は増えるのです。
簡単なイメージでは、上昇トレンドの中で出来高の増加は、上昇に対する期待が継続していると考えられるから強気です。上昇トレンドの中で出来高の減少は、マーケットから資金が流出していると考えられ、天井が近づいている可能性も頭に入れておく必要があります。短期では強気、長期的には弱気です。下降トレンドでの出来高増加は、下降に対する不安が継続していると考えられ弱気で、下降トレンドの中での出来高減少は、短期では弱気、長期では強気といえるでしょう。 出来高を使った分析方法として以下のようなものがあります。
【価格帯別出来高】
一定の期間内に、どの価格帯でどれだけの売買があったかを示すものです。凸凹が多く、ところどころに大商いがあって、売買高が突出しています。この価格帯は要注意で、株価がココに近づくと投資家の動きが活発になります。株価が上昇しているときにこれを上回れば強気相場で、逆に下降相場でこれを下回ったら弱気と判断できます。

【逆ウォッチ曲線】
横軸に売買高、縦軸に株価をとったグラフを描くと、交わった点は時間が経過するにつれて時計と反対回りに円を描くという法則で、どこに位置するかで推測します。時計の針でいえば、「3時は買い・9時は売り」となります。
逆ウオッチ曲線 イメージ図

【ボリュームレシオ】
これは、出来高と株価の上げ下げを見て、現在の株価位置が買われ過ぎなのかどうかを判断するものです。いろいろな計算方法がありますが、(1)(上昇日の出来高の合計+前日比変わらずの出来高の合計×1/2)÷出来高の合計×100 (2)(上昇日の出来高の合計+前日比変わらずの出来高の合計×1/2)÷(下落日の出来高の合計+前日比変わらずの出来高の合計×1/2)×100 などがあり、(1)だと、70%以上が買われ過ぎで、30%以下が売られ過ぎ。(2)では450%以上で買われ過ぎ、70%以下で売られ過ぎとなります。

【ワコーボリュームレシオ】
テクニカルアナリストの安部雪春氏が和光証券(現:みずほ証券)在籍時に開発した出来高指標です。これでは価格の動きを「発散エネルギー増大期」、「発散エネルギー減退期」、「畜産エネルギー増大期」、「畜産エネルギー減退期」の4つの局面に分けており、蓄積エネルギー増大期から減退期に変化した地点が下降トレンドの終わりか、上昇トレンドへの転換となり、発散エネルギー増大期から減退期に変化した地点が上昇トレンドの終わり、又は下降トレンドへの転換とみます。
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