ペンタックス株式会社
イメージングシステム事業本部
マーケティング統括部
製品企画室
畳家久志 氏
―― 激戦のカメラ部門で、並みいるライバルを制しての受賞となりましたが、今回の受賞に対して率直な感想をお聞かせください。
畳家氏 受賞の決め手はやはり「手ぶれ防止機能」の搭載に尽きると思います。最初この機種を出すときは、はたして6メガ(有効610万画素)機で大丈夫だろうか?というような不安もありましたが、結果としては、世の中のニーズにうまくマッチした形となりました。銀塩カメラと違って、デジタルカメラの場合、どのようにしたらどれくらい売れるのか、という予測がつきづらいところがあるのですが、K100Dの場合、フタを開けたら爆発的に売れた結果となり、私たちも正直驚きました。
―― 価格.comのクチコミ掲示板などでも、K100Dの手ぶれ補正に関しては、発売前からかなり話題になっていたようですが、実際に販売への影響などはお感じになられましたか?
畳家氏 それは本当に感じました。私たちは、K100Dに関してそれほど多くのPRをしていないにも関わらず、発売当初から指名買いが多かったのに驚きました。また昨年は購入前相談の問い合わせというのが非常に増えるなど、これまでになかった傾向が出てきています。アンケートなどでもWEBを見て製品を知ったという方が非常に多く、あらためて、価格.comをはじめとするWEB、それからクチコミの力を強く感じました
―― 手ぶれ防止機能以外の点で、評価されたポイントはどんなところだと思いますか?
畳家氏 手ぶれ防止機能ももちろんですが、世の中の流れとして「高感度」というポイントも評価されたと思っています。その分、有効画素数に関しては610万画素ですが、私たちとしては「これでも十分ですよ」というメッセージを込めた点に好感を持たれたとも思っています。あとは価格面ですね。営業サイドのほうで、キャッシュバックキャンペーンなどを行ったこともあって、非常にインパクトのある価格で発売できました。このような要素が絡み合って、K100Dの成功につながったと思っています。
―― 実際、K100Dを購入するお客さんは、これまでのお客さんの層と変わりましたか?
畳家氏 結構変わりましたね。これまでは、やはり従来からのペンタックスユーザーが、デジタルを始めるというので購入されていたケースが多かったのですが、K100Dについては、これまでコンパクトカメラしか使ったことのなかったユーザーさんや、ほかのメーカーのカメラを長年お使いいただいているユーザーさんも多く購入されています。レンズマウントが異なるため、メーカーを乗りかえるということは非常に決断を要することだと思っていましたが、私たちの予想以上に、マウントの壁を越えてご購入いただいているようです。
―― 最後にユーザーの皆さんへメッセージをお願いします。
畳家氏 まず昨年1年間、クチコミ掲示板などで支えていただいた多くのユーザーの皆さんに感謝したいと思います。世間的には「ペンタックス復活!」というようなことも言われているようですが、決して「K100D」や上位機種の「K10D」で完結したわけではなく、今後も皆さんの関心を引けるような製品を、私たちからの提案も含めて形にしていきたいと思っています。また、今年は、交換レンズについてもラインアップを大幅に拡充していく予定ですので、ご期待いただければと思います。
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じい! さん |
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PENTALLICA さん |
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| ねこひるね さん |
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DCM2000 さん |
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| ATAKE-DS&K100D さん |
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近年注目度が高く、並みいる強豪メーカーを制しての受賞となった決め手は、精度の高い手ぶれ補正機能「Shake Reduction」と、ペンタックス独自の小型軽量ボディ。「*istD」シリーズから受け継がれた、ボケ具合が見えやすいペンタミラーファインダーと、ワンクラス上の描写性能を持ちながらも、価格的には7万円を下回るお手ごろ価格だったことも人気を呼んだ。ユーザー評価ではすべての項目で4.5以上のバランスの良さを見せ、総合評価でも4.6という高得点をマークした。なお、上位モデルとして2006年11月に発売された「K10D」も爆発的な人気を呼んでいる。