No.028 定額給付金 -あなたの使い道は?-

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結果レポート

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定額給付金-あなたの使い道は?-

総評

景気対策のための施策として3月に可決された「第二次補正予算」に組み込まれた「定額給付金」。その成立に至るまでには実にさまざまな意見があり、世論調査でも「7割が反対」というような報道がなされていたが、実際に交付が始まった今、一般消費者はこの給付金についてどのように感じており、どのような用途で使用するのかをリサーチした。

まず、給付金を1人分として使うか、家族全員で合算して使うかは、およそ半々に分かれた。1人分、あるいは家族の合算分を合計した消費可能な定額給付金の額は、平均で38,261円。家族合算分の平均でも59,753円で、大型家電などの耐久消費財を購入するにはちょっと足りない額だ。給付金の使用用途としては、「商品や外食などへの消費」が51.8%と半数以上を占め、「貯金」は1割程度に収まったことから、それなりの消費拡大には効果がある様子だが、そもそもの支給額がさほど大きくないこともあって、その消費目的は、耐久消費財よりもむしろ「外食」や「旅行・宿泊」といった一時的な消費に向けられている。1人12,000円という金額からすれば、ちょっと高級なレストランなどで食事をするとか、家族で遊園地や温泉などに小旅行に行くとかいった使い道が現実的といえるだろう。

一方の耐久消費財の中では、比較的価格の安い、パソコン関連製品や生活家電、カメラ、テレビなどが上位に来ているが、ボーナスの使用用途では人気の液晶テレビにしても、ほとんどの場合、定額給付金の額だけでは購入できないため、プラスアルファの出費を強いられることになる。消費するものやサービスの総額でも10万円を超えるような消費を行うと答えた人は少なく、ほとんどの家庭では比較的少額な買い物をして終わりといった感じになりそうだ。

フリーアンサーの回答を合わせて考えても、今回の「定額給付金」について積極的に賛成という意見は少なく、支給される額が少ないことなども問題視されていることがわかった。「少なくとも、液晶テレビが買えるくらいの金額(6〜10万円)は支給してほしかった」というような意見も多く、効果的な景気対策として機能するかどうかについて疑問を呈する声が多く聞かれた。

98.8%の人が定額給付金を受け取る!

すでに配布が始まっている定額給付金を受け取るかどうかという質問に対しては、ほぼ100%に近い98.8%の人が「受け取る」と回答した。なお、「受け取らない」と答えた方の理由としては、「額が少なく消費に回すには不十分」「もっと有効な使い道があるはず」「税金の無駄遣い」といった意見が見られた。

【図1、定額給付金を受け取りますか?】

定額給付金を受け取りますか?の回答グラフ

定額給付金を自分の分のみ使用や世帯で合算して使用するが半々

支給された定額給付金を、あくまで個別に使用するか、それとも家族など世帯で合算して使用するかを聞いた。結果としては、「合算して使用する」が53.9%と半数をやや上回ったが、使い方としてはほぼ半々と見ていいだろう。

【図2、支給された定額給付金の使用方法】

支給された定額給付金の使用方法のグラフ

核家族家庭での想定支給額を含む「60,000〜80,000円」のゾーンが17.7%

図2で「自分の分のみ使用する」と答えた方はその方の支給額を、また「家族・同居人の分も合算して使用する」と答えた方はその合算合計額を出した。世帯ごとの支給額ではなく、個人および家族が一度に消費できる金額の合算ととらえていただきたい。
これを見ると、1個人および1家族が消費可能な定額給付金の額は、平均で38,261円という結果になった。まず、「12,000〜20,000円」というゾーンは「自分の分のみ使用する」と回答した人のほとんどが含まれるため、41.7%と突出して多くなっている。以下、「合算して使用する」と答えた方は家族構成によって、消費可能な金額もまちまちになってくるが、夫婦2人、子供2人の核家族家庭での想定支給額である64,000円を含んだ「60,000〜80,000円」のゾーンが、合算使用の中では17.7%と飛び抜けているのがわかる。

【図3、支給される定額給付金の平均額】

支給される定額給付金の平均額のグラフ

定額給付金の使い道:1位「商品や外食などへの消費」で51.8%
次いで「生活費の補填」が27.5%、「貯金」11.8%

定額給付金の主な使い道をうかがったところ、「商品や外食などへの消費」が51.8%と半数以上を占め、今回の定額給付金の主たる目的である「消費拡大」にもある程度貢献しそうな様子をうかがわせる結果となった。また、昨今の厳しい家庭の台所事情を反映して、「生活費の補填」と答えた人も27.5%にのぼる。消費に回さず、貯金する人が多いのではないかという懸念もあったが、「貯金」と答えた人は11.8%とさほど多くなく、一定の消費拡大には寄与しそうである。

【図4、定額給付金の使い道(複数回答可)】

定額給付金の使い道のグラフ

半数以上の人が定額給付金を予定していた買い物などの足しとして使う

定額給付金が消費拡大に影響したかどうかを調べるため、このような質問を行った。「定額給付金がなかったら購入/消費をやめる」と回答した人が41.3%だったことから、今回支給される定額給付金が直接の引き金となって消費行動を起こす人の割合は約4割程度ということがうかがえる結果になった。逆に「定額給付金がなくても購入/消費をする」と答えた人も58.7%と高く、半数以上の人が今回支給される定額給付金を、予定していた買い物などの足しとして使うようだ。

【図5、仮に、定額給付金制度がなかったとしても商品の購入や消費をしますか?】

仮に、定額給付金制度がなかったとしても商品の購入や消費をしますか?の回答グラフ

家電製品などの耐久消費財よりは一時的な消費に使われる傾向が強い

定額給付金をどのような目的で使うかを聞いた。
もっとも多かったのは「外食」で20.1%。次いで「旅行・宿泊」が18.8%、「食品・お酒」が13.3%となっており、家電製品などの耐久消費財よりは一時的な消費に使われる傾向が強いことがわかる。
価格.comでも取り扱いの多い耐久消費財の中では、「パソコン周辺機器・パーツ・ソフト」(11.8%)、「生活家電」(10.3%)、「カメラ関連」(9.6%)、「テレビ」(9.6%)などの割合が比較的高い。「ボーナスで買いたいもの」の調査では必ず上位に出てくる「テレビ」などが比較的低い割合にとどまっているのは、定額給付金の支給額がさほど大きな額にならないことが影響しているものと思われる。1人12,000円から20,000円という予算の中で楽しめるパソコンの周辺機器やパーツ、ソフト、あるいは小型の生活家電関連が、主な消費の対象となりそうだ。

【図6-1、定額給付金で購入、または消費するもの(複数回答可)】

定額給付金で購入、または消費するもののグラフ

定額給付金によって購入/消費が喚起されたもの:1位「ゲーム機・ソフト」
次いで「おもちゃ・ホビー」が、「美容・マッサージ・エステ」

定額給付金の使用目的を、定額給付金の支給の有無で購入するかしないかという結果と掛け合わせたグラフがこちらだ。これを見ると、「定額給付金が支給されることで購入に至ったもの」が大まかに見えてくる。
「定額給付金がなかったら購入/消費をやめる」割合がもっとも多かった製品、つまり「定額給付金の支給によって購入/消費が喚起されたもの」としては、「ゲーム機・ソフト」、「おもちゃ・ホビー」「美容・マッサージ・エステ」といった項目が上位にランクした。いずれも、生活必需品というよりは娯楽色が強い商品やサービスであるが、定額給付金で購入できるちょうどいい金額であり、特にさしあたって購買の予定がないという人にとっては、手ごろな使い道であることがうかがえる。

【図6-2、定額給付金で購入、または消費するもの(図5とのクロス集計)】

定額給付金で購入、または消費するもののグラフ

定額給付金をそれほど大きな買い物に結びつけるという人は多くない

定額給付金を使って購入する製品やサービスの総額を聞いた。
結果を見ると、「5,000〜12,000円」「12,000〜20,000円」という、1人あたりに支給される給付金の額と同程度かそれ以下の金額帯がもっとも多くなっており、以下、高額製品になるほどその割合は小さくなっていく傾向が読み取れる。30,000円以下の金額帯だけで半数近い49.1%を占めており、定額給付金をそれほど大きな買い物に結びつけるという人は多くないようだ。図6の結果と合わせて考えると、「家族全員でちょっと高級な外食」や「近場での温泉旅行」といった用途が多そうである。

【図7、定額給付金を使って購入/消費する買い物の総額】

定額給付金を使って購入/消費する買い物の総額のグラフ

定額給付金を「受け取る」と答えた方のほとんどが、定額給付金自体の政策については「納得していない」と回答していること

最後にフリーアンサーで、定額給付金についての感想などを記入していただいた。
印象的だったのは、定額給付金を「受け取る」と答えた方のほとんどが、定額給付金自体の政策については「納得していない」と回答していることだ。むしろ「総額2兆円の税金ならもっとほかのことに使うべき」という意見が多く、定額給付金という用途については懐疑的な意見が多く聞かれた。もちろん支給が決まったからには給付は受けるが、それも「元は税金なので、還付金として当然受け取る権利がある」という意見が非常に多かった。また、「やるならもっと早くやってほしかった」という意見も多く聞かれた。
また、12,000円という額については、ほとんどの方が「少なすぎる」としており、これでは消費刺激にはならないという意見が多かった。せめて1人あたり5-6万円くらいないと、大型家電なども購入できず、景気対策にはならないというのが大方の意見のようだ。

【図8、定額給付金について】

定額給付金を
受け取りますか?
コメント 性別 年齢
受け取る 金額が少なすぎる。
給付金交付よりも税率を下げてもらったほうが断然消費者活動が刺激される。
高額所得者への交付する意味が理解できない。
男性 30歳〜39歳
受け取る いい事だと思う。ただ、交付時期をもっと早くすべきだったと思う。最初に給付金の話を首相がした時に直後にすべきだったと思う。そうれば、こんなに世論で批判されなかったはず。 男性 30歳〜39歳
受け取る よくテレビで「嬉しい」「国に感謝」とかいう話を聞くけれど、結局は私たちが納めた税金なんだから、感謝とかおかしいと思う。あと、老人や子供が金額が多いのは意味がわからない。なぜ一律じゃないのか…って今更言っても仕方ないのだが。どうせくれるなら、もっと欲しいです。12,000円じゃ二束三文な感じです。 女性 20歳〜29歳
受け取る 税金の無駄遣いだと思うけど、支給されるものは受け取るべきだと思う。特別余っている人は寄付と思って拒否すればいいけど。 女性 30歳〜39歳
受け取らない 税金の無駄遣いに近いと思います。 男性 40歳〜49歳
調査エリア:
全国
調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
6,407人
男女比率:
男87.9%:女12.1%
調査期間:
2009年3月17日〜2009年3月23日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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