No.033 スマートフォン購入状況調査

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結果レポート

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No.033 スマートフォン購入状況調査

総評

今回は、最近人気を増している「スマートフォン」について調査を行った。スマートフォンの定義づけには各種あるが、ここでは「パソコンと同様のインターネットブラウジングとメール送受信が行える携帯電話」という意味で用いており、大人気のアップル「iPhone 3G/GS」をはじめとして、マイクロソフトが推進する「Windows Mobile」搭載製品や、欧米で人気の「BlackBerry」。さらに最近登場した「グーグル携帯」、またウィルコムが販売してきた「W-ZERO3シリーズ」などもこれに含んでいる。このように比較的大きな範囲の製品群を今回は「スマートフォン」と定義し、その使われ方や満足度などをうかがった。

まず、スマートフォンの所有率であるが、全体の約2割にあたる人が何らかのスマートフォンを所有しているという結果になった。その内訳としては、ソフトバンクが発売する人気の「iPhone 3G/GS」が約半数を占め、残りをほかのキャリアや機種が分け合うという形になっている。「iPhone 3G/GS」の人気はいまだ衰えずといった感じだが、ここ最近の流れとして、NTTドコモが販売するスマートフォン勢のシェアが増しており、約15%のシェアとなっているのも印象的だ。NTTドコモからは「グーグル携帯」こと「HT-03A」(OS:Android)や、大画面で人気の「T-01A」(OS:Windows Mobile)、「SH-04A」(OS:Symbian)など、さまざまなタイプのスマートフォンが発売されているが、これらの存在感がじわりと上がってきた形である。なお、今スマートフォンを所有していない人も、約半数が「購入してみたい」と回答しており、スマートフォンに対する興味関心は高いようだ。

これらのスマートフォンを購入するに至った理由の第一は、「PCと同様のWeb環境をモバイルで実現したかった」というものであり、次いで「豊富なアプリケーションを使ってみたかった」となっている。実際の利用スタイルとしてもこの2つの用途が多く、「スマートフォン=モバイル版PC」というイメージが強いことがわかる結果だ。なお、このことを裏付けるかのように、スマートフォンの購入形態としては、「買い増し」が約半数にのぼっており、「スマートフォンはWeb専用、音声通話や携帯専用サイト/サービスは携帯電話で」という二重の利用スタイルを取っている人が意外に多いようである。

スマートフォンに対しての満足点でも、やはり「PCと同様にインターネットを使える」という意見がもっとも多い。この中には、PCと同様のフルブラウザーを搭載している点のほか、大きな液晶画面による視認性の高さも大きく影響しているようだ。特に「iPhone 3G/GS」のユーザーは、タッチパネルによる操作のしやすさや斬新さに満足している傾向が強い。同様に「iPhone 3G/GS」のユーザーは、その豊富なアプリケーションに対する満足度が非常に高く、ほかの機種とは一線を画している感がある。逆に、不満点としては、機種を問わずバッテリーの持ちが悪いという声が多く聞かれた。

全体として見てみると、総じて現在のスマートフォンに対する期待や注目は非常に高く、実際に購入したユーザーの満足度も総じて高い傾向にある。ただし、約半数のユーザーが「買い替え」ではなく「買い増し」を行っており、その理由として一般の携帯電話に搭載される「おサイフケータイ」などの便利な機能が利用できないことがあがっていることを考えると、現在の携帯電話がすべてスマートフォンに置き換わっていくということは、少なくとも今の時点ではないといえるだろう。しかし、すでにスマートフォン所有者が5人に1人の時代になった今、各携帯キャリアが今後スマートフォン戦略に力を入れてくることは明白だ。現状の携帯電話がスマートフォンの機能を吸収していくのか、それともスマートフォン側に、今の携帯電話の機能が追加されていくのか、その動きに注目したい。

約5人に1人が何らかのスマートフォンを所有

今回回答していただいたユーザーのスマートフォン所有率は、全体で21.5%。およそ5人に1人の人が何らかのスマートフォンを持っているという結果になった。これを見ると結構多くの人がスマートフォンを使用しているということがわかる。なお、スマートフォンのみを持っている人と、スマートフォンと一般の携帯電話を両方とも持っているという人の割合はほぼ半々になった。

所有率を年代別に見てみると、若年層ほどスマートフォンを所有している率が高くなる傾向が明らかであり、10代では28.3%、20代では29.0%の人が所有しているという結果が出た。30代でも26.7%の人が所有しており、かなり高い所有率となっているが、40代以降徐々に所有率が低くなっていき、60歳以上ではわずか5.8%という低い所有率になっている。これを見る限り、若年層のほうがスマートフォンに対する抵抗がなく、かつ興味が強いということがうかがえる。

なお、男性女性の別で見ると、男性のほうが圧倒的に所有率が高い。いわゆる「モバイルインターネット」のユーザー人口が男性のほうが圧倒的に多く、スマートフォン自体のコンセプトが男性により受け入れられやすいことが理由として考えられるが、逆に見ると、スマートフォンでは使えないさまざまなサービスや機能(iモードなどの携帯専用サービス、デコレーションメールなど)があるため、女性のほうが買い替えに対し抵抗があるということも理由として考えられる。

【図1-1、スマートフォン所有率】

スマートフォン所有率のグラフ

【図1-2、年代ごとのスマートフォン所有率】

年代ごとのスマートフォン所有率のグラフ

【図1-3、性別ごとのスマートフォン所有率】

性別ごとのスマートフォン所有率のグラフ

キャリアごとのシェア:ソフトバンクが61.5%を占める結果に。
シェア2位のウィルコム(15.4%)にNTTドコモ(14.8%)が迫る。

スマートフォンを持っていると答えた人に対し、現在所有しているスマートフォンのキャリアと機種名を聞いた。 キャリア別の所有率ではソフトバンクが圧倒的に多く全体の6割以上を占める結果になった。なお、機種別の所有率グラフを見てもわかるように、この数字のほとんどを占めるのは、アップルの「iPhone 3G/GS」であり、この2機種のみでスマートフォン全体の55%を占めるに至っている。このように「iPhone 3G/GS」の人気はさすがに高いという結果になったが、なかでも驚かされるのは、今年6月に発売されたばかりの「iPhone 3GS」の所有率が25.0%とかなり高いことだ。1年前に発売された前モデル「iPhone 3G」の所有率が30.0%であることを考えると、ここ数ヶ月でかなり急激に「iPhone 3GS」の所有率が高まっていることがわかる。

ソフトバンクに次いでシェアが高いのは、以前からスマートフォン製品を多く発売してきたウィルコムだが、そのシェアは徐々に低下している。注目したいのは、これに迫る勢いでシェアを拡大しているのがNTTドコモだ。NTTドコモが本格的にスマートフォン市場に参入したのは昨年2008年の秋以降のことであるが、この1年間でウィルコムに迫る14.8%ものシェアを獲得したことになる。機種別所有率で見ると、「T-01A」(4.5%)、「HT-03A」(3.3%)、「SH-04A」(2.8%)などとなっており、個別のシェアは小さいものの、ドコモ勢のスマートフォンの総数となると、それなりのインパクトとなっていることがわかる。なお、スマートフォンの分野では出遅れた感のあるauに関しては、そのシェアはわずか0.5%とふるわない結果になっている。

【図2-1、所有しているスマートフォンのキャリア】

所有しているスマートフォンのキャリアのグラフ

【図2-2、所有しているスマートフォン】

所有しているスマートフォンのグラフ

約半数のユーザーがスマートフォン1台だけでなく、
複数の携帯端末を利用

スマートフォンを所有している方に対し、スマートフォンを購入した状況について聞いた。 まず、「新規」「買い替え」「買い増し」の中では「買い替え」と「買い増し」が47〜48%程度のほぼ同程度でシェアを分け合い、残る5%ほどが「新規」あるいはそれ以外の方法での購入となった。なお、「買い増し」の場合は、別キャリアのスマートフォンを購入したパターンが多く、「買い替え」の場合は、同じキャリアでのスマートフォンを購入したパターンが多いという結果になっている。

「iPhone 3G/GS」所有者のみで抽出した結果と、昨年「iPhone 3G」が発売されたときのリサーチ結果を見比べてみると、いくつかおもしろいことがわかる。昨年の調査では、「(iPhone 3Gを買うために)買い増しを行う」と答えたユーザーはiPhone 3G購入希望者の3割近くでしかなく、残りの7割のユーザーが「買い替える」と答えていた。これに対して、今回の調査で、特に「iPhone 3G/GS」の所有者の購入状況を見ると、「買い増し」が半数近くにまで増えている。この1年間で、スマートフォン購入の際「買い増し」を行うという割合が増えたことになる。

この理由としては、従来通り「キャリア変更をしたくない」というものもあるだろうが、それ以上に考えられるのが、「スマートフォンだけではすべての用途に対応できない」というものだ。下記のフリーアンサーの回答でも多く見られた意見だが、スマートフォンの不満点として「携帯専用サイトが見られない」「おサイフケータイなどに対応していない」「音声通話の受信感度が低い」といったものがあげられている。こうしたスマートフォンでは実現できない機能が現状ではまだ多いため、多くのユーザーはスマートフォンを「買い増す」という行動に出ているものと思われる。

【図3-1、スマートフォンの購入状況】

スマートフォンの購入状況のグラフ

【図3-2、スマートフォンの購入状況(iPhoneを所有している人のみ)】

スマートフォンの購入状況(iPhoneを所有している人のみ)のグラフ

スマートフォン購入理由1位:PC用Webサイトを閲覧したかった(66.7%)

スマートフォン所有者に、スマートフォン購入の理由を聞いた。 もっとも多かった回答は「PC用のWebサイトを閲覧したかった」(66.7%)で、多くのユーザーはスマートフォンにPCと同様のインターネット環境を求めて購入したことがわかる。次いで「豊富なアプリケーションを利用したかった」(59.6%)、「タッチスクリーンを使いたかった」(47.4%)、「大きな液晶画面を利用したかった」(45.2%)、「音楽プレーヤー機能を使いたかった」(43.8%)となっているが、これらは主に「iPhone 3G/GS」の機能であり、ほぼ「iPhone 3G/GS」の購入理由として考えていいだろう。

なお、「電子メールを利用したかった」という回答はわずか40.1%しかなく、スマートフォン先進国のアメリカの状況と比べると、メール端末としてのニーズはさほど高くないことがわかる。全体的には、「大きな液晶画面で、PCと同様のインターネットが使える」端末としてスマートフォンを購入するケースが多いようだ。

【図4、スマートフォンを購入した理由(複数回答可)】

スマートフォンを購入した理由のグラフ

スマートフォン購入の決め手1位:機能・アプリケーション (26.8%)

スマートフォン所有者に、現在主に使っているスマートフォン購入の決め手となった要素を聞いた。
もっとも多かった回答は「機能・アプリケーション」で26.8%。これがダントツで高く、やはり多くのユーザーが機能性でスマートフォンを選んでいることがわかる。次いで「操作性」(14.8%)、「メーカー」(11.6%)、「デザイン」(10.9%)となっているが、このあたりの理由を挙げる人は、やはり「iPhone 3G/GS」のユーザーで全般的に高い。

なお、一般の携帯電話ではかなり重要なファクターとなる「価格」や「通信料金」は、それぞれ8.3%、7.5%とそれほど高くなく、スマートフォンを購入するにあたっては、これらの要素が一般の携帯電話ほど大きな購入の決め手とはなっていないことも明らかになった。

【図5-1、所有しているスマートフォン購入の決め手】

所有しているスマートフォン購入の決め手のグラフ

【図5-2、スマートフォン購入時に決め手となった点
上位5つ(持っているスマートフォンごと)】

  全体 iPhone iPhone以外
機能、アプリケーション 26.8% 33.3% 27.5%
操作性 14.5% 17.2% 14.5%
メーカー 11.6% 16.8% 11.4%
デザイン 10.9% 12.0% 10.8%
価格 8.3% 8.1% 8.0%

満足な点:「PCと同じようにインターネットが使える」
「液晶が大きく一度に見られる情報が多い」
不満な点:「バッテリーの持ちが悪い」「おサイフケータイが使えない」

お使いのスマートフォンに対して、満足な点と不満な点をフリーアンサーでうかがった。
まず、スマートフォンのいい点だが、やはりほとんどのユーザーが「PCと同じようにインターネットが使える」という点をあげている。特に、画面の大きな機種を使っているユーザーの間では、「液晶の大きさによるWeb画面の見やすさ」をあげる声も大きい。また、フルキーボードを搭載した機種に関しては、「メールなどでの文字入力」をメリットとしてあげる人も多いようだ。このほか、「豊富なアプリケーション」をあげる人も多いが、これは主に「iPhone 3G/GS」のユーザーが感じるメリットである。なお、「iPhone 3G/GS」に関しては、「タッチパネルの使いやすさ」や「操作のおもしろさ(先進性)」をあげる人も多かった。

逆に、今使っているスマートフォンの不満点だが、こちらは機種を問わず「バッテリー」をあげる声が大きかった。スマートフォンはモバイルでもPCのような使い方ができる高性能な機械だが、高性能なだけに使用時に電力もかなり消費する。そのため、使い方によっては1日バッテリーが持たないというようなケースも多々あるということだ。こうしたバッテリーの持続時間を不満としてあげるユーザーは非常に多かった。そのほか、「動作が遅い」「OSが不安定」「おサイフケータイなどの機能が使えない」「音声通話の品質が悪い」といった点が、不満点としてあげられていた。なお、機械の問題ではないが、「料金(パケット料金)が高い」といった不満も全体的には多く見られた。

しかし、全般的には、不満点よりも満足な点をあげるユーザーのほうが多く、スマートフォンを使っているユーザーの満足度は総じて高いようだ。

【図6-1、もっともよく使うスマートフォンについて満足な点】

満足な点 所有端末 性別 年代
わざわざモバイルPCを立ち上げなくても、ホームページを閲覧できるので時間の節約になる。思いついたらすぐに調べ物ができるので、「あとで調べようとして忘れていた」ということが無くなった。 SoftBank iPhone 3GS 女性 30代
液晶が大きいので、とにかく1画面の情報量が多い。動画、写真が見やすい。 docomo T-01A 男性 20代
フルキーボードが使いやすい。もう携帯の文字入力には戻れません。 WILLCOM Advanced/W-ZERO3 [es] WS011SH 女性 40代
無料アプリの豊富さに驚いた。しかもかなり実用的なものが多数あり、重宝している。 SoftBank iPhone 3GS 男性 40代

【図6-2、もっともよく使うスマートフォンについて不満な点】

不満な点 所有端末 性別 年代
普通の携帯に比べるとバッテリーの消耗が激しく、充電器を持ち歩いている。 SoftBank iPhone 3GS 男性 40代
PC並みにタイムラグやフリーズで動作待ちがもどかしい&不安定。 WILLCOM Advanced/W-ZERO3 [es] WS011SH 男性 40代
QRコードの読み取りや、おサイフケータイ等の日本独自の機能がない点。 SoftBank iPhone 3G 男性 50代
無料のアクセスポイントがまだまだ整っていないのでパケット料金を気にしてしまう。 docomo HT-01A 男性 40代

スマートフォン購入後、7割以上のユーザーが「モバイルインターネットの時間増えた」

スマートフォン購入後に、モバイルインターネットにかける時間が増えたかどうかを聞いた。結果としては、半数近くとなる48.1%のユーザーが「増えた」と回答しており、「やや増えた」の25.5%を含め、約4分の3のユーザーが、モバイルでのインターネット利用が増えたという回答を行った。
前述の通り、スマートフォン購入の理由としては、モバイル環境でのPC同様のWeb利用が第一にあげられているが、実際の利用シーンでもやはりモバイルでのインターネット利用が増えていることが裏付けられた結果だ。

【図7、スマートフォン購入後、モバイルインターネットにかける時間に変化があったか】

スマートフォン購入後、モバイルインターネットにかける時間に変化があったかのグラフ

所有していない人の約半数が「スマートフォン購入したい」

スマートフォンを所有していない方に、今後スマートフォンを購入する意志があるかどうかを聞いた。 結果としては、「具体的な予定はないが今後購入したい」と回答した方がもっとも多く、全体の44.1%を占めた。次いで、「購入したいと思わない」が38.6%と続くが、「購入する予定がある」の5.7%を含めると、スマートフォンを購入したいと考えている人の数は約半数にのぼり、現在スマートフォンを所有していない人も、その多くはスマートフォンに対してかなりの興味を抱いていることがわかる。

なお、スマートフォンを購入しようと思わない人の理由としては、「PCと同等の機能をモバイルに求めていない」というものがもっとも多く、57.0%となった。次いで、「金額が高い」が49.4%となっている。PCと同等のWeb閲覧などの機能を携帯電話に求めていないというユーザーは、やはりスマートフォンに対しても、あまり興味を持っていないようだ。

【図8、スマートフォンを持っていない方にお聞きします。
今後スマートフォンを購入したいですか?】

今後スマートフォンを購入したいかのグラフ

【図9、スマートフォンを購入したいと思わない方にお聞きします。
その理由はなんですか?(複数回答可)】

スマートフォンを購入したいと思わない理由のグラフ

調査エリア:
全国
調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
6,149人
男女比率:
男88.4%:女11.6%
調査期間:
2009年8月20日〜2009年8月25日
調査実施機関:
株式会社カカクコム
※今回のアンケートでは、「パソコンと同じようにWEBブラウザでインターネットが閲覧でき、電子メール送受信が行なえる携帯電話」をスマートフォンとしています。

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