最上位ラインの技術を受け継いだ最新モデル「画質」「音質」「機能」そのどれもが想像以上に充実したシャープの4K液晶テレビ「AQUOS FN1ライン」
価格.comで詳細・クチコミをチェック!2023年6月に発売されたシャープの最新4K液晶テレビ「AQUOS FN1ライン」。mini LEDバックライトを搭載した「AQUOS」最上位ライン「AQUOS XLED」の画像処理エンジンをベースに新開発された「Medalist S4」を採用することで、ジャンルやシーンに合わせて画質や音声を自動で最適化してくれる「AIオート」機能を搭載できたほか、「アクティブLED駆動」や「N-Blackパネル」によって、高コントラストに加え、締まりのある黒も実現。さらに、音をダイレクトに届けてくれる「フロントオープンサウンドシステムプラス」や、「Google Fit」連携機能を搭載するなど、画質・音質・機能のどれもが充実した1台となっている。本特集では、そんな「AQUOS FN1ライン」の実力を詳しくチェックしてみた。
画 質AIを活用する「Medalist S4」と「環境センシング」で
誰でも簡単に最適な画質を堪能できる
2001年1月1日に液晶カラーテレビ「AQUOS」の1号機を発売以来、高画質・高音質はもちろん、使い勝手のよさも兼ね備えたモデルを次々と発表することで、薄型テレビのリーディングブランドとして、多くのユーザーから認知されているシャープの「AQUOS」。そのラインアップは、テレビメーカーでも有数の幅広さで、mini LEDバックライトを搭載する「AQUOS XLED」、4K有機ELテレビ「AQUOS OLED」、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」と多彩なモデルを擁している。
なかでも4K液晶テレビ「AQUOS 4K」は、2023年6月にラインアップが刷新され、「AQUOS FN1ライン」「AQUOS FN2ライン」「AQUOS FL1ライン」の3シリーズ、合計9モデルが新たに登場した(FL1ラインの50V型「4T-C50FL1」のみ2023年9月発売予定、それ以外は6月発売)。
これら最新モデルの特徴は、mini LEDバックライト搭載の「AQUOS」最上位ライン「AQUOS XLED EP1ライン」で使われている「Medalist S4X」をベースに新開発された、最新の高性能画像処理エンジン「Medalist S4」を採用していることにある。そのすぐれた処理性能を活用し、「AQUOS 4K」はどのモデルも高性能化が一挙に進んでいるが、なかでも注目したいモデルが、「AQUOS 4K」の新しいフラッグシップモデルとなる「AQUOS FN1ライン」だ。
2023年6月に新登場する「AQUOS 4K」は、フラッグシップモデルに位置付けられる「AQUOS FN1ライン」、倍速液晶パネルを採用したミドルレンジモデル「AQUOS FN2ライン」、サイドスタンドを採用したスタンダードモデル「AQUOS FL1ライン」の3ラインとなる
「AQUOS 4K」のフラッグシップモデルとして、画質・音質・使い勝手にこだわり抜いた「AQUOS FN1ライン」。写真の65V型の「AQUOS 4K 4T-C65FN1」(以下、4T-C65FN1」)のほかに、75V型「4T-C75FN1」、55V型「4T-C55FN1」が用意されており、多くの人が選びやすい
さっそく、「AQUOS FN1ライン」の画質面を確認していこう。上記でも触れているとおり、本機の最大の特徴は、AIプロセッサーを搭載した最新の画像処理エンジン「Medalist S4」を搭載していることにある。
本来、テレビが持つ画質のポテンシャルを最大限引き出すためには、映し出す映像の内容やジャンルに合わせて、画質を細かく設定するのが望ましい。しかし、ほとんどの人は初期設定のままで、テレビを見るたびに画質を追い込むような人はほんのひと握りだろう。そんな状況を覆すべく実装されたのが「AIオート高画質」だ。この機能は、100万通り以上の映像を学習したAIが、映像に含まれる人物の顔や空などのオブジェクト情報を高精度で検知。検知結果と映画やスポーツなどの放送ジャンル情報を活用し、色彩・明暗・精細感などを自動で調整してくれる、というものになる。
さらに、昨年末に発売された「AQUOS XLED EP1ライン」に搭載された、周囲の環境に合わせて輝度や階調レベルを自動調整してくれる「環境センシング技術」も新たに採用している。「AIオート高画質」×「環境センシング技術」の両方を搭載した「AQUOS FN1ライン」なら、ユーザーが特別な設定を行うことなく、表示するコンテンツに合わせてテレビが自動で最適な画質に調整してくるのだ。
mini LEDバックライト搭載の「AQUOS」最上位ライン「AQUOS XLED EP1ライン」で採用している「Medalist S4X」をベースに新開発された、画像処理エンジン「Medalist S4」。このエンジンによって実現できた「AIモード」では、映像に表示された顔や空などのオブジェクト情報を高精度で検知。検知結果と映画やドラマ、スポーツといった放送ジャンル情報を組み合わせて、表示するコンテンツに合わせて最適な画質を自動で調整。なお、詳しくは後述するが、「Medalist S4」は映像だけでなく、音声も最適化してくれる
ディスプレイの下部に設けられたセンサーで周囲の明るさを認識し、人間の視覚特性に合わせて画質を最適化してくれる機能が「環境センシング」だ。試したところ、明るい環境では黒が浮くことを抑えて見やすくし、暗い環境では白飛びを抑制して階調表現を滑らかにし、映像に深みを与えてくれる方向に調整された
「アクティブLED駆動」×「N-Blackパネル」で引き締まった黒を再現
また、mini LEDバックライト搭載の「AQUOS」最上位ライン「AQUOS XLED」で採用された技術を応用し、直下型LEDの光量をエリアごとに細かく制御する「アクティブLED駆動」搭載によりコントラスト性能が大幅に向上している点も見逃せない。さらに、明るい部屋でも画面への映り込みを低減してつややかな黒を実現する独自構造の「N-Blackパネル」と合わせて採用することで、“黒”の表現力を大幅に強化。まばゆいばかりの輝きから引き締まった黒まで、明暗豊かな美しい映像表現が行えるという。
映像に連動させてエリアごとに直下型LEDバックライトを緻密に制御する「アクティブLED駆動」と、昼間のリビングルームでも画面の反射が少なくクリアな映像が楽しめる「N-Blackパネル」の両方を採用したことで、液晶テレビとは思えないほど、高コントラストな映像が楽しめるようになっている
価格.comスタッフが
「4T-C65FN1」の画質を詳しくチェック
高性能な画像処理エンジン「Medalist S4」に加え、コントラスト性能が向上した「アクティブLED駆動」とつややかな黒を表現する「N-Blackパネル」を搭載した「AQUOS FN1ライン」は、どのような映像を楽しませてくれるのか。今回は、65V型「4T-C65FN1」を使い、その実力をじっくりと見極めてみた。
映像を見てとにかく感心したのが、黒の締まり具合だ。一般的に、バックライトを使用する液晶テレビは黒の表現が苦手で、黒がグレーのように見える「黒浮き(白浮き)」が出てきてしまうこともある。その点、本機では、漆黒の中で花びらが舞い散るようなシーンにおいても、1枚1枚の花びらの周囲から光が漏れることなく、背景の黒と花びらの明るさの明暗差をしっかりと描き出している。この圧倒的とも言えるコントラスト表現によって、映像にメリハリが生まれ、奥行きがより感じられるようになるので、映像の世界へと深く没入させてくれるのだ。
また、8Kテレビで培った高性能な「4K超解像アップコンバート」のおかげなのだろう、地上デジタル放送や「YouTube」の低解像度コンテンツを再生した際の解像感の高さも好印象で、4Kアップコンバートによる違和感がなく、明るくリアルな映像を楽しむことができた。
液晶テレビではうまく表現するのが難しい、暗闇の中にバラが浮かび上がるシーンでも、バラの周辺にハレーションを出すこともなく、背景の締まった黒とバラの鮮烈な赤の対比をうまく表現。また、プーケットの屋台の映像では、色とりどりの屋根の色を1つひとつ描き分けているうえ、暗い屋台も明るい屋台もツブさず、緻密に描いており、奥行き感のある映像となっていた
音 質テレビもネット動画もいい音で!
薄型デザインと本格サウンドを両立したこだわりのスピーカー
液晶テレビとは思えないほど高コントラストな映像を描き出してくれた「AQUOS FN1ライン」だが、音質面はどうだろうか。まず注目したいのが、「Medalist S4」によって実現した「AIオート高音質」だ。この機能は、「Medalist S4」のAIプロセッサーを活用することで、映像と同様に音声も細かく検知・分析し、ニュースではアナウンサーの声を聴き取りやすくしたり、スポーツや映画では迫力を自動的に高めたりと臨場感を演出してくれる。
新しい画像処理エンジン「Medalist S4」では、そのすぐれたAI技術を映像処理だけでなく、音声処理にも活用。音声モードを「AIオート」に設定するだけで、コンテンツやシーンに合わせて人の声が聴こえやすくなったり、臨場感が高まったりする
また、サウンドシステムとして、背面のサブウーハーと前向きのツイーターに加え、スピーカーネットがない独自設計のリフレクター(反射)によって音を前方へと導く構造のミッドレンジスピーカーで構成された、2.1ch「フロントオープンサウンドシステムプラス」を採用。スピーカーを本体下向きに搭載する場合よりもダイレクトに音を届けてくれるため、音抜けや定位で有利に働く。そのサウンドは鮮度がよく、音と映像との一致感も高い。また、「フロントオープンサウンドシステムプラス」に使用される7つのスピーカーは、総合出力50Wのデジタルアンプでパワフルに駆動されるため、低音域から高音域まで、バランスのよいサウンドを楽しませてくれる。
下向きに設置されたミッドレンジスピーカーのサウンドを、リフレクターで反射させることで前方へと導く機構を搭載した「フロントオープンサウンドシステムプラス」。右写真のとおり、スピーカーネットもないので、鮮度のよい音がダイレクトに響く
価格.comスタッフが
「4T-C65FN1」のサウンドを体感
ここからは、実際に65V型「4T-C65FN1」のサウンドを体感していこう。まず、「Dolby Atmos」に対応した映画コンテンツを試聴してみたが、液晶テレビによくあるこもり感や薄っぺらさは皆無。厚みがありながらヌケのいいサウンドが、映画コンテンツならではの緊張感や重厚感を再現してくれた。また、そのサウンドはテレビの画面サイズをはるかに超えて広がりつつも、俳優のセリフはしっかりと画面の中央に定位するため聴き取りやすい。もちろん、「Dolby Atmos」らしい包み込まれ感もあり、レビューを忘れて映画に見入ってしまったほどだ。
続いて、スポーツ番組も鑑賞してみたが、特に印象的だったのがアナウンサーの声の聴こえ方。スポーツ番組では、スタジアムの環境音や観客の声も入るため、特に盛り上がる場面では若干アナウンサーの声が聴き取りにくくなりやすいが、「AIオート」のおかげか、アナウンサーの声がスッと頭に入ってきた。また、少し離れたところから聴いても違和感のない、スイートスポットの広さも特徴で、家族みんなでテレビを囲んで見る際や、少し離れたキッチンからでも良質なサウンドが楽しめそうだ。
スマート機能&使い勝手番組を見るだけじゃない!
健康管理やオンラインコミュニケーションもできる新しい使い方
続いて、「AQUOS FN1ライン」のスマート機能についてチェックしていこう。本モデルは、Androidをベースとしたテレビ向けOS「Google TV」を採用。登録ユーザーの視聴履歴や好みに基づいて、AIが最適なコンテンツを一覧表示してくれるうえ、各動画配信サービス※1の横断検索も可能なので、見たいコンテンツにすぐにアクセスできる。
※1 インターネットサービスを使用するためには、ブロードバンド環境が必要です(回線業者やプロバイダーとの契約・使用料が必要です。また、各サービスには別途ユーザー登録や有料となるサービスがあります)。アプリやコンテンツサービスは提供事業者の都合により、予告なく変更・停止・終了する場合があります。
また、「Google TV」だからこそ実現できた新機能が「AQUOSヘルスビューアー※2」だ。これは、スマートウォッチや体重計などの記録を管理できる、専用アプリ「Google Fit※3」の結果をテレビ画面上に表示できるというもの。家族みんなでアクティビティ結果をシェアしながら健康管理を行えば、モチベーションを高めることができるだろう。また、テレビ放送や動画配信アプリなどの視聴時間を表示してくれる「AQUOSスクリーンタイム」を新搭載したほか、ビデオ通話アプリ「Google Meet」で遠く離れた家族とコミュニケーションを取ることも可能(別売のUSBカメラ接続が必要)。番組や動画コンテンツを見るだけじゃなく、リビングルームの中心にあるテレビの新しい使い方ができるわけだ。
※2 本アプリは、情報確認のみを目的としたものです。診断もしくは治療を必要とする方は、医療機関に受診してください。AQUOSヘルスビューアーをご利用いただくにあたっては、利用規約とプライバシーポリシーをお読みいただき、内容についてご同意いただくことが必要です。
※3 Google Fit のご利用、連携には、Google アカウントが必要です。
各動画配信サービスのコンテンツの中から、ユーザーが「見たいであろう」と思っているコンテンツを一覧表示してくれる「Google TV」を搭載。また、「AQUOS FN1ライン」はテレビ本体にマイクが搭載されており、「OK Google」と話しかけるだけで、動画検索や音量コントロール、チャンネル選局などのハンズフリー操作が可能だ
新しいスマート機能として、スマートウォッチや体重計など「Google Fit」対応機器と連携し、歩数や心拍数、体重などの変化をグラフで表示してくれる健康管理アプリ「AQUOSヘルスビューアー」や、どのくらいの時間をテレビに費やしているのかを“見える化”してくれる「AQUOSスクリーンタイム」が利用できる
外付けUSBカメラ(別売)を取り付ければ、通話アプリ「Google Duo」でのビデオ通話や写真撮影のほか、鏡代わりになるミラー表示などが行える。また、「YouTube」のコンテンツとミラー表示を同時に映し出せば、ヨガのお手本動画を見ながら、自分のフォームを確認する、といった使い方も可能だ
使い勝手の面では、左右約30度の範囲で画面をスイーベルできる「回転式スタンド」を採用。65V型と55V型の2モデルのみ対応だが、視聴位置に合わせて見やすい角度に調節できるだけでなく、背面の端子にアクセスしやすかったり、ホコリが溜まりやすいテレビ裏が掃除しやすかったりと、そのメリットは多い。また、動画配信サービスをワンタッチで起動できるリモコン上のアプリのダイレクトボタンが10個に増えたほか、入力切り替え画面やCHコールの表示が変更されて視認性が改善されたり、別売のUSBハードディスクに録画した番組をタイトル名ごとに表示する「まと丸」機能が搭載されたりするなど、実用性をしっかりと高めてきた印象だ。
65V型と55V型の2モデルは、画面角度を左右約30度まで水平方向に調整できる「回転式スタンド」を採用。付属のネジを使えば回転をロックすることも可能なので、小さい子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できる
まとめスペックと価格のバランスにすぐれた
“ちょうどいい選択肢”
ここまで、シャープの最新4K液晶テレビ「AQUOS FN1ライン」をレビューしてきたが、mini LEDバックライトを搭載した「AQUOS」の最上位ライン「AQUOS XLED」のテクノロジーをしっかりと受け継ぎ、正当進化を果たした4K液晶テレビである、という印象を受けた。
なかでも大きな進化ポイントと言えるのが、高性能な画像処理エンジン「Medalist S4」と「環境センシング技術」の搭載だろう。AIプロセッサーを活用した映像や音声の見極めに加え、周囲の環境まで自動的に判断し、特別な設定をすることもなく最適な画質・音質が楽しめるというのだから、ぜひ活用したい機能と言える。また、最上位ラインで培った技術を活用した直下型LEDのエリア制御「アクティブLED駆動」により、明部から暗部までコントラストの高い表現をしっかりと映し出すことができていた。さらに、「Google Fit」との連携機能やビデオ通話アプリ「Google Meet」などにも対応しており、番組を見る以外の使い方ができる点も面白い。それでいて、他社のフラッグシップ液晶テレビと比べるとやや手ごろな価格となっているのがありがたい。高画質・高音質なテレビが欲しいと考えている人にとって、スペックと価格のバランスにすぐれた「AQUOS FN1ライン」は“ちょうどいい選択肢”になりそうだ。
2023年AQUOS 4Kラインアップ
AQUOS FN1ライン
「アクティブLED駆動×N-Blackパネル」と倍速120Hz駆動の
高画質技術が盛り込まれた「AQUOS 4K」のフラッグシップモデル
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- 75V型AQUOS 4K 4T-C75FN1
- 65V型AQUOS 4K 4T-C65FN1
- 55V型AQUOS 4K 4T-C55FN1
AQUOS FN2ライン
「N-Blackパネル」と倍速120Hz駆動液晶を採用した
「AQUOS 4K」のミドルレンジモデル
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- 55V型AQUOS 4K 4T-C55FN2
- 50V型AQUOS 4K 4T-C50FN2
- 43V型AQUOS 4K 4T-C43FN2
AQUOS FL1ライン
「AIオート高画質・高音質」が使える、
Google TV搭載「AQUOS 4K」のスタンダードモデル
- 価格.comで詳細をチェック!
- 65V型AQUOS 4K 4T-C65FL1
- 50V型AQUOS 4K 4T-C50FL1
- 42V型AQUOS 4K 4T-C42FL1
- ※2023年9月発売予定
高画質・高音質を徹底的にこだわりたい人はこちらもチェック!
AQUOS XLED EP1ライン
「アクティブmini LED駆動」やこだわりのサウンドシステムを
搭載した「AQUOS」の最上位ライン

























