象印の人気オーブンレンジ「EVERINO」暮らしに合わせて選べるサイズが登場

ひとり暮らし&2人暮らしにぴったりな23Lタイプ

2023年9月、価格.comユーザーからも人気のオーブンレンジ、象印マホービンの「EVERINO(エブリノ)」から、庫内容量23Lの「EVERINO ES-JA23」が発売された。ひとり暮らしや2人暮らしに適した小さめサイズのモデルだが、2022年に発売した「ES-GT26」で好評だった機能や使い勝手のよさはしっかりと踏襲。少人数世帯の調理の時短に役立つモデルとなっている。ここでは、夫婦共働きで2人暮らしのスタッフが「EVERINO ES-JA23」の魅力を詳しくレポートした。

ちょっと小さめサイズひとり暮らし&2人暮らしにぴったり。待望の23Lタイプ

我が家に届いたのは、象印マホービンから2023年9月に発売された新しいオーブンレンジ「EVERINO ES-JA23」。本機は、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーの人気売れ筋ランキングにおいて、第3位(2023年9月26日時点)に支持される人気モデル「EVERINO ES-GT26」の魅力はそのままに、ひと回り小さい庫内容量23Lを実現したモデルだ。昨年発売された「EVERINO ES-GT26」の評判を聞いて妻がずっと欲しがっていたのだが、庫内容量26Lは我が家のキッチンにはちょっと大きかった。それが今回、我が家にもちょうどいいサイズのモデルが追加されたのだ。

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

「まいにちの、みんなの、とことん使えるオーブンレンジ」として人気を集める「EVERINO」。これまでは庫内容量26Lのみのラインアップだったが、2023年モデルでは「ES-GT26」の後継機種である「ES-GU26」に加え、新たにひとり暮らしや2人暮らしにちょうどいい庫内容量23Lの「ES-JA23」が加わった

庫内容量は26Lモデルに比べてちょっと小さめサイズの「EVERINO ES-JA23」だが、搭載する機能は充実している。レンジ機能からグリル機能への自動切り換えで本格調理を時短できる「芯まで レジグリ」や、揚げ物の温め直しのべちゃつきを抑える「揚げ物 サクレジ」、食材を庫内で浮かせることでムラを抑えてレンジ加熱する「全方位あたため うきレジ」といった独自の機能を備え、「調理に時間がかかる」「揚げ物をレンジで温め直すとベチャつく」「温めムラができる」などオーブンレンジによくある不満を解消してくれる。妻が気に入っていた、ほんのり丸みを帯びて親しみやすさを感じる、ミニマルなデザインもしっかりと受継がれている

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

カラーバリエーションは、「スレートブラック」と「ホワイト」の2色展開。どちらもツヤを抑えたマット仕上げで上質感がただよううえ、指紋や汚れが目立ちにくいというメリットも。キッチン空間がパッと華やぐ洗練されたデザインだ

価格.comユーザーの声
ユーザー1

チキンを焼きましたが、グリルだけで焼くよりも、「芯まで レジグリ」を使ってレンジで温め、グリルで焼くほうが仕上がりがよかったです。

ユーザー2

「揚げ物 サクレジ」では、市販の天ぷらやコロッケ、カレーパンなどが、中は熱々、表面はパリパリに仕上がり、確かに揚げ立てのようになります。

ユーザー3

ボウルを庫内に浮かせ、加熱ムラを抑えようという発想……。「全方位あたため うきレジ」を考えた人はすごいです。あまり得意ではなかった肉じゃが作りが大好きになりました。

ユーザー4

デザインが非常によい。ダイヤル2つで操作性がよく、ボタンも少なく好印象。

※2023年9月25日時点の価格.com「EVERINO ES-GT26」製品ページに寄せられた価格.comユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。

レジグリ&サクレジレンジ機能とグリル機能の合わせ技!

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

象印マホービンが「EVERINO」で目指したのは、「本当に使ってもらえるオーブンレンジ」。すなわち、面倒な操作が不要で、短時間で調理できるオーブンレンジだという。それを実現した機能のひとつが、レンジ機能からグリル機能へ自動で切り換える「芯まで レジグリ」だ。

レンジで素早く食材の芯まで熱を伝えた後、自動でグリルに切り換え、表面をこんがり焼き上げる“合わせ技”とも言える機能で、途中で取り出したりする必要はなく、完成までほったらかし。自動メニューの場合は設定ダイヤルを回してレシピ番号を選ぶ、もしくは手動で「レジグリ」に設定し、加熱時間を選んでスタートするだけで、手間をかけることなく、本格的な料理を短時間で仕上げられる。

試しに、塩さばを調理してみた妻。普段はビルトインのグリルで魚を焼いているが、火加減が難しく、ニオイが気になり、お手入れも大変だったという。「こんなに簡単なら、レンジで魚を焼く日が増えそう」と感心しきりだ。肝心の仕上がりも申し分なく、外の皮はパリッと、中の身はふっくらジューシーで、掛け値なしにおいしい。「自宅で料理することが多い在宅勤務の日も、これなら調理を時短できて助かる」と早くも大満足の様子だ。

「芯まで レジグリ」で塩さばを調理
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

下味のついた塩さばに切れ込みを入れ、クッキングシートを敷いた角皿に並べたら、庫内にセット。自動メニューから「塩さば」の番号を選択して「スタート」キーを押す。1切れ100gの塩さば4切れが、裏返す手間なく約13分で焼き上がった
※下ごしらえの時間は含みません。食材の種類、形、量、大きさや使用環境によってできあがりが変わります。

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

箸を入れると、皮はパリッと、身はふっくらジューシー。「芯まで レジグリ」を使えば簡単なうえ、ビルトインのグリルを使っていたときには大変だった後片付けも、角皿をサッと洗うだけとラクちん

「芯まで レジグリ」とは?
レンジ機能素早く芯まで温め
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」
グリル機能表面をこんがり焼き上げ
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

その名の通り、レンジ→グリルの調理を自動で切り換えるのが「芯まで レジグリ」。レンジで素早く食材の芯まで熱を通した後、自動でグリルに切り換え、表面をこんがり焼き上げる。4人前のマカロニグラタンは約12分、ローストビーフは約15分と、手間のかかる料理も短時間でおいしく調理できる
※下ごしらえの時間は含みません。食材の種類、形、量、大きさや使用環境によってできあがりが変わります。

角皿をレンジ加熱しても大丈夫なの?
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

「EVERINO」付属の角皿は、陶磁器(セラミック)製。マイクロ波を透過するため、レンジで食材の芯まで加熱できる。これも「芯まで レジグリ」が可能になった工夫のひとつだ

揚げ物の温め直しが秀逸! 「揚げ物 サクレジ」

「これ、便利だよね」と妻と2人で口を揃えたのが、レジグリを応用した「揚げ物 サクレジ」だ。揚げ物の温め直しは、「思うようにできない」「時間がかかる」などの不満を感じている人も多いはず。筆者も唐揚げやコロッケを買ってきた際には、レンジで温め直すとベチャッとしてしまうので、トースターを使って温め直してみたものの、中が冷たいままでうまく温まらない……という経験をしてきた。なかには、レンジで温めてからトースターに移して外を焼くなど、手間をかけている人もいるようだが、そこまでするのはなかなか面倒である。

それを解消してくれるのが「揚げ物 サクレジ」だ。買ってきた揚げ物などを角皿に並べ、「サクレジ」と書かれたボタンを押し、「スタート」キーを押すと、レンジ機能とグリル機能の“合わせ技”で、まるで揚げ立てのようにサクッとおいしく温め直すことができる。

「揚げ物 サクレジ」で唐揚げを温め直し
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

出社した帰りに、スーパーの惣菜コーナーで購入した唐揚げ。夕飯のおかずとして150gを2パック買って帰ってきたが、「揚げ物 サクレジ」で温め直すと、衣はサクサクで、噛むと肉汁があふれ出すジューシーな状態によみがえった。スーパーのお総菜に頼りがちな日々の食卓の満足度がアップした
※サクレジは1度に100g〜300gまで温められます。

うきレジ付属のボウルに食材を入れてレンジ加熱で、
パパッと1品完成

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

これまで使用していたオーブンレンジのレンジ機能に対して、「加熱ムラができる」と不満を感じていた筆者。象印マホービンによると、一般的なオーブンレンジは、庫内の底にお皿やボウルなど器を置いて加熱するため、マイクロ波が器の底部に集中しやすく、上部と底部で加熱ムラが起きてしまうのだという。

そこで考え出されたのが、食材を庫内で“浮かせて”加熱する「全方位あたため うきレジ」だ。食材を庫内で浮かせると言っても、それがどういうことかよくわかっていなかったのだが、上段にセットした角皿下部のレールに付属のボウルを差し込むことで、食材を庫内で浮かせた状態にできるというわけ。確かに、食材が庫内の中心あたりにくるので、底部に集中していたマイクロ波照射を庫内全体に分散できそうだ。

今日は妻が会社に出社しているので、「全方位あたため うきレジ」を使って在宅勤務の休憩時間に肉じゃが作りに挑戦。といってもレンジ調理だから、火加減をこまめに調節する必要はないし、やることはボウルに食材を入れてつけ汁を回しかける程度。これなら、料理に慣れない自分でも簡単に調理できる。

「全方位あたため うきレジ」で肉じゃがを調理
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

「全方位あたため うきレジ」で肉じゃがを作ってみた。作り方は簡単で、付属のボウルに食材を入れ、つけ汁を回しかけ、ふんわりラップをかけて庫内の角皿にセット。自動メニューから「肉じゃが」の番号を選択してスタートキーを押す。約18分加熱し、ボウルの中身をよく混ぜ合わせれば、味がしっかり染み込んだホクホクの肉じゃがの完成だ
※下ごしらえの時間は含みません。食材の種類、形、量、大きさや使用環境によってできあがりが変わります。

「全方位あたため うきレジ」とは?
庫内の底に置いた場合
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」
うきレジの場合
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

食材を入れたボウルやお皿を庫内に直接置くと、器の底部にマイクロ波が集中。上部にマイクロ波が伝わりにくくなるため、上部と底部で加熱ムラが起きやすい。いっぽう、食材を浮かせて加熱する「全方位あたため うきレジ」ではマイクロ波が庫内全体に広がるため、食材の加熱ムラが起きにくいのだ。肉じゃがはもちろん、クリームシチューやかぼちゃ煮などにもよく味がしみ、とてもおいしく仕上がる

基本性能&使い勝手温め性能もしっかり。デザイン・使い勝手にも満足

「EVERINO」独自の機能の便利さや賢さに感心したが、毎日ひんぱんに使う基本的なレンジ機能がしっかりとしていることも忘れずに伝えておきたい。

「EVERINO ES-JA23」は庫内容量23Lの小さめサイズながら赤外線センサーを搭載している。食材の温度を正確に検知できるので、「お好み温度」メニューを使えば-10〜90度まで5度刻みで細やかなレンジ加熱が可能。冷凍ごはんの温めや、作り置きしたおかずの温めはもちろん、カチカチのアイスクリームを素早く食べごろの状態にすることまでできる。妻の言葉を借りれば、「温め上手」なオーブンレンジに仕上がっていると言えるだろう。

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

作り置きしていた煮物を温め直したところ、鶏肉やごぼう、にんじん、しいたけなど、さまざまな具材が上手に温められ、ムラを感じない。レンジ機能はひんぱんに利用するだけに、デキのよさを実感しやすかった

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

冷凍ごはんの温めもお手の物。自動メニューの「冷凍ご飯あたため」にダイヤルを合わせて、「スタート」キーを押せばOKだ。「熱くなりすぎないのも、いいですね」と妻も納得の様子だった

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

冷凍庫から取り出したアイスクリームを食べようとするが、硬くてスプーンが入らない……。そんなときも「EVERINO ES-JA23」が使える。仕上がり温度を-5度または-10度に設定できるから、アイスにスプーンが入りやすいくらい丁度よく柔らかくなり、すぐに食べごろの状態にできた

ボディの使い勝手にも工夫あり
象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

ボディはむだなく洗練されたデザイン。主に2つのダイヤルで操作するためボタンがごちゃついておらず、ミニマルという言葉がしっくりくるルックスだ。キッチンに品よく溶け込んでくれる

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

メニューボードは本体下部から引き出す仕組み。オーブンレンジのそばにあってほしいメニュー番号だが、使わないときはしまっておける合理的なデザインで、ユーザー目線の象印ならではのところだ。記載の二次元コードを読み取れば、レシピサイトで豊富なレシピを確認することもできる

象印マホービン「EVERINO ES-JA23」 象印マホービン「EVERINO ES-JA23」

機能の選択はダイヤルを回すスタイル。使いたい機能を探す必要がなく、操作がわかりやすい。中央には大きく見やすい液晶画面を備えるので目的のメニューや設定に素早くたどり着けた

まとめ機能はそのまま、少人数世帯にちょうどいいサイズ

ひとり暮らし&2人暮らしにちょうどいい、庫内容量23Lの「EVERINO ES-JA23」。庫内容量26Lのモデルではちょっと大きいと感じていた、共働き夫婦2人暮らしの我が家に設置してみたところ、妻とキッチンにいる機会が増えた気がする。

レンジ機能とグリル機能を自動で切り換える「芯まで レジグリ」や、冷めた揚げ物を揚げ立てのように温め直せる「揚げ物 サクレジ」、食材を庫内で浮かせることでムラを抑えて温める「全方位あたため うきレジ」など、象印のサーモテクノロジーを生かした独自の機能は、何かと家事を時短したい我が家にはとても便利で、妻と2人、本機の前であれこれと操作してみる機会が増えたのだ。

もちろん、こうした独自機能の背景には、オーブンレンジの基本となる温め性能の高さがあることは言うまでもない。作り置きのおかずから冷凍ごはん、冷凍食品、アイスクリームまでいつも上手に温めてくれた。

「サイズも機能もデザインも、わが家にぴったりだね」。「EVERINO ES-JA23」をキッチンに設置すれば、我が家に限らず、多くの少人数世帯がそう感じるはずである。

この記事は2023年10月16日の情報を基にしております。