画質はAIにお任せ、よりたくさんの番組が見られる シャープ「AQUOS」が提案する新テレビライフ
高画質・高音質で、使い勝手のいい機能を備えたシャープの薄型テレビ「AQUOS」から、2024年夏モデルが登場した。新世代「QD-OLED」パネルを搭載した有機ELテレビをはじめとした計7ラインが発売されるが、どのモデルにおいても、より充実したテレビライフを実現するための新提案が盛り込まれている。本特集では、「AQUOS」2024年夏モデルでテレビライフがどのように変化するのか、早速チェックしてみた。
INDEX
「AQUOS」の新提案@どんなコンテンツも最高の画質で。
細かい設定はAIにお任せ
高画質・高音質であるだけでなく、美しいデザインや使い勝手のいい機能を備えた、シャープの薄型テレビ「AQUOS」。業界を代表する一大ブランドとして幅広い製品ラインアップを取り揃えているのも人気の理由だが、2024年夏、そのラインアップを大幅に刷新。有機ELテレビとして「AQUOS QD-OLED GS1ライン」(以下、GS1ライン)と「AQUOS OLED GQ1/2ライン」(以下、GQ1/2ライン)が、液晶テレビとして「AQUOS XLED GP1/2ライン」(GP1/2ライン)と「AQUOS 4K GN1/2ライン」(以下、GN1/2ライン)が発売された。
2024年夏モデルとして、新世代「QD-OLED」パネルを搭載した有機ELテレビ「GS1ライン」、mini LEDパネルを活用した液晶テレビ「GP1/2ライン」を筆頭に、有機ELテレビ「GQ1/2ライン」と液晶テレビ「GN1/2ライン」の計7ラインが発売される
いずれのラインも、シャープらしく高画質・高音質を追求したモデルとなっているが、2024年夏モデルにおいて特に注目したいのは、テレビライフをより充実させる新提案が盛り込まれている点である。
最高の画質を、みんなが簡単に
「AQUOS」2024年夏モデルの新提案のひとつ目は、“放送もネット動画も、誰もが手軽に最高の画質で楽しめる”ことだ。
一般に、テレビの持つ画質のポテンシャルを最大限に引き出し、最高の画質で映像を楽しむには、表示するコンテンツや視聴環境に合わせて、画質設定を追い込む必要がある。とはいえ、よっぽど画質へのこだわりが強くなければ視聴のたびに設定を見直すことはないのではないだろうか。実際、シャープによると、ほとんどの家庭において、画質設定は初期設定のまま変えられずに使用されているという。どんなに高画質なテレビを購入したとしてもこれでは宝の持ち腐れ、シャープとしても常々“もったいない”と考えていたという。
そこで「AQUOS」2024年夏モデルでは、すべての機種で、コンテンツに合わせてAIが画質と音質を自動で最適化する「AIオート」※1と、テレビの設置環境に合わせて映像を自動チューニングする「環境センシング」※1を搭載。初期設定時に「AIオート」を選べば、お母さんが昼間に放送されるドラマを見るときも、お父さんが夜中に動画配信サービスの映画を見るときも、子どもがYouTubeの動画を見るときも、設定をし直すことなく、テレビが持つ画質力を自動で最大限に引き出してくれる。
※1 画質/音質モードの「AIオート」では、AI各機能や環境センシングの効果が発動します。その他のモードではすべてが機能するものではありません
本来は見る映像や視聴環境に合わせて都度、画質を調整するのが望ましいが、視聴のたびに画質を見直すのは面倒。しかし「AQUOS」2024年夏モデルなら、初期設定時に「AIオート」を選んでおけば、テレビが自動で画質調整。テレビ放送からネット動画、ブルーレイディスクまで、さまざまなコンテンツを最適な画質で楽しめる
※写真はデモモードを使用していますAIオートによる高画質化処理が有るのと無いのとでは、画質はこんなに違う。夜景の動画を映したところ、オン時には画面全体で輝きや解像感が大きくアップ。その分、街が立体的に感じられ、リアルさが向上した。コンテンツに合わせて適切な画質調整を行うと、テレビが持つ本来の画質力をしっかりと引き出せるのだ
そもそも「AQUOS」はなぜ高画質なの?
そのキレイな画質を誰でも簡単に存分に楽しめる「AQUOS」2024年夏モデルだが、そもそも「AQUOS」はどうして高画質なのだろう。有機ELテレビのフラッグシップモデル「GS1ライン」と、液晶テレビのフラッグシップモデル「GP1ライン」を例に簡単に解説しよう。
まず、有機ELテレビの「GS1ライン」は、新世代の「量子ドット有機EL(QD-OLED)」パネルを採用し、キレイな色再現を実現。有機ELパネルが苦手とされる輝度については、発光量を緻密に制御する回路と2層式の放熱版を搭載することで、従来モデルに比べて約15%アップ※2に成功したという。液晶テレビの「GP1ライン」については、mini LEDという微細なバックライトを精密に部分駆動させてコントラストを高めているうえ、外光の映り込みを低減した「N-Black Wideパネル」を新搭載することで、より引き締まった黒や純度の高い色再現を可能にしている。
いずれのラインもシャープ最高峰の画質を堪能できるが、映画など落ち着いた雰囲気のコンテンツを見ることが多い場合は、漆黒の表現に長けた「GS1ライン」を、スポーツ番組など明るいコンテンツを見ることが多い場合は、高輝度の表現に長けた「GP1ライン」を選択するのがよさそうだ。
GS1ライン
「GS1ライン」は、青色の有機EL(OLED)から放たれた光を量子ドット(QD)層で波長変換することで、広色域を実現する「QD-OLED」パネルの最新版を採用。パネル特性に合わせてシーンごとに発光を最適化する「クライマックスドライブ2.0」回路を新搭載し、輝度ピークは約15%※2高まったという
GP1ライン
「AQUOS」の新提案A時には2画面、時には1.5倍速で。
あふれる番組をタイパよく視聴
テレビ放送だけでなく、ネット上にも多くのコンテンツがあふれるようになった昨今、自分の知識欲を満たすため、会社や学校での話題に付いていくため、短い時間でより多くのコンテンツを視聴したいというタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する人が増えている。
こうしたニーズに対応するべく、「AQUOS」2024年夏モデルは、テレビ画面を左右に分割して2つの番組を同時視聴できる2番組表示機能に加え、USB-HDD(別売)に録画した番組を1.5倍速で早見・早聞きできる機能を搭載。たとえ、見たい番組が重なったとしても、話題になった番組の録画が溜まっていたとしても、効率よくコンテンツを視聴できるわけだ。
リモコンの「2画面」ボタンを押すと画面を左右に分割できる。片方の大きな画面で見たい番組を視聴しつつ、もう片方の小さな画面でスポーツや音楽番組を表示し、“推し”が出てきたらその画面を拡大する、といった使い方が可能だ。リモコンの左右ボタンで音声の出る画面の選択が、上下ボタンで画面サイズの変更ができ、左右画面のサイズは9通りから選べる
USB-HDD(別売)に録画した番組の視聴中に、リモコンの「早送り」ボタンを押すと、1.5倍速の早見・早聞き再生が可能。音声はやや甲高く感じるところはあるものの、アニメやドラマの内容などは十分に理解できた。また、効率よく録画番組をチェックできる機能として、シリーズごとに番組をまとめてくれる「まと丸」や、CMスキップなどが行える「オートキャプチャー」機能も用意されている
ネット動画も自在に楽しめる「Google TV」搭載
視聴履歴やユーザーの好みを学習し、「見たいであろうコンテンツ」を動画配信サービスなどから集め、ホーム画面に一覧表示してくれる「Google TV」を搭載。ネット上の無数の動画の中から見たいコンテンツに素早くアクセスできる。これも「AQUOS」2024年夏モデルの大きな特徴となっている。
「Google TV」はユーザーの好みを学習し、ホーム画面で見たいであろうコンテンツをリコメンド。リモコンには主要な動画配信サービスへダイレクトにアクセスできるワンタッチボタンが10個用意されているので、ネット動画へも素早くたどり着ける
多くのコンテンツを視聴して気づいた
「AQUOS」の高音質
有機ELテレビのフラッグシップモデルである「GS1ライン」と、液晶テレビのフラッグシップモデルである「GP1ライン」でコンテンツを視聴していて気づかされたのは、サウンドに迫力があるということだ。
両機は、パワーボイススピーカーを含む11個のスピーカーを合計100Wでパワフルに駆動する「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」を搭載しており、クリアで力強い迫力のサウンドを実現している。別途サウンドバーなどを用意しなくても、満足度の高い音声体験が味わえる。
「AQUOS」の新提案B子どもから年配者まで。
家族みんなが安心して使える
リビングルームのテレビは、子どもから年配者まで家族みんなが利用するため、みんなが安心して使えることも大切な要素。そう考えるシャープは、「AQUOS」2024年夏モデルに世代を問わず安心してテレビが見られる機能を搭載させている。
まず、子どもが安全に使えるよう、アプリの起動を暗証番号で制限できる機能を搭載。最大音量を制限する機能も備えているので、赤ちゃんが勝手にリモコンを触って音量が大きくなりすぎたといった事態も防止できる。
さらに、小さな文字が見えにくくなった世代の人でも番組表がしっかり確認できるよう、番組表を拡大したり、背景の色を変更したりできる機能も備えている。番組表を大きく表示した状態なら、番組内容を十分にチェックできた。
「YouTube」など特定のアプリを指定し、暗証番号を登録しておくことで、子どもが勝手にアプリを起動してしまうことを防げる。また、ペットや子どもがリモコンを不用意に触っても、設定音量(1〜100の間で調整可能)以上にならないようにするといった制限も可能だ。これなら、小さな子どもいる家庭でも安心
「最近、テレビの番組表が見えにくくなった」という人は、リモコンの「青ボタン」を押すことで番組表をグンと大きく拡大表示できる。背景カラーも従来の「白」だけでなく、ダークモードとなる「黒」へと変更可能。好みに応じて見やすい背景色を選べる
料理で手が離せない場合や、リモコンが見つからない場合でも、テレビに「OK, Google」と話しかければ※5音声でチャンネル変更などのテレビ操作が行えるのも便利なポイント。またUSBカメラ(別売)を接続すれば、遠く離れたところにいる家族と、「Google Meet」を活用したビデオ通話をすることも可能だ
※写真は「4T-C65GP1」のものです家族の安心という意味ではテレビの転倒対策も考慮しておきたい。「AQUOS」2024年夏モデルには、本体をテレビ台にネジ留めできる「転倒防止ベルト」が付属しているほか、テレビの背面にひもを通せるクランプが用意されている。これらで固定すれば、大きな地震の際にもテレビの転倒を防止できる
「AQUOS」なら家族が一緒に高画質で楽しめる。
プライベートユースに適した高画質モデルも
家族みんなでリビングルームのテレビを見る場合、正面のソファだけでなく斜めから画面を見ることもあるだろう。そうなると、どこからでも映像を美しく見られる視野角が重要になってくるが、「GS1ライン」は「QD-OLED」ならではの特性で、「GP1ライン」は「N-Black Wideパネル」によって、広い視野角を実現している。家族みんなで一緒に視聴しても、全員がコントラストや色調の変化をほとんど感じない安定した画質で楽しめるのだ。
「N-Black Wideパネル」を搭載した「AQUOS XLED 4T-C65GP1」の視野角を確かめてみた。しょせんは液晶テレビとあなどっていたのだが、真横からチェックしても正面から見た場合と変化なし! これなら、部屋のどこにいても高画質を楽しめそうだ
また、有機ELやmini LEDを搭載した高画質なテレビは55V型以上が多いもの。しかしそれでは、サイズ的に部屋に設置しにくいという人もいるだろう。そんな場合もご安心を。「AQUOS」2024年夏モデルの有機ELテレビ「GQ2ライン」には48/42V型が、mini LED搭載の液晶テレビ「GP2ライン」には50/43V型が用意され、小さめなリビングルームや寝室、書斎などでも高画質が楽しめるように配慮されている。
まとめ「AQUOS」があれば、
家族が自然とリビングルームに集まるようになる
自宅の中心となるリビングルームに設置されることの多いテレビ。それだけに、画質や音質だけでなく、家族みんなのテレビライフを充実させてくれる機能も重要になってくる。
そんな点にフォーカスしたのが、シャープの「AQUOS」2024年夏モデルだ。テレビを購入した際の初期設定時に「AIオート」を選択すれば、その後はさまざまなコンテンツが最高の画質で見られるし、番組を2画面表示したり、録画番組を1.5倍速で早見・早聞きしたりできるので、時間を効率的に活用できるようになる。さらに、子どものアプリ使用を制限したり、高齢者などが見づらい番組表を拡大表示できたりと、子どもから高齢者まで家族みんなが安心して使用できるのもうれしい。
リビングルームのテレビを「AQUOS」2024年夏モデルに入れ替えることで、家族が自然と集まるようになる――。そんな生活が、ありありと想像できるレビューとなった。

フラッグシップ有機ELテレビAQUOS QD-OLED GS1ライン

スタンダード有機ELテレビAQUOS OLED GQ1ライン

小さめの部屋にも設置しやすいスタンダード有機ELテレビAQUOS OLED GQ2ライン

mini LED搭載のフラッグシップ液晶テレビAQUOS XLED GP1ライン

小さめの部屋にも設置しやすいmini LED搭載の液晶テレビAQUOS XLED GP2ライン

「アクティブLED駆動」対応の液晶テレビAQUOS 4K GN1ライン(2024年7月発売予定)

高コントラストな映像が楽しめる液晶テレビAQUOS 4K GN2ライン(2024年7月発売予定)
※2 4T-C65GS1と4T-C65FS1(2023年発売)との比較
※3 AQUOSブランドのテレビにおいて、同サイズの輝度(面)の値
※4 4T-C65GS1と4T-C65FS1(2023年発売)、4T-C65GP1と4T-C65EP1(2022年発売)との比較
※5 ハンズフリー操作は、GS1ライン/GQ1ライン/GP1ライン/GN1ラインが対応