
ハイエンドクラスのスペックを搭載mini LEDの新ベストバイ機
ハイセンス「U8R」
グローバル市場でのテレビの大型化が急激に進んでいる。日本市場ももちろん例外ではなく、今や主戦場は55V型や65V型。この流れをけん引するのがハイセンスだ。直近の価格.comの「液晶テレビ・有機ELテレビ 人気売れ筋ランキング」では2024年モデルの65V型「65U8N」が常に上位にランクイン、2023年モデルの「65U8K」もかつては上位の常連で、価格.comプロダクトアワード2023では「映像部門大賞」および「金賞」を獲得。大型テレビのスタンダードたる存在感を放っている。これは「U8N」「U8K」シリーズが液晶テレビの最新技術mini LEDバックライトを搭載した高画質志向のテレビであることに由来する。そして、ここで取り上げるのは、そんな人気モデルの後継機となる新モデル「65U8R」(「U8R」シリーズ)。mini LEDの性能を飛躍的に向上させた意欲作が発売されたのだ。
ハイエンド級のmini LEDバックライトシステムを搭載
これまでの「U8」シリーズが高い評価を得ていたのは、しっかりとしたコントラストの映像を再現できるから。このテレビの本質とも言える部分が大幅に強化されたのが「65U8R」だ。最大輝度が67%も向上(「65U8N」比。以下同様)したことでさらに明暗差の大きな(高コントラスト)な映像を映し出せるように進化したのだ。さらに注目すべきはmini LEDバックライトの分割エリア数。これが細かいほど、1枚の映像の中のコントラストを細かに調整できるわけだが、分割エリア数はなんと4倍以上に細分化されている。さらに従来は最高級グレード品にしか搭載されなかった広視野角シートを採用。斜めから見るときの光漏れを90%抑え、どこから見ても高コントラストであることも訴求している。これらのスペックは従来のハイエンド「U9N」シリーズに迫るものだ。

mini LEDテレビの新ベストバイ機
ハイセンス「65U8R」
AI が映像を自動最適化するから非常に手軽でもある
「65U8R」が搭載するのは最新の映像処理エンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」。画質だけでなく、音質も司る心臓部だ。細かく分割されたLEDバックライトは映像に合わせて個別に動くことで高コントラスト映像を再現する。つまり、この動きのアルゴリズムこそ高画質のキーなのだ。「HI-VIEW AIエンジン PRO」は、“自動”で画質を最適化することに力を入れて開発されていて、地上デジタル放送のイレギュラーな解像度(1,440×1,080)への対応も万全。蓄積された知見を生かした自動映像最適化は、ハイセンス製テレビの大きな特徴となっている。とにかく難しい操作は必要ない。映像モードを「AI自動」にしておけば、AIがアップコンバート、色温度調整、映像補間処理など、すべてを最適化してくれる。この手軽さもテレビにとって非常に重要な要素だろう。

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ハイセンス「65U8R」
「2.1.2ch」スピーカーシステムが視聴者を包み込む
画質以外のテレビの主要機能で気になることと言えば、まずは音質だろう。この点も目に見える形でしっかりと進化している。「U8R」シリーズは、上向きに音が放射されるトップスピーカーを追加した「2.1.2ch」システムを搭載するのだ。メインスピーカーとサブウーハー、全部で5つのユニットを使い、視聴者を包み込むような3D音響を実現するという。もちろんDolby Atmos音声の再生にも対応する。スピーカーシステムを支えるのは、やはり「HI-VIEW AIエンジン PRO」。このエンジンがコンテンツや環境に応じて音質も常に最適化してくれる。2024年の「U8N」シリーズが一般的な2.1chスピーカーシステムだったことを考えると、大きな進化ポイントだと言える。

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ハイセンス「65U8R」
オリジナルOSでネット動画再生も自由自在
再生するコンテンツについてももちろん心配はいらない。NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXT、YouTubeなど国内外の主要ネット動画サービスが初めから内蔵されているので、ダウンロードやインストールなどの作業は不要。動画を再生するには、リモコンのダイレクトボタンを押すだけだ。好きな動画をサクサクと楽しめる。これはハイセンスのテレビがオリジナルの「VIDAA(ヴィダー) OS」で動いているから。手軽に使えるだけでなく、とてもスムーズに動くことも特徴だ。さらに「U8R」シリーズでは「VIDAA VOICE ハンズフリー」にも対応。「ヘイ、ヴィダー」と話しかけ、動画検索や音量調整などの基本操作を行えるようになった。

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ハイセンス「65U8R」
質のよいテレビが欲しいならまずは「U8R」をチェック
これまでの「U8」シリーズはコストパフォーマンスの側面で語られることの多い製品だったが、「U8R」シリーズではその認識を改める必要がありそうだ。輝度を向上させ、LEDバックライトのエリア分割数を劇的に増やし、映像の細部にいたる再現性を追求したハイエンドクラスのスペックを身につけたのだから。「U8R」シリーズは、人気と実力を兼ね備えた従来品を大幅に更新した新ベストバイモデル。質のよい大画面テレビの購入を考えるならば、まずは見るべきだろう。しかも製品ラインアップが拡充され、設置しやすい50V型から超大型の100V型まで選べるようになった。手始めに価格.comで最安価格をチェックしていただきたい。