上位機種譲りの性能で魅力が高まった「LUMIX DMC-G3」

本体の小型化だけでなく、性能の大幅な底上げが図られた「LUMIX DMC-G3」(画像クリックで拡大)

旧モデルからの機能向上が控えめだったDMC-GF3とは異なり、上位機種「LUMIX DMC-G3」は旧モデル「LUMIX DMC-G2」(2010年4月発売)からスペックや装備が大きく向上。シリーズの最上位機種「LUMIX DMC-GH2」並みの充実した内容になったのが注目される。

撮像素子の画素数は有効1600万画素に高め、画像処理エンジンも最新のヴィーナスエンジンFHDに変更。高速オートフォーカス機能も新たに盛り込み、約0.1秒でピント合わせできるようになった。オートフォーカス性能で優れる位相差AF方式のデジタル一眼レフカメラと変わらない速度だ。

動画撮影機能も大幅に改良されている。従来の1280×720ドットからAVCHD方式のフルHD画質に高め、内蔵マイクもステレオ化した。動画撮影中も自動でオートフォーカスが機能するので、ビデオカメラ並みの自然な撮影が可能だ。

DMC-GH2と比べると、アスペクト比を変えてもレンズの焦点距離が変わらないマルチアスペクト対応ではないことや、動画機能で「シネマ動画」や「スローモーション動画」「クイックモーション動画」などの特殊撮影機能が省かれたことなどが相違点だ。

一眼レフカメラらしいデザインは健在だが、本体は従来モデルから大幅に小型化された(画像クリックで拡大)

高精細のライブビューファインダーと可動式のタッチパネル液晶を備えるのが特徴。ファインダーに目を当てた際、表示を液晶モニターからファインダーに切り替えるためのセンサーは省かれた(画像クリックで拡大)