



カメラやレンズをよいコンディションに保つためには、保管する状態もとても重要。なぜなら、カメラやレンズにとってカビは天敵だからです。防湿庫やドライボックスといった保管アイテムの選ぶポイントをチェックし、適切な保管環境を構築しましょう。
2023/3/23 更新

電源入れたらOKの防湿庫
カメラやレンズにとって、カビは大敵です。電源を入れれば、ほぼ自動で湿度を管理してくれる防湿庫は、大変便利なアイテムです。大事なカメラやレンズをカビから守るためにも、ぜひチェックしておきましょう!
選び方のポイントはここ!
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余裕をもたせたサイズ
大小さまざまなサイズがあります。カメラやレンズなど機材の量、置き場所などを考えて購入しましょう。増えていくことも考慮して、大きめのサイズを選ぶと◎。
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設置場所にあったタイプ
防湿庫はある程度面積を取ってしまうので、あらかじめ設置場所を検討したうえで購入するとよいでしょう。小型のものから薄型、縦長などさまざまな形状があります。
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棚板のタイプ
カメラ機材を収納する棚板には、安定性のある固定式と、取り出しに便利な引き出し式の、大きく2つのタイプがあります。好みや使いやすさで選びましょう。
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東洋リビング「ED-55CAT」
最安価格:¥
シックなデザインで、脱臭・抗菌・防カビ機能のほか、浄化して庫内をクリーンに保つ光触媒機能付き電子ドライユニットが搭載されています。庫内の湿度がわかる湿度計付き。
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東洋リビング「ED-120CA(W)」
最安価格:¥
庫内をクリーンに保つ光触媒機能付き電子ドライユニットを搭載した、全面ガラスドア・ハンドル一体型タイプ。便利な人感センサーLED庫内灯やカギを装備しています。アナログ湿度計付き。
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トーリ・ハン「NT-33-M3」
最安価格:¥
奥行きが30cmと置き場所を選ばない薄型でコンパクトな防湿庫。無音、無振動で、常温低湿度保持が可能なほか、湿度調節器を搭載しています。アナログ式の湿度計も備えています。
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ハクバ「KED-60」
最安価格:¥
扉は全面ガラス製で、ダイヤル設定自動調整式の除湿ユニットを搭載。すべての棚にマットが付属しているので、カメラやレンズがこすれて傷がつくのを防ぐことができます。
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気をつけたい防湿庫の置き場所
防湿庫は、直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所には置かないようにしましょう。また、机の上や段差があるところなど不安定な場所を避けて、水平な床に設置したほうがよいでしょう。
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直射日光が当たる…
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エアコンの風が当たる…
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不安定な場所…

手軽に保管できる
ドライボックス
防湿庫よりも手軽に保管したいなら、ドライボックスも検討してみましょう。カメラやレンズを入れて、乾燥剤や防湿剤を入れておきます。持ち運びしやすく、価格も手ごろです。ただし、乾燥剤はこまめに取りかえる必要があるので、注意しましょう。
選び方のポイントはここ!
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少し大きめのサイズを
防湿庫でも触れましたが、カメラやレンズを複数持っている方や、これから増やしていこうという方は、余裕のある大きめのサイズを選んだほうがいいでしょう。
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湿度計付きが便利
湿度計が付いたドライボックスもあります。保管の湿度の目安は40%ぐらいなので、湿度計があれば、簡単にチェックできて便利です。


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ハクバ「ドライボックスNEO9.5L」
パッキンと乾燥剤が付いていて、定期的に乾燥剤を交換すれば、長期間使用できる容量9.5Lのドライボックス。カビ対策のためにも、防カビ剤と併用するのがよいでしょう。
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ナカバヤシ「DB-11L」
フタの周囲に発泡ポリエチレンやシリコンゴムを使用している密閉性の高い容量11Lのドライボックス。中身が見えるクリアボディで、再使用可能な乾燥剤と湿度計が付いています。
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ナカバヤシ「DB-27L」
密封性が高く、容量27Lと大きいサイズのドライボックスです。再使用可能な乾燥剤と湿度計付き。「DB-11L」を積み重ねることが可能なので、買い足すときにも便利です。
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東洋リビング「MD-3」
コンセントに差すだけで使用できる除湿ユニット。乾燥剤に吸着させた水分を半導体ヒーターで加熱し、蒸発させることで繰り返し使用できます。ドライボックスとセットでどうぞ。
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併用して防カビ効果UP
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ハクバ「キングドライ」
カメラ乾燥剤で初めて破れにくいナイロン袋を採用した、強力乾燥剤。天然素材の石灰(酸化カルシウム)の成分により、最適な湿度40%を保てます。1袋30g、4袋入りの3パック。
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ハクバ「調湿くん」
特殊シリカゲル成分のシートタイプの乾燥剤。吸湿力が低下しても日照時に天日干しで乾燥させると効果が回復し、繰り返し使えます。再生サインも付いているので便利。1枚入り。
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フジカラー「カビ防止剤」
シリカゲル結晶中の有効成分「BCA」が常温で気化することで、強力なカビ防止性と乾燥性を維持してくれるというカビ防止剤です。1袋5gで5袋入り。有効期間は開封後1年。
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保管方法のQ&A
カメラやレンズのメンテナンスについて、方法やトラブル時の対処の仕方、保管方法などの疑問にQ&A形式でお答えします。
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湿度は低ければ低いほどいいの?
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低すぎてもよくありません。湿度は40%〜50%を目安にしましょう。
カビを防ぐためには、基本的には湿度が低いほどよいわけですが、カメラはデリケートな精密機械なので、低すぎてもよくありません。湿度が低すぎると、逆にカメラ内部のオイルなどに影響が出てしまう恐れがあります。湿度は40%〜50%がよいとされています。
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冬は湿度が低いので防湿庫の電源をオフにしていい?
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いいえ。冬も電源を入れて保管しましょう。
冬は乾燥しているのでカビが発生しにくいと思いますが、実は夏より冬のほうが要注意です。特に寒い外から暖かい室内に入ると結露が生じてしまいます。カメラやレンズに水滴が付着し、カビの原因となりますので、冬も防湿庫の電源を入れて保管しましょう。
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レンズ内にカビが生えたらダメなのはなぜ?
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レンズを分解して内側をクリーニングしなくてはならなくなるからです。
カビはレンズの性能や解像度を低下させ、画質も白くなったり、ぼやけたりしてしまいます。また、外側だけでなく、内部までカビが発生してしまうと、レンズは層が分かれた構造になっているので、レンズを分解して内側をクリーニングしなくてはいけなくなります。
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カビが生えたレンズはどうすればよいですか?
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メーカーのサポートセンターに相談しましょう。
外側のカビであれば自分でクリーニングすることもできますが、レンズ内部のカビは、レンズを分解してクリーニングする必要があります。さらにひどくなると、レンズ内部のパーツを交換しなくてはならなくなるので、サポートセンターに相談するとよいでしょう。
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防湿庫の電気代はどのくらいかかるの?
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1日に1〜2円程度です。
サイズやメーカーによっても違いますが、1日に1〜2円ぐらいです。設置した部屋の湿度が高かったり、扉の開閉頻度や収納量が多くなると消費電力量も上がりますが、電気代の大きなウェイトを占めることはないので、あまり気にする必要はありません。
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防湿庫に入れてはいけないものは何?
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揮発性や引火性のあるものはダメ。
花火などのように、揮発性や引火性のあるものは爆発する危険があるので、絶対に入れないでください。また、お菓子などの食品も水分や塩分などがカメラに付着し、悪影響を及ぼす恐れがあるので一緒に保管するのは望ましくありません。