ビデオカメラの選び方
運動会や入学式・卒業式、旅行などの大切な思い出は動画で残しておきたいもの。スマートフォンでも動画は撮影できますが、より高画質に記録するには専用のビデオカメラが便利です。ここではビデオカメラの選び方を解説します。
2025/3/18 更新
目次
最近のビデオカメラは、ズーム撮影を得意とする定番の「ハンディタイプのビデオカメラ(ハンディカメラ)」に加えて、小型・軽量で携帯性にすぐれる新タイプの「アクションカメラ」も選べます。まずは、これら2種類の特徴を押さえておきましょう。
ハンディカメラは、高倍率の光学ズームレンズを搭載し、ズーム性能を生かして撮れるが強みです。さらに、片手で持ちやすい形状に加えて、大きなモニターと強力な手ブレ補正機能を備えるものが多く、初心者でも扱いやすいのも特徴。4K解像度に対応する高画質な機種も選べます。運動会などで手軽に安定した映像の動画を撮りたいのなら、オーソドックスなこちらのタイプを選ぶとよいでしょう。
運動会は遠くにいる子どもを撮影することが多いため、アクションカメラよりも、ズーム性能にすぐれたハンディカメラのほうが便利に使えます。スペック的には、望遠端の焦点距離(35mm判換算)が450mmを超える高いズーム性能が求められます。
子どものお遊戯会など屋内イベントで動画を撮影するのなら、望遠性能だけでなく広角性能(=広い範囲を写せるか)にも注目しましょう。集合シーンや舞台全体を撮影する際に広角性能が不十分だと、端が切れてしまうことがあります。より広い画角で撮れると便利です。光学20倍以上のズーム性能とともに、広角端の焦点距離が28mm以下の製品を選ぶと使いやすいでしょう。
アウトドアやアクティビティーの撮影用にビデオカメラを選ぶのなら、多少ラフに扱っても故障しにくい耐衝撃性能搭載のアクションカメラに注目してください。小型・軽量なものがほとんどですので、ポケットの中に入れて持ち運んで、撮りたいときにサッと取り出して使えます。さらに、水辺での使用を想定する場合は、防水性能(水深5m以上)を持つものがよいでしょう。
日常の何気ない景色や、旅先での思い出を動画で記録したい場合は、どういったシーンや被写体の記録を想定しているのかを考慮して選ぶとよいでしょう。たとえば、「子どもの成長を記録する」ためのビデオカメラを購入する場合、自宅や近所の公園などで撮ることが多いのなら望遠性能にすぐれるハンディカメラが便利です。いっぽう、旅行を含めて移動しながら撮りたいのであれば小型・軽量なアクションカメラが使いやすいでしょう。どちらがすぐれているというわけではないので、使い方にあわせて選択するようにしましょう。
長年にわたりハンディカメラを手掛けているパナソニック。超解像技術を使った「iAズーム」や高性能な「5軸ハイブリッド手ブレ補正」など基本性能にすぐれるのが特徴です。引き気味に撮影しておいて撮影後にブレのない映像に編集する「あとから手ブレ補正」などの独自機能も搭載しています。
パナソニックと並ぶビデオカメラの老舗メーカーで、「ハンディカム」シリーズを展開しています。強力な手ブレ補正効果を発揮する「空間光学手ブレ補正」など独自の高性能技術に定評があります。高画質な「カールツァイス」レンズを搭載するのも特徴です。
世界的なドローンメーカーでもあるDJI。アクションカメラとしてスポーツやアクティビティー向けの「OSMO ACTION」シリーズを用意しています。ジンバル機能を備えた片手持ちデザインの「OSMO POCKET」シリーズも人気です。
ビデオカメラが対応する記録解像度は大きく「フルハイビジョン(1920×1080)」と「4K(3840×2160)」に分けられます。映像の精細感にこだわるなら4K以上の解像度に対応するモデルを選びましょう。
手持ちで撮影することが多いビデオカメラには手ブレ補正機能が必須です。手ブレ補正の仕組みは、センサーユニットや補正レンズを動かすことで手ブレを補正する「光学式」と、画像処理によって手ブレの影響を抑える「電子式」の2種類があります。ハンディカメラの多くは光学式を、アクションカメラの多くは電子式を採用しています。より高い性能を発揮するのは光学式です。
ビデオカメラには基本的に映像・音声を出力する端子が備わっています。HDMI端子を備えたモデルであれば、HDMIケーブル1本で大画面テレビと接続して映像を再生・表示することが可能です。
ディスプレイをタッチして操作できる機能です。直感的な操作が可能で、ビギナーにはうれしい機能です。
水平方向の360度全方位を同時に撮影できるビデオカメラです。垂直方向の撮影可能範囲によって全天球タイプと半天球タイプの2つに分けられ、全天球タイプは搭載する複数のレンズで上下左右すべての方位を撮影可能です。半天球タイプでは、垂直方向はレンズが付いている側を中心とした範囲を撮影できます。
ビデオカメラは暗いところでの撮影が苦手です。寝室で赤ちゃんの寝顔などを撮りたいなら、赤外線を利用したナイトモードなどを搭載する、低照度に強いモデルを選びましょう。