ホームシアター スピーカーの選び方
「ホームシアター スピーカーってどういうものなの?」「部屋の中にスピーカーをたくさん置かなきゃいけないの?」など、ホームシアター スピーカーを選ぶ際のお悩みや疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ホームシアター スピーカー選びに必要な基礎知識や用語解説はこちらでチェックしましょう!
2025/6/16 更新
目次
ホームシアタースピーカーとは、テレビやプロジェクターの音質を向上させ、音楽や映画を迫力満点に楽しむための製品です。基本的にはテレビの前面に置くという都合上、一本のバー(棒)のような形状をしていることが多く、そのような形の製品をサウンドバーと呼ぶこともあります。

現在、家庭で音楽や映画を楽しむならば、サブスクなどのストリーミングサービスが主流でしょう。特に映画のストリーミングサービスでは、多くの作品で 5.1チャンネル(ch)などの「サラウンド」音声が採用されています。この「サラウンド」に対応したホームシアタースピーカー(サウンドバー)を使えば、前後左右、果ては上下方向にまで音が広がる、臨場感あふれる再生を楽しめます。

テレビやプロジェクターの音質を向上させるという役割を持つ性質上、最新ホームシアタースピーカーの多くはHDMI端子を備えています。連携するには、HDMIケーブル1本でつないでおくだけ。たとえば、テレビとホームシアタースピーカーをHDMIケーブルで接続すれば、音声がホームシアタースピーカーから出るだけでなく、音量調整はテレビのリモコンで行えます。古い製品など、まれにHDMI端子のない製品もありますが、特別な理由がない限りは選ばないほうがよいでしょう。
ホームシアタースピーカーは、同じメーカーでもグレード(価格)の異なる製品がラインアップされていることが一般的です。いちばんの違いは音質で、同じメーカーならばグレード(価格)の高い製品のほうが音質的には有利と考えられます。また、音質追求のためにそもそも製品の形状や構成が変わっていくことがあります。設置場所などの環境の制限が関わる部分なので、希望の形状と予算から製品を選ぶとよいでしょう。
最も手軽で設置がしやすいのは、サウンドバー1 本タイプです。横長の本体の中に複数のスピーカーユニットを内蔵し、5.1チャンネルや Dolby Atmos(ドルビーアトモス)と呼ばれる垂直方向を含む「サラウンド」音声に対応するモデルもあります。音の立体感を重視するならば、上向きに音を発する「イネーブルドスピーカー」を搭載するなど、リアルな「サラウンド」再生に力を入れた製品を選ぶとよいでしょう。
![SR-B40A(B) [ブラック]](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/fullscale/K0001553760_0001.jpg)
特に映画を大迫力で楽しみたいならば、低音だけを出力するサブウーハーが別体になっている製品が有力候補になります。ただし、設置場所が問題になりやすいことは注意しましょう。サウンドバー本体とはワイヤレス接続できる製品もありますが、サブウーハーは本体とは別で電源を取る必要があるものがほとんどです。低音は躯体(建物の構造体)を伝わりやすいので、特に集合住宅では近隣住人へ迷惑にならない留意も必要になるかもしれません。

リアルな「サラウンド」を追求した結果、試聴位置の後ろ側に置くためのサラウンド(リア)スピーカーを付属する製品も登場しています。あまり大きくはないうえ、充電式で必要なときに設置するという方法のスピーカーもあるため、サブウーハーほど設置場所に困ることはないでしょう。そのほか、サウンドバーにBluetoothスピーカーを足すなど、同メーカー製品同士での組み合わせでサラウンド(リア)スピーカーを増設できるという製品もあります。
アクティブノイズキャンセリング機能付きイヤホン・ヘッドホンで広く知られる、アメリカのオーディオメーカー。音響心理学を取り込んだ先進的な技術を駆使する技術志向の会社と言えます。ホームシアタースピーカーの分野では、壁からの反射を利用して音の広がりを再現する独自技術を採用したモデルもあります。
1910年創業、創立から110年以上の歴史を持つオーディオブランド。かつては「デンオン」と呼ばれましたが、現在の呼称は「デノン」に統一されています。伝統のブランドらしく、スピーカーとしての音質にこだわる物作りが特徴で、音楽も映画もシンプルに楽しめる音のよい製品が価格.comでも人気です。
1940年代から続くスピーカーブランド。スピーカーにとどまらず、アンプやプレーヤーなどのエレクトロニクス、イヤホン・ヘッドホンなどの開発にも積極的です。JBLのサウンドバーで人気を集めているのは、試聴位置後ろに置くサラウンドスピーカーをセットにしたモデル。普段はサウンドバー本体と一体になっていますが、使うときだけ分離して後ろに置く、という生活動線をじゃましない運用が可能です。
言わずと知れた総合家電メーカーでもあるソニーは、ホームシアタースピーカーの開発にも積極的です。1本のバーで広い空間再現を目指すモデルのほか、4本のスピーカーで試聴者を取り囲むような再現を目指した「HT-A9M2」も話題となりました。製品ラインアップが豊富なので,予算に応じた選択ができます。
5.1ch(チャンネル)などの「サラウンド」を再生するには、その規格に対応している必要があります。重視すべき規格を策定する企業は2つ。ドルビーラボラトリーズとDTSです。それぞれに「Dolby Digital」「DTS」などの規格を展開しており、採用されるプラットフォーム(サービス)が異なります。
アメリカドルビーラボラトリーズ社による音声のデジタル圧縮・再生の方式。DVDやブルーレイ、ゲーム、配信映画など多くのジャンルで採用されています。現在最も基本的なサラウンド(5.1ch)音声の規格と言えるでしょう。そのため、HDMI端子を持つ最新のホームシアタースピーカーのほぼすべてがDolby Digitalに対応しています。
基本形であるDolby Digitalが派生したもの。5.1ch対応のDolby Digitalに対して、7.1ch音声収録に対応するなど、拡張性を持った規格です。インターネット経由で配信される映画が5.1chや7.1chという場合、その多くがこのDolby Digital Plusを採用しています。業界のデファクトスタンダードと言ってよいでしょう。
Dolby Digitalと同じく音声のデジタル圧縮・再生の方式ではありますが、いちばん違いは「ロスレス」であること。「ロスレス」とは、理論上(データ上)は圧縮前と同じ状態に戻せることを指し、可逆圧縮とも呼ばれます。ステレオ音声で言うところのFLACやALAC(アップルロスレス)だと言えばわかりやすいでしょう。
サウンドと位置情報によって空間に存在する音を記録する「オブジェクトベース」のオーディオ技術を取り入れた技術がDolby Atmos。少しわかりにくい話ですが、より自由な音の広がりが得られるほか、再生環境にとらわれずに立体的な音声を楽しめるというメリットがあります。映画だけでなく、最近は音楽にも採用例が増えていますから、立体音響を積極的に楽しみたい人はDolby Atmos対応製品を選ぶとよいでしょう。
アメリカDTS社が開発した音声のデジタル圧縮・再生方式。現在の市場を見ると、Dolby Digital(Plus)よりは採用例が少ないのが現実。ホームシアタースピーカーにはDTSに対応していない製品もありますが、実使用上はそれほど影響がないと考えてもよいでしょう。DTS非対応製品にDTS 5.1ch音声を入力する場合、リニアPCM(非圧縮)5.1chに変換すれば大きな問題なく再生できます。
DTSが「ロッシー」(非可逆圧縮)であるのに対して、こちらは「ロスレス」(可逆圧縮)。その意味ではDolby TrueHDと同等の規格と言えます。非常に多くのブルーレイディスクで採用された規格であるため、現有のブルーレイを十全に楽しみたいならば、DTS-HD Master Audioに対応しているかどうか確認してみるとよいでしょう。
Dolby Atmosと競合関係にある規格です。やはり「オブジェクトベース」のオーディオ技術を取り入れたDTSの拡張規格で、Disney+などの限られた動画配信サービスで採用されています。対応しているとどんな作品を再生しても問題ないという安心感はありますが、DTS:X対応にこだわりすぎる必要はないとも言えます。
無線通信規格のひとつで、Bluetoothに対応したホームシアタースピーカーならば、スマホなどから再生した音楽を簡単に再生できます。ホームシアタースピーカーをBluetoothスピーカーとして使えると思って間違いありません。
iPhoneやiPad、Macなどアップル製品で使われる無線通信機能のこと。AirPlayに対応していれば、iPhoneなどから再生した音楽を、同一ネットワーク内のホームシアタースピーカーへ簡単に送信できます。
数千万を超える楽曲を楽しめる世界最大級の音楽ストリーミングサービス「Spotify」と連携できる機能です。ほかにも「Amazon Music」や「Qobuz(コバズ)」など、さまざまなサービスに対応したモデルがあります。
本体からテストトーンを発し、それをマイクで測定。室内の状況を把握することで音質の最適化を図る機能です。響きの多い一般的な部屋での音質改善に特に効果を発揮します。
ハイレゾとは、高解像度を意味する「ハイレゾリューション」の略。ハイレゾ音源はCDよりも音の情報量が豊富で、より原音に近い音を楽しむことができます。
冒頭の説明のとおり、最新ホームシアタースピーカーの多くはHDMI端子を備えています。それと同時にそのほとんどがARC対応HDMI端子です。この端子を使ってテレビとホームシアタースピーカーを(HDMIケーブルで)つないでおけば、テレビで再生した音声がスムーズに再生できますし、音量がテレビのリモコンで操作できるほか、電源連動なども行えます。
eARCは「Enhanced Audio Return Channel」の略です。「ARCの強化版」という意味の示すとおり、通常の「ARC」よりも高品位データの伝送が可能です。具体的にはDolby TrueHDやDTS-HD Master Audioがこれにあたります。主にディスクに収録されている規格ですから、ディスク再生をする予定のない人にとって、さしあたり必須の機能ではありません。
「ARC」「eARC」について詳しく知りたい方へ
現在はほとんどのテレビやホームシアタースピーカーが「ARC」対応のHDMI端子を搭載しています。そのため、HDMIケーブル1本を接続するだけで、テレビが受信している放送の音声やHDMI入力している音声などをホームシアタースピーカーへ簡単に伝送/再生できます。以下の記事では、「ARC」や、より高品位の音声フォーマットに対応した技術「eARC」について詳しく解説しています。