USBハブの選び方
コンセントの差込口を増やせる電源タップ同様に、パソコンのUSBポートを増やせるアイテムがUSBハブです。ここでは、端末から電源を供給する「バスパワータイプ」とコンセントから給電する「セルフパワータイプ」の違いや接続可能なポート数など、USBハブを選ぶ際に重要なポイントを紹介します。
2022/6/22 更新
目次
USBハブは、パソコンやスマートフォン・タブレット端末などのUSBポートを増設するためのUSB機器です。端末から電源を供給する「バスパワータイプ」と、コンセントから電源を供給する「セルフパワータイプ」があり、消費電力の大きな機器や複数の機器を同時利用する際は後者が適しています。
USBハブ本体の電源供給方式は大きく分けてバスパワータイプとセルフパワータイプがあります。また、両方のタイプを兼ねている製品も販売されています。各タイプの特徴をしっかりと理解し、接続する機器や目的に適した製品を選びましょう。
バスパワータイプは、端末のUSBポートから電源を確保し、接続する機器へ使用する電力を供給するタイプです。ACアダプタが不要なので、コンセントを探す必要もなく持ち運びに便利。ただし、端末から供給される電力は小さいため、複数の機器や消費電力の大きい機器を接続すると動作が不安定になったり、接続機器が認識されなかったりする場合があります。USBメモリーやマウス、キーボードなど、消費電力が小さい機器を接続する場合はこのタイプで十分です。
セルフパワータイプは、USBハブを家庭用コンセントと接続して電源を確保するタイプです。コンセントのない場所では使えないなど、利便性ではバスパワータイプに劣りますが、動作が安定しています。そのため、一度に複数の機器を接続する場合やプリンターや外付けHDDなどの消費電力が大きい機器を接続するのに向いています。
規格名 | 年度 | 最大データ転送速度 |
---|---|---|
USB 1.0 | 1996年 | 12Mbps(1.5MB/s) |
USB 1.1 | 1998年 | 12Mbps(1.5MB/s) |
USB 2.0 | 2000年 | 480Mbps(60MB/s) |
USB 3.0 | 2008年 | 5Gbps(625MB/s) |
USB 3.1 | 2013年 | 10Gbps(1,250MB/s) |
USB 3.2 | 2017年 | 20Gbps(2,500MB/s) |
USB4 | 2019年 | 40Gbps(5,000MB/s) |
USBは規格によってデータの転送速度が異なります。USBの転送速度は、データを書き込んだり、読み込んだりする速さです。少量のデータであればUSB規格をあまり気にする必要はありませんが、写真や動画、音楽など大容量のデータを転送する場合には、高速でデータ転送できる「USB 3.0」規格以上のモデルを選びましょう。「USB3.0」は2008年に発表された転送速度規格です。「USB2.0」の転送速度が理論値で480Mbpsなのに対して、約10倍である5Gbpsの転送速度を実現しています。ただし、データを受け取る側(パソコンやタブレット端末など)も「USB 3.0」に対応している必要があるので注意が必要です。
USB機器側の対応規格で選ぶ
モバイルバッテリーやUSB急速充電器、ポータブル電源、ケーブルなど、高品質のスマートデバイス周辺機器を世界100カ国以上で展開する、アンカー。USBハブでは、使いやすさと持ち運びやすさを兼備した幅広い製品をラインアップしています。なかでも、「3つのUSB-A 3.0ポート」「高速イーサネットポート」「4K 30Hz HDMIポート」への接続を1つのハブで実現する「PowerExpand 6-in-1 USB C PD イーサネット ハブ」が人気です。
家電・PC周辺機器の大手メーカー。3+1ポート配置でリバーシブルデザインを採用したモデルや、LEDをスリット形状にし正面からも側面からもLEDの点灯を確認できるモデルが人気です。
パソコンに接続する標準的なUSBコネクタです。ほとんどのパソコンに、このUSBコネクタを接続できるポートが搭載されています。
2015年ころに登場した、上下左右を対称の形にしたUSBコネクタ。プリンタやスキャナなどの周辺機器に用いられることが多い形状です。端子の上下を問わずに挿入可能で、最新のAndroid端末などにも採用されています。