ネットワークオーディオコンポ（黒蜜飴玉さん）

同時に発表されたD-055/D-55EXとでは、面白みもへったくれもない眠い音でX-N7XXと変わらないように感じた。残ったD-112EXTは212EX/412EXに通じるものがあり、カレンの歌声を損なうこと無くメリハリのある美しい音がでるのでONKYOであわせるなら112EXTかより上の機種だろう。
この価格帯の一体型レシーバーとしては駆動力もありウーファ16cmくらいまでのSPなら十分いけそう。色付けは少ないので好みのSPとあわせてほしい。

カレンの美しい歌声に艶をのせてうまく鳴らしつつも、ジャンルを選ばない汎用性も感じさせるが、細かく聴いていくとやはり上も下も出ていない。低域はサブウーファで補うとして、高域は自己責任になってしまうがSPをWD50に交換するか中古のWD5を探してみるのも手だ。付属SPのままでもビクターらしい柔らかい音なのでBGMユースに24時間音楽に浸り人にはピッタリだろう。

DRA-F109にも通じることだが、変にこもった音で、低域出てこず、中域はあいまいそのもので、旧機種のRCD-N7でもSPのセッティングがおかしいのかと色々いじってみたが解決せず、それを踏襲したままで出しているようだ。あの価格でPMA-390シリーズを作れるのだから、下ももっとうまく仕上げられるはずなのだが、あえてあの謎セッティングで出しているのだとしたら不思議でしょうがない。

まず気になったのは電源ONから起動まで30秒弱かかる(CR-N755は5秒ほど)。音は低域が無駄に出るのでBASSは弄らず使いたい。高域も出ているが質の悪い高域でたまにキンキンするため調整が必要。無調整ではカレンの歌声が死んでしまう。少々荒々しいロックや男性Volものなら良さが出るかもしれない。次製品では起動時間を短くした上で3or7シリーズに通じるSPとのセットでのブラッシュアップに期待したい。