第1回の価格.comリサーチは、合計で4,094人の回答者があった。
アンケートの結果では、大方の予想どおり、Wiiがどの項目でも高い評価を得ている。
対抗馬と目されるプレイステーション3だが、指摘されている値段の高さがネックとなり、Wiiに大きく水を開けられた形となった。将来性に期待する回答がWiiよりも多かったものの、1年後の予想ではWiiを下回っており、今後苦しい戦いを強いられることが予想される。
ただし、今まで買った中でもっとも楽しかったゲーム機に「プレイステーション2」を挙げる回答者が30.9%と、圧倒的な支持率を誇っていることからもわかるように、まだまだプレイステーションシリーズへの根強い評価は続いている。Wiiの勝利を決定するにまだ早く、Wiiとプレイステーション3の繰り広げる勝負の行方は今後も続くと思われる。
他の2機種より、1年早く発売されているXbox360だが、いくつかの回答で「わからない」を選ぶユーザーが他の2ゲーム機より多く、他の2ゲーム機と互角の勝負を展開するには、まだまだ知名度の低さが課題となっているのが現状だ。ただし、最近発売されたソフト「ブルードラゴン」は他の2ゲーム機のソフトと比較しても劣らないほど関心が高く、今後人気ソフトが次々と誕生すれば、十分に劣勢を跳ね返すポテンシャルを秘めている。
Q1. 次世代ゲーム機を買いたいですか?
まずは、次世代ゲーム機への興味ということで、それぞれのゲーム機を購入したいかどうかの質問を行った。機種別に見てみると、もっとも期待値が高いのが任天堂の「Wii」で、「この年末年始に買いたい」と答えた人が14.9%もいたことに驚く。また、「すでに買った」と答えた人が16.8%もいることにも驚かされる。「誰でもが遊べる」というコンセプトを持った「Wii」は、この3機種の中ではもっとも玩具性が強く、クリスマスプレゼントとしても最適ということなのだろう。
ただし、「将来的に買いたい」という答えも合わせた購入予備軍を見てみると、「Wii」とSCEの「プレイステーション3」がほぼ同数の4割近くにのぼることがわかった。「プレイステーション3」の場合、初期ロットでの生産台数が少ないこともあり、この年末年始には容易に入手できないという観測もあるため、在庫が潤沢に出回った頃に購入を予定しているという見方と取ることもできそうだ。いずれにしても、消費者はかなり現実的に事態を見守っているといえそうだ。
この年末に発売され人気を博している2機種に比べて人気の低いマイクロソフトの「Xbox 360」であるが、やはり日本人にもヒットしやすい大型タイトルがなかなか用意できなかったことが原因だろう。ただし、発売から1年が経ち、これから続々と予定されていたビッグタイトルが発売されることを考え、これからの巻き返しに期待したい。
【図1. 次世代ゲーム機を買いたいですか?】

Q2. ゲーム機を買うときに重要視する点を以下からお選びください。
すでに買ってしまっている方は決め手となった点をお選びください。
ある程度予想通りの結果となった。消費者がゲーム機を購入する決め手はハードの性能よりもゲームソフトのおもしろさが圧倒的で、いかに楽しそうなタイトルがそろっているかが決め手となりそうだ。この点は2006年大ヒットを飛ばした任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の例が証明している。
続いて「ゲーム機の価格」を気にするという答えも60%以上に上った。これまでのゲーム機のように大半は1万円台で購入できた時代と異なり、かなり高額商品になっている次世代ゲーム機の場合、やはり価格面をかなり気にする結果となっている。機能面よりも価格面を気にする結果が出たということは、いくらハードがすばらしくても高ければダメ、という消費者の厳しい目が育っていることを物語っているともいえる。
意外だったのは、「ゲーム自体の互換性を重要視する」という意見が、次世代ゲーム機では必ず引き合いに出される「グラフィック性能」とほぼ同数の票を集めたことだ。ゲーム文化がこれまで一般的になってくると、これまで溜め込んだ過去のゲームソフト資産をそのまま生かせるかどうかというのは、大きなポイントとなっているといえるだろう。この点は、今回の次世代ゲーム機3機種のすべてが対応しているので、ユーザーはひとまず安心といえそうだ。
【図2. ゲーム機を買うときに重要視する点・決め手となった点】

Q3. ゲーム機を買う予定のない方にお聞きします。
買わない理由を以下よりお選びください。
ゲーム機を「買わない」理由だが、トップが「様子見」、それに次いで多い答えが「価格の高さ」を挙げている。この結果からわかるのは、消費者は、ゲーム自体に興味がないのではなく、価格面や供給面、そして今後のハードやソフトの環境整備といったさまざまな要素を考え合わせて「待ち」という結論を出しているということだろう。これまでの比較的低価格なゲーム機と異なり、高額商品である次世代ゲーム機は、もはや玩具の域を超えた商品であり、大人が納得するものでないと購入には至らないというシビアな見方がなされているようだ。「遊ぶ時間がない」と答えた人も25%以上おり、「大人が自分のためにプレイするもの」という見方が多いことを裏付けている。
【図3. ゲーム機を買わない理由】

Q4. 各ゲーム機の価格について意見をお選びください。
非常にわかりやすい結果となったが、やはり約5万円という高額ハードの「プレイステーション3」は、8割近い人が「高い」と答えている。逆に「Wii」については、「妥当」も含め「安い」と答えている人が8割近い結果となっている。「Xbox 360」については、高いと安いがどちらも4割近くで拮抗しているが、「わからない」と答えた人が14.5%もあり、認識の低さが伺われる結果となった。
発売前からその価格が注目され、発表後に価格を急遽大幅に値下げした経緯のある「プレイステーション3」については、やはり予想通り「高い」と答えた人が多かった。高性能プロセッサ、強力グラフィック、HDD・Blu-ray Disc搭載などハードウェア的な面を見れば、5万円という価格も決して高くはないと思うが、やはり「ゲーム機」という範疇からすれば「高い」ということなのだろう。
意外だったのは任天堂の「Wii」の価格を「妥当」あるいは「安い」と答えた人の多さであろう。「Wii」自体は25,000円という価格であるが、この価格はもはやゲーム機にとっては妥当な水準であると消費者が判断しているということになる。コアシステムを29,800円に値下げした「Xbox 360」も加え、印象として見ると、3万円を超えるかどうかというレベルが、購入に対する1つの分岐点となっていることを裏付ける結果となっているようだ。
【図4. 各ゲーム機の価格についての意見】

Q5. 1年後にはどのゲーム機が一番売れていると思いますか?
圧倒的な「Wii」の支持が目を引く結果となった。ここ1年の「ニンテンドーDS」の快進撃の印象もあるのだろうが、これまでゲームをあまりプレイしなかったユーザーまでも引きつける新たな操作体系や、新機軸のソフト(すでにゲームともいえないような)の発売が期待された結果といえるだろう。
逆に、高性能ハードが呼び物の「プレイステーション3」は20%程度の支持。「プレイステーション3とWiiと同じくらい」と答えた回答を合わせても40%に満たない結果となった。「Wii」のように、あまりゲームをプレイしないユーザーを呼び込めるだけのタイトルが少なく、価格も高い「プレイステーション3」は、着実に売れるだろうが、「Wii」のようなヒットにはならないだろうというのが、大半の見方といえるだろう。
【図5. 1年後にはどのゲーム機が一番売れていると思いますか?】

Q6. プレイステーション3、またはWiiの発売日に並びましたか?
回答者全体の結果では、「並んでいない」「購入していない」が多いが、「Wiiを買うために並んだ」と答えた人が6.3%に上ったのが印象的だ。Q1の「Wiiをすでに買った」という回答が16.8%だったことを考えると、そのうちの4割くらいの人が並んで買ったということになる。クリスマス前の時期ということもあり、「Wii」をどうしても手に入れたいという方が多かった結果ともいえるだろう。
【図6. プレイステーション3、またはWiiの発売日に並びましたか?】

Q7. 次世代ゲーム機をどこで買いましたか?
どの機種でも家電量販店で購入という回答が1/3程度でもっとも多い結果となった。メーカーからの供給量も、こうした家電量販店に対してがもっとも多くなっているため、自然な結果といえるだろう。
一方最近では、インターネットショッピングで購入するという人の割合が増えていることにも注目したい。この年末に発売された「プレイステーション3」と「Wii」では11%以上、発売から1年経った「Xbox 360」に至っては、20%近い人がインターネット経由で購入していることになる。在庫が潤沢になるにつれ、「プレイステーション3」と「Wii」もこの数値に近づいていくことになるだろう。
また、「Wii」については、「スーパー・デパート」で購入という回答も11.2%あった。これは、大手スーパーやデパートで展開している任天堂のショップの販売力がモノを言った形であろう。
【図7. 次世代ゲーム機をどこで買いましたか?】

Q8. 購入したソフトは何本ありますか?
1人あたりのソフト購入本数を聞いてみた。1年前に発売した「Xbox 360」が5.13本ともっとも多いが、発売間もない「Wii」でも、平均2.59本のソフトを購入しているというのが印象的だ。1人あたり2〜3本のソフトを購入しているということになる。ソフトの平均価格が5,000円〜6,000円台と比較的安いのも影響しているだろうが、後述する「はじめてのWii」と「Wii Sports」などの体験系タイトルを同時に購入した人が多く、それだけ新しい操作体系を持ったゲームを積極的に楽しみたいというユーザーの意識の現れと取ることができるだろう。
なお、「Wii」よりも1か月ほど前に発売した「プレイステーション3」は1.65本と、「Wii」に比べるとやや少ない結果となっている。これについては、年末までに発売されるタイトルが比較的少なく、キラーソフトと言われるようなタイトルの発売が年末ギリギリあるいは年明け以降になってしまったことが大きく関係しているといえそうだ。
Q9. 購入したゲームのタイトルをお教えください。
「プレイステーション3」では、予想通り、そのグラフィック性能と高速処理を率直に体感できるレースゲーム「リッジレーサー7」がもっとも多い結果となった。「リッジレーサー」シリーズは、前機種の「プレイステーション2」でもヒットしたレースゲームであり、ユーザーからの期待度も高かったことが寄与している。「プレイステーション3」の発売と同時に発売された数本のタイトルの中では、群を抜いた人気を持ったビッグタイトルであったといえるだろう。 「Wii」については、「はじめてのWii」と「Wii Sports」の2本をともに購入したという人が多かった。どちらも、「Wii」の新しいコントローラやリモコンをフルに使った新たなゲーム体験を存分に楽しめるタイトルであり、Wiiとセットで購入して、まずはその新しいゲームを体験してみたいというユーザーの行動パターンが読みとれる。また、任天堂の人気タイトル「ゼルダの伝説」も、コントローラを剣に見立てて遊ぶという新たな体験が人気を博しているようだ。
一方、1年前に発売された「Xbox 360」であるが、ようやくキラーコンテンツと呼べるような大物タイトルが登場し始めた。その1つである大型RPG「ブルードラゴン」が、Xbox 360では数の多いシューティングゲームを振り切って、1位にランクインしている。やはり日本ではシューティングよりもRPGのほうが人気をつかみやすいようである。
【図9. 各ゲーム機の20件以上回答があったソフト】
| 順位 | プレイステーション3 | 記入数 |
|---|---|---|
| 1. | リッジレーサー7 | 164件 |
| 2. | RESISTANCE 〜人類没落の日 | 69件 |
| 3. | 機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト | 32件 |
| 順位 | Xbox360 | 記入数 |
| 1. | ブルードラゴン | 75件 |
| 2. | デッドオアアライブ エクストリーム2 | 35件 |
| 3. | デッドライジング | 21件 |
| 順位 | Wii | 記入数 |
| 1. | はじめてのWii | 353件 |
| 2. | Wii Sports | 328件 |
| 3. | ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス | 256件 |
| 4. | おどるメイドインワリオ | 62件 |
| 5. | ポケモンバトルレボリューション | 54件 |
Q10. 今まで買ったゲーム機の中でもっとも楽しかったものを1つあげてください。
この回答では、予想通り「プレイステーション2」が圧倒的な人気。普及台数もさることながら、やはり発売タイトルの数・質ともに、これまでのゲーム機では圧倒的なナンバーワンハードということができるだろう。
次いで多かったのが、任天堂の「スーパーファミコン」。「プレイステーション2」の発売以前は、揺るぎない地位を保っていた人気機種で、当時はゲーム機といえば「スーパーファミコン」というくらいの標準機であった。続いて、永年にわたり、ゲーム文化を築いてきた「ファミコン」、そして携帯ゲーム機として人気爆発中の「ニンテンドーDS/Lite」ということになるが、「ニンテンドーDS/Lite」の2つを合計すると、スーパーファミコンと匹敵するほどの人気であり、ここ1年でそのおもしろさに引きつけられたというユーザーがいかに多いかを物語っている結果となっている。
【図10. 今まで買ったゲーム機の中でもっとも楽しかったものを1つあげてください。】
(上位10ゲーム機を抜粋)
| 順位 | ゲーム機名 | 支持率(%) |
|---|---|---|
| 1. | プレイステーション2 | 30.9% |
| 2. | スーパーファミコン | 14.7% |
| 3. | ファミコン | 11.1% |
| 4. | ニンテンドーDSLite | 8.6% |
| 5. | プレイステーション | 7.1% |
| 6. | ニンテンドーDS | 5.9% |
| 7. | ゲームを購入したことがない、楽しかったゲーム機がない | 3.4% |
| 8. | Wii | 3.2% |
| 9. | ニンテンドウ64 | 2.4% |
| 10. | セガ・サターン | 2.1% |
Q11.「こんなゲーム機があればいい!」というご意見がある方はご記入ください。
いろいろなユニークな意見が多数寄せられたが、なかでも多かったのは「すべてのソフトが遊べる共通規格のハードウェア」という意見だった。いくつもゲーム機を買わなくてはいけないためお金がかかる。せめてコントローラだけでも共通規格にしてほしいというような意見が目立った。 また、ハードウェア的には、「プレイステーション3」や「Xbox 360」のようなグラフィック性能を持ちながらも、遊び心的には「Wii」のリモコンや、「ニンテンドーDS」のようなタッチペンなどを組み合わせたものがほしい、といった意見も多かった。ゲーム機としての完成度としては、「プレイステーション3」や「Xbox 360」を高く評価するものの、操作形態やなじみやすさ、遊び心といったものについては、任天堂の「Wii」や「ニンテンドーDS」を高く評価するといった意見が一般的なようだ。
全般的に見てみると、操作が簡単でおもしろいゲームを支持する声が高く、そういった意味で、任天堂の「Wii」や「ニンテンドーDS」に大きな期待を寄せる声が多かった。なかには、「声などでコントロールできるゲーム機」「全身を使った体感ゲーム」など、これまでのゲーム機ではなかなかできなかった体験を望む声もあった。
一方、さらなる高機能を目指してほしいという意見は少数だったが、その中でも「バーチャルリアリティ」を実現してほしいというような回答が比較的多かった。ヘッドマウントディスプレイを使用したバーチャル3Dなど、単純な2D/3Dのグラフィックだけではなく、新しいゲーム体験をしてみたいという意見が複数見られた。高機能機であっても、こうした新たなゲーム体験をユーザーは望んでいるということが見て取れる結果となっている。
費用対効果が非常に高いWii
Q1で次世代ゲームを「すでに買った」と回答したユーザーに限定して、Q4のゲーム機の価格についての回答を分析してみた。
購入者の実に9割がWiiの価格を「とても安い」、「まあまあ安い」、「妥当」と考えており、価格に対しての満足感が非常に高いことがわかる。
対象的なのがプレイステーション3で、購入者の5割以上が「高い」または「すごく高い」と考えており、値段が高すぎるのではないかと言われ続けてきたのがそのまま数字となって現れた格好だ。
また、プレイステーション3を購入済みを選択した回答者と、購入するつもりがないを選択した回答者を比較すると、なんと購入済みの回答者の方が「高い」「すごく高い」と考えている。これはWii、Xbox360では見られない傾向である。
ソニーは開発当時から、ゲーム機という枠組みを越えて、パソコンとして考えれば高い値段ではないと言ってきたが、消費者には今のところその考えは浸透していないようだ。
【図11. 自分が購入したゲーム機の価格について】(Q1、Q4の回答から抽出)

【図12. プレステーション3の価格についての回答】(Q1とQ4から抽出)
※購入済みの回答者、今のところ購入するつもりのない回答者限定

【図13.Xbox360の価格についての回答】(Q1とQ4から抽出)
※購入済みの回答者、今のところ購入するつもりのない回答者限定

【図14.Wiiの価格についての回答】(Q1とQ4から抽出)
※購入済みの回答者、今のところ購入するつもりのない回答者限定

- ◎アンケート期間:
- 2006年12月15日〜12月23日
- ◎回答者数:
- 4,094人
- ◎男女比率:
- 男89%:女11%



