
所有している乗用車の種類:「ミニバン」(24.2%)がトップ。次いで「軽自動車」(19.2%)、「コンパクトカー」(16.8%)と続く。エコカー人気を裏付ける結果に
所有している乗用車の種類を聞いた。全体的には「ミニバン」がもっとも多くて24.2%。次いで、「軽自動車」(19.2%)、「コンパクトカー」(16.8%)と続く。一昔前はもっともポピュラーな存在だった「セダン」は16.0%、「ワゴン」も11.3%となっており、昨今のミニバン人気、そして軽自動車やコンパクトカーなどのエコカー人気を裏付ける結果になった。
【図4-1 所有している乗用車の種類】

この結果を地域別に見たのが【図4-2】だ。この図を見ると、ここにも地域差はいくぶん現れている。たとえば関東地方は、ほかの地域と比べると「セダン」の割合が比較的高く、「軽自動車」の割合が低い。逆に、四国地方や沖縄では、「軽自動車」の割合が高く、「セダン」の割合が低い。北海道や東北地方では、比較的「SUV」の割合が高くなるなど、それぞれの地方の気候や環境を反映した結果になっていて興味深い。また、全国的に人気の「ミニバン」も、四国、九州、沖縄の各地域では「軽自動車」よりシェアが低いなど、地域によって選ばれる車種にもバラつきがあることがわかる。全体的に見ると、全国的にはミニバンがまんべんなく人気であるが、地方に行くほど、軽自動車の割合は増す傾向にあり、都市部へ行くほど、セダンやワゴンの割合が高くなる傾向が見て取れる。
【図4-2 所有している車の種類(地域別)】

乗用車の年間維持費:「30万円未満」が最多、全体の40.2%を占める。もっとも少ないのは「軽自動車」(平均23.9万円)
所有している乗用車(複数の場合はもっともよく乗る車)の年間維持費を聞いた。全体としては「30万円未満」がもっとも多く、全体の40.2%を占める結果となった。以降、「30万円〜40万円未満」(23.5%)、「40万円〜50万円未満」(15.0%)と、総額が少ない順に並んでいる。乗用車の維持費としては、自動車税、ガソリン代、駐車場代、車検費用、保険料などがかかってくるが、多くの人が乗用車1台にかける費用は年間30万円未満であり、高くても50万円未満というのが一般的といえそうだ。
【図5-1 乗用車の年間維持費】

この結果を車種別に見たのが【図5-2】だ。なお、ここでは、各維持費レンジの中間価格(「30万円〜40万円未満」であれば35万円)を取って計算しているので、若干上記の全体グラフと金額が異なることもあるので、ご了承いただきたい。もっとも維持費が安いのはやはり「軽自動車」で23.9万円。続いて「コンパクトカー」29.5万円、「ミニバン」「ワゴン」34.6万円となっている。「セダン」「SUV」「スポーツ」などの車種は軒並み35万円を超えており、特にスポーツタイプの乗用車は41.7万円と、年間維持費が高い傾向にある。
【図5-2 乗用車の年間平均維持費(車種別)】
車種 | 年間平均維持費 |
---|---|
軽自動車 | 23.9万円 |
コンパクトカー | 29.5万円 |
ミニバン | 34.6万円 |
SUV | 38.8万円 |
ワゴン | 34.6万円 |
セダン | 36.4万円 |
スポーツ | 41.7万円 |
その他 | 33.6万円 |
また、乗用車にかかる年間維持費を地域別に見ると、こちらも地域によってかなり違いがあることがわかる。もっとも維持費が安いのは沖縄で28.7万円。四国、九州なども比較的安い。逆に高いのは、関東地方で34.0万円。これには特に駐車場代(土地代)の高さが影響しているものと思われる。また、北海道も33.7万円と比較的維持費が高い。理由は定かではないが、走行する距離が多いためガソリン代がかさんだり、冬期のスタッドレスタイヤ交換などの経費がほかの地域よりも多くなったりしているものと思われる。
【図5-3 乗用車の年間平均維持費(地域別)】
車種 | 年間平均維持費 |
---|---|
北海道 | 33.7万円 |
東北 | 31.9万円 |
関東 | 34.0万円 |
中部 | 31.6万円 |
近畿 | 31.8万円 |
中国 | 31.9万円 |
四国 | 30.1万円 |
九州 | 30.8万円 |
沖縄 | 28.7万円 |