
自由に使える金額:支給額は上昇も、自由に使える金額は変わらず
支給予定額のうち、必要経費として引かれる、ローン返済、生活費補填、ボーナス一括払いなどの費用を除いた、自由に使える金額を聞きました。
どの金額帯においても、昨年とほぼ変化しておらず、支給額が増えてもすぐにお小遣いには回せない消費者の懐事情がうかがえます。
【図2 税金、ローン返済・生活費の補填、ボーナス一括払いなどを除いた、実際に自由に使える金額】

ボーナスの使い道と平均消費金額:買い物や国内旅行など、比較的手ごろな消費項目に対する金額が増加
続いて、ボーナスの使い道とその金額を聞きました。昨年と比べると使い道では、上位の顔ぶれとその割合はほぼ変わらず、トップは引き続き「貯金」(75.1%)、次いで「商品・サービスを購入する」(69.6%)でした。金額で見ると、「商品・サービスを購入する」が7.7ポイントアップ、「旅行・外出をする(国内)」が6.2ポイントアップと、買い物や国内旅行といった比較的手ごろな消費項目にお金をかけようとする消費者意欲がみてとれます。いっぽうで、金融商品(投資信託、株式等)の「購入」「補填」が割合・金額ともに落とすなど、金額が大きな消費項目は減少傾向にあります。
【図3 冬のボーナス平均消費金額(複数回答可)】
ボーナスの消費目的 | 調査時期 | この目的に お金を使う人の 平均消費金額 |
平均消費 金額の 前年比 |
この目的に お金を使う 人の割合 |
お金を 使う人の 割合の増減 |
---|---|---|---|---|---|
貯金 | 2016年冬 | 218,452円 | 5.4% | 75.1% | 0.7 |
2015年冬 | 207,182円 | 74.4% | |||
商品・サービスを購入する | 2016年冬 | 80,152円 | 7.7% | 69.6% | 0.2 |
2015年冬 | 74,417円 | 69.4% | |||
旅行・外出をする(国内) | 2016年冬 | 58,394円 | 6.2% | 37.9% | -1.4 |
2015年冬 | 54,991円 | 39.3% | |||
ローン返済 | 2016年冬 | 177,392円 | -1.6% | 35.6% | -0.3 |
2015年冬 | 180,355円 | 35.9% | |||
子供の教育費 | 2016年冬 | 150,037円 | -0.9% | 31.1% | -0.2 |
2015年冬 | 151,351円 | 31.3% | |||
金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金など | 2016年冬 | 144,146円 | -3.9% | 15.4% | 0.7 |
2015年冬 | 150,000円 | 14.7% | |||
旅行・外出をする(国外) | 2016年冬 | 114,380円 | -1.1% | 10.7% | -0.4 |
2015年冬 | 115,613円 | 11.1% | |||
金融商品(投資信託、株式等)の補填 | 2016年冬 | 90,656円 | -8.9% | 9.5% | 1.3 |
2015年冬 | 99,522円 | 8.2% | |||
新規ローンを組む | 2016年冬 | 136,721円 | 21.7% | 4.8% | 0.7 |
2015年冬 | 112,368円 | 4.1% |
※平均消費金額は、「お金を使う予定はない」と答えた回答者数を除いて算出しています。
ボーナスで購入する商品:「洋服・ファッション関連」(17.7%)、「カー用品」(11.9%)、「ノートパソコン」(11.3%)に需要が集中
ボーナスの使い道で「商品・サービスを購入する」を選んだ人に、具体的に何を購入予定か聞きました。例年通り、「洋服・ファッション関連」(17.7%)が突出しており、次いで「カー用品」(11.9%)、「ノートパソコン」(11.3%)が他を引き離す結果に。
昨年と比べて購入意欲が上がっているのが「ノートパソコン」(11.3%・+2.2ポイント)、「PCパーツ」(8.9%・+1.1ポイント)、「ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー」(5.6%・+1.7ポイント)、「ゲーム機本体」(4.0%・+1.5ポイント)など。「ノートパソコン」「PCパーツ」の伸びは、Windows 7世代からの買い替えやSSDの大容量化、「ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー」はUltra HD ブルーレイの登場などが影響していると考えられます。また「ゲーム機本体」に関しては、「PlayStation 4 Pro」や「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」など注目ハードの発売により購入意欲が高まっているようです。
【図4 今冬のボーナスで購入する商品(ボーナス支給者全体)】
