「5年後でもすぐ使える」エネループ
今回の新エネループの発売にあわせて、三洋電機ではパッケージデザインを一新する。
「これまでは、『くり返し使える充電池』という充電池の特性を強調していたが、新たなエネループのパッケージでは、『5年後でもすぐ使える』とした。常備電池として長期保管にも適した充電池であることを訴求していくとともに、繰り返し利用できることから、乾電池を大量に買い置きしておく必要がないことも訴えていきたい」(吉成課長)とする。
改良した水素吸蔵合金を使用することで、売れ筋となる2本パックのメーカー希望小売価格は、単3形の場合で従来の1155円から新価格は1260円となり、単4形では945円から1050円となる見込みだ。
「従来のエネループと新エネループを同時に使用しても安全性には問題ない」とするが、より効率的に使用するには、同じサイクルで使用しているエネループを使用するのがいいという。
なお、単1形、単2形については、新エネループではいまのところ発売予定はない。
「今後、市場動向をみて投入を検討していくことになる」とする。単1形、単2形の電気機器の使用については、単3形、単4形のエネループをスペーサーに入れて対応することができる。
一方で、今年6月に発表し、12月1日から発売が予定されている、玩具などに最適化した「エネループプラス」も、発表時点のスペックを変更し、約1800回の繰り返し使用、1年後のエネルギー残存率90%を実現する形で発売されることになる。