高速通信サービス「Xi」はどれだけ速いか?
F-01Dの特徴の1つが、次世代高速通信サービスのXi(クロッシィ)に対応していることだ。Xiとは、NTTドコモが展開するLTE(Long Term Evolution)サービスの名称のこと。受信時(サーバーから端末)が最大37.5Mbps(エリア内の一部の屋内では75Mbps)、送信時(端末からサーバー)が最大12.5Mbps(同25Mbps)の高速通信が可能だ。現在、同社の主流通信サービスの「FOMAハイスピード」(受信最大14Mbps、送信最大5.7Mbps)よりずっと速い。
Xi対応エリアはまだ狭いが、当初の計画よりも前倒しでエリアの拡大を進めている。2011年度末に約25%(県庁所在地級の都市をカバー)、2012年度末に約60%(全国主要都市をカバー)、2014年度末には約98%の人口カバー率を目指す。Xiで接続できない場合は、自動的に従来のFOMA回線に接続するので、Xiエリア外でも利用できる。
実際にXiがどれだけ速いのかFOMAと比較した。テスト場所は、Xiのエリア内で電波環境の良好な溜池山王駅の周辺(NTTドコモの本社付近)。比較用にはNTTドコモのスマートフォン「MEDIAS N-04C」を使用。通信速度を測定するアプリ「Xtremelabs-Speedtest」で通信速度を測定した。N-04CはFOMAハイスピード対応だが、通信速度は受信最大7.2Mbps、送信最大5.7Mbpsとなっている。

結果は、Xiで接続しているF-01Dは、上り、下りともにN-04Cを大きく上回る通信速度を記録。場所によっては約8倍高速だった。ただし、NTTドコモの本社である山王パークタワーから離れると急速に通信速度が落ちてFOMAでの接続に切り替わった。通信できることに変わりはないので不便はないが、Xiが実力を発揮できる範囲はまだそれほど広くはないようだ。
料金は、先日発表されたXi向けの料金プラン「Xiデータプランフラットにねん」を利用すると月額4410円で利用できる(2012年4月30日まで、それ以降は5985円)。同時に8台までのWi-Fi対応機器をインターネットに接続できるテザリング機能も使える。