沿岸地域での災害を考慮し生まれた、新しいタイプのライフジャケット

浮くっしょん

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袋から出すとライフジャケットが登場。使い方が印刷されている
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カヤックの分野で実績のあるモンベルならではの折り畳み式のライフジャケット。これぞまさにアウトドアギアが災害時に有効であることを具現化した商品だ。普段はカバーをかけクッションとして使用し、沿岸地域での有事の際に簡単に装着することができる。

実際着用してみたが、首、腰、股関節をしっかりとホールドする作りは安心感があり、通常のライフジャケット並みの働きをしてくれそうだ。海や川に流された際も確実に仰向けになるように腹部に浮力を持ち、なにが流れてくるか分からない状況を想定して頭部を保護できるような作りになっている。また、笛も装備され声が出ないときにに身元を知らせることができるようになっているのも、細やかな部分まで目が行き届いていると感じられてならない。

サイズは大人用子ども用幼児用の3種類。値段は5000円以下という安価で、通常のライフジャケットが1万円前後することを考えれば、非常に手に取りやすい商品だ。

見た目は意外なほど普通のクッションで物々しさがなくスマートで、家庭や車の中に常備しておける。また災害を想定するばかりでなく、子どもの水遊びの際のライフジャケットとしても活用できるので、海や川に遊びに行く家族にもぜひ手に取って欲しい。

カバーは数種類販売される。好きな布を買ってきて自分で作ってみてもいいだろう。

大人用子ども用幼児用のサイズがある(写真は大人用と幼児用)
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2つに折りたたまれたクッションを開くとライフジャケットに
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首からかけてまずは腰をホールド
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次に脚をホールド
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正しく装着すれば、体の前面が浮くようになっている。またその際、頭が守られるつくり
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必要な情報を書き込んでおく
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緊急時はなかなか声が出せないもの。笛がついていることで自分の居場所を知らせることができる
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(文/石塚 隆)