式典や講演などのフォーマルなシーンから、お誕生日や記念日といったカジュアルなシーンまで、さまざまな場面で活躍してくれるフラワーギフト。ですが、花の品種や相場などに詳しくないと、予算はどれくらい必要なのか、どの場面でどんな花を送るのがいいかといったことで、悩んでしまうことも少なくありません。そこで、このページではフラワーギフトの基本的な種類や目的に適した商品の選び方を解説。さらに、商品を選ぶ際に気を付けるべきポイント、贈る相手別の価格相場のほか、カテゴリごとに人気商品ランキングも用意しました。花に詳しくない人も、今すぐギフトが必要な人も、ここを見ればピッタリの商品に出会えるはずです。
フラワーギフトは、幅広いイベントで活躍するだけでなく、老若男女を問わず喜ばれるところも大きな魅力。また、花をお祝いの席で渡せば祝意を、病院で渡せばお見舞い……といった具合に、言葉を交わさなくても、贈った相手に自分の気持ちが伝わりやすいのも利点です。さらに、ほかのプレゼントと合わせてより豪華な印象を与えることができ、記念写真を撮影するようなシーンでは彩りを加えるアクセントとしても効果的。このように、どんなときでも誰にでも喜ばれる万能さが、フラワーギフトが選ばれる理由なのです。


シーンを問わず喜ばれるフラワーギフトの大定番。サイズも小さいものから大きなものまで選べ、花の種類やカラーも自由に組み合わせることができます。ラッピングの種類やリボンといった装飾の種類も多いほか、軽くて持ち運びにも適していますが、飾る際に花瓶に移し替える必要があることは覚えておきましょう。
- 価格相場
1,000円〜1万5,000円


花の茎を短く切って専用のスポンジに生け、バスケットなどの容器に入れたものをアレンジメントフラワーと呼びます。容器付きでそのまま飾れ、茎の根元を切るお手入れも不要なので、相手の環境や負担をさほど心配せず贈れるのが最大のメリットです。一方で、お手入れができないため、あまり長持ちはしません。
- 価格相場
2,000円〜3万円


プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な液体に浸けて色を抜き、保存剤の入った染料で着色したもの。生花のような質感を保ちつつ、長いものでは6年ほど鑑賞期間が持続し「枯れない」のが魅力です。面倒なお手入れも不要。生花に比べて価格は高めになりますが、箱に入ったボックスタイプやオルゴールとセットになったタイプなど、容器の自由度が高いのも特徴です。
- 価格相場
3,000円〜2万円


高級感があり、開店祝いや移転祝い、昇進・就任祝いなどのビジネス用ギフトとしても定番なのが胡蝶蘭です。お手入れがラクで、部屋の中でも月に2回程度水やりをすれば、2〜3カ月にわたり花が咲き続けます。花の匂いも少ないため、飲食店や病院の開店・開業祝いにも人気ですが、鉢植えはある程度のスペースを取るので、予め贈る場所の広さなどを確認しておくと安心です。
- 価格相場
1万円〜5万円


専用のスタンドに生けられた花のことで、最近はバルーン付きのポップなものも多く出回っています。呼び方は、店によって花輪・スタンドフラワー・フラスタとさまざまですが、基本的にはサイズが大きく華やかで、人目をひきやすいため、自社の宣伝効果を見込んだビジネス用途やイベントで多く用いられます。スタンドは花屋さんが回収してくれるのが一般的。
- 価格相場
1万円〜8万円
直接相手に手渡すことの多いシチュエーションでは、持ち運びに適した花束・ブーケが人気。品種やカラーが豊富で、贈る相手のイメージに合わせて選びやすく、花言葉まで考えて選べば、よりメッセージ性を高めることができます。プロポーズには大きなバラの花束なども喜ばれる贈り物の一つです。誕生日や記念日などなら小さめの花束、花束を贈るほどではないささやかなお祝いには、小さめのプリザーブドフラワーやアレンジメントフラワー、ハーバリウムなども人気です。

-
-
-
家族など身近な相手
3,000円〜5,000円
-
恋人などの大切な相手
5,000円〜1万円
-
オフィスや事務所の移転や店舗の開店などのお祝いに向いているのは、高級感があって見た目も華やかな胡蝶蘭やスタンド花です。特に胡蝶蘭は「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つ縁起のよい花として人気。その地に根付くようにとの願いから、鉢植えで贈るのが一般的です。ただし、大量に贈られる可能性のある企業などでは、処分に困る面も。そのような場合には、スタンドを回収してくれるスタンド花を贈るのも手です。フロアに鉢やスタンドを置くスペースがなさそうな場所には、デスクなどに飾れるアレンジメントフラワーを贈るのもよいでしょう。

-
-
-
友人などの個人
1万〜1万5,000円
-
会社などの法人
2万〜3万円
-
病気やけがのお見舞いでフラワーギフトを贈る際は、守るべきマナーがあります。まず、白や紫などのお悔やみを連想させる色や血を連想する赤は避けましょう。また、「寝つく(根付く)」ことを連想させる鉢植えもNGです。さらに、病室の広さに配慮すると、香りの強いものも控えるべき。また、病院によっては細菌による感染症を防ぐ目的で、生花の持ち込みを禁止しているところもあります。これらのマナーをクリアする贈り物として、プリザーブドフラワーが最も適しています。

-
-
-
NG
白、紫、赤系の花|鉢植えタイプの花|香りの強い花
-
事前に確認が必要
生花
-
-
-
-
家族や親戚など身近な相手
4,000〜7,000円
-
会社の上司や取引先など
8,000〜1万円
-
日頃お世話になっている会社の同僚・先輩のお祝いの席で、直接手渡すなら花束やブーケが適していますが、持ち帰りに配慮して、アレンジメントフラワーやプリザーブドフラワーを贈るのもありです。一方、取引相手のオフィスなどにお祝いを贈る場合には、高級感のある胡蝶蘭が適しています。どの場合も、相手の好みがわかるなら品種やカラーにもこだわってみましょう。好みがわからない場合、グリーンやホワイト系でまとめると無難。男性ならオレンジや黄色、女性ならピンクや赤系の色も人気で、年配の方には色味をビビッドにすると喜ばれることが多いようです。

-
-
-
同僚・同期
〜3,000円
-
上司・先輩
3,000円〜5,000円
-
より特別な相手
上記に2,000〜3,000円プラス
-
発表会や舞台、講演会など、ややフォーマルなシーンでは、丈が長めでボリュームのある花束を贈るのが適しています。ただ、相手に手渡さずに会場に飾ってもらうようなケースでは、講演会の演台用にアレンジメントフラワーを贈ったり、舞台の会場に飾るスタンド花を贈ったり、より豪華なお祝いをするのもよいでしょう。こうした場合、主催者側でサイズを規定していることもあるので、事前の確認が必要になります。

-
-
-
発表会など
3,000〜5,000円(花束・ブーケ)
-
講演会など
5,000〜1万円(花束・ブーケ)
-
演台花・楽屋花
1万円〜1万5,000円(アレンジメントフラワー)
-
故人を偲ぶ目的で花を贈る際には、花の品種や色だけでなく、贈るタイミングなどにも注意しなければなりません。葬儀までに供える枕花、葬儀後の法要などに贈る供花などにはアレンジメントフラワーや花束・ブーケが適しています。一方、お通夜や告別式などの葬儀では「葬儀生花」(籠花、葬儀スタンド)を送るのが一般的。ただし、葬儀を取り仕切る葬儀会社によっては外部からの花を受け付けないこともあるため、事前に葬儀会社への確認が必要になります。

-
-
事前に確認が必要
※贈る花の品種・タイミングなどは、地域の慣習や宗教・宗派などによって異なることがあります。
※葬儀では事前に葬儀会社への確認が必要です。
-
-
-
遠い親戚
3,000円〜5,000円
-
知人や友人
5,000円〜8,000円
-
仕事の取引先
5,000円〜1万円
※法要で贈る場合の相場です。
-