ローランド
FANTOM 8
メーカー希望小売価格:-円
2019年9月6日 発売
スペック・仕様
すべてのスペック・仕様を見る- タイプ
- シンセサイザー
- 鍵盤数
- 88 鍵
- 幅x高さx奥行き
- 1432x153x439 mm
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FANTOM 8 のレビュー・評価
(1件)
満足度
4.00集計対象1件 / 総投稿数1件
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集計対象は通常レビューとキャンペーンレビューです。プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています。
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【デザイン】 シンセサイザーデザイナーとして有名なアクセル・ハートマン氏のアイデアを限りなく忠実に造形したそうで、他社製品がやっつけ仕事に見えるぐらい高品位です。FANTOM8は6/7と異なった造形で、操作パネルが傾斜していませんし、余白部分が広いので、小型ガジェット機材や(当然ダメですが)飲み物を置くことができます。 【サイズ・可搬性】 今時のシンセとしてはラージサイズでヘビー級です。同社のRD-2000までは男性1人で何とか運搬・設置できますが、本機はかなり厳しいです。余程の体格と腕力の持ち主でない限り、アマチュアが1人で持ち運び・セッティングできるような機材ではありません。 【音色・響き】 V-PIANOエンジンとZenCore VA音源の2系統を搭載しています。V-PIANOはRD-2000と音源部分は同じです。RD-2000と機能的に同じではなく、高解像度ベロシティやソフテヌートペダルなどの設定が現時点のファームウェアではできませんが、音ヌケが良く使いやすい音なのは相変わらずです。ZenCore音源は旧製品ラインの標準音源だったSuperNatural Synthの上位バージョンで、シンプルなシンセ(パーシャル)をレイヤーするという基本概念は変わっていません。1トーンのパーシャルが3→4に増えたとか、オシレータシンクができるようになっているとかの向上点がある他、音の密度や質感が格段に進歩しました。一方でSuperNatural Acoustic音源がバッサリ切られており、生楽器系のソロ音色は大幅グレードダウンしています。 【音色の多さ】 多様な実用トーンがプリセットされています。グランドピアノ系音色はVPIANOでリアルなものが提供されます。ZenCore系音色は抽象的シンセ音プリセットに良いものが多いです。生楽器系はアーティキュレーション機能がありませんので、とりあえず含まれてます、という程度です。SuperNatural Synth音源はPCM波形の追加ができなかったのですが、今回のFANTOMはRoland AXIALライブラリから追加PCM波形を含む音色を最大16種類インストールできます。 【タッチの良さ】 PSA50鍵盤は定評があり、非常に弾きやすいピアノタッチ鍵盤です。RD-2000と異なり、チャンネルアフタータッチもついています。 【作りの良さ】 Roland歴代シンセの中でも相当上位にランクされる作りの良さです。 【機能性】 音色作りはJUPITER-80と同じような操作画面ですが、各パーシャルに同じ値を設定したり同じだけ値を増減したりするのが容易になりました。簡易エディット操作子があるので、ちょっとした修正も楽です。シーケンサーは従来のテープレコーダーイメージではなく、Ableton Liveのセッションビュータイプになっています。短いパターンを組み合わせたパターングループを並べてソングを作る機能はあります。最初期ファームウェアではピアノロールのエディット機能が乏しすぎて実用性はありませんでしが、ファームウェアの改訂によりMPC X/MPC LIVE程度の編集機能が付加されて、なんとか使えるレベルに到達しました。 256音ポリフォニックはJUPITER-80やINTEGRA-7と変わりません。以前と同様にレイヤー指向シンセで、つい音色を重ねたくなり、重ねすぎると同時発音数が物足りなくなるという点は同じです。ギリギリまで重ねた場合のレイテンシーは大幅に減っています。 【操作性】 ゾーン機能はRD-2000を発展させたもので、外部音源の制御・統合も(ゾーン編集で細かく設定すれば)可能です。USB-MIDIに加えてDIN MIDI OUTが最大2系統確保でき、マスターキーボードとしても活躍できます。 【総評】 PCでの制作が当たり前になっている現在、ワークステーションシンセの上位モデルを発売する意義があるのかどうかは意見が分かれると思います。一方でDAWレスという言葉が出てきているように、ハードウェアだけで構成されたシステムはPC環境では得られない創造性をかき立てるということで、一定の需要があるようです。本機は単体での音が良いだけでなく、外部機器の制御にも優れており、ハードシンセを愛用する人にはシステムの核になる力があります。ただし価格が高すぎるように感じます。 音色については、新しいだけあってVA系の音色に格段の進歩を感じます。ピアノを除く生楽器系音色には力が入っておらず、最新の音楽シーンに合わせた機材であることに注意が必要です。
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