ここ10年ほどで普及が著しいデジタルカメラについての調査を行った。全体での普及率は94.4%。この割合は1年ほど前の調査とそれほど変わっていないが、その内訳を見ると、コンパクトデジタルカメラのみの普及割合が上がっており、1年前から比べても、デジタルカメラが「カメラ好き」の人が購入する趣味的なものから、より一般的なものになってきたことがわかる。利用頻度については、「週に1回以下」という人が全体の4分の3を占めており、日常的にデジタルカメラを持ち歩くというよりは、週末などのイベント時にのみ利用するという使われ方が一般的。このあたりも、デジタルカメラ自体が特別なものではなく、従来のフイルムカメラと同じような使われ方に近づいていることを予想させる結果だ。
デジタルカメラ市場をこれまで牽引してきた印象のある「デジタル一眼レフカメラ」についての所有率は全体の34.7%で、前回調査より割合自体が減少。デジタルカメラ市場全体における相対的な地位は下がっている。直近の1年以内でも12.8%の人が初めてデジタル一眼レフカメラを購入しているなど、その人気はまだ持続しているが、デジタル一眼レフカメラを購入予定の人の割合が大きく減少していることを考えると、今後のデジタル一眼レフカメラ市場はやや縮小傾向に向かうものと思われる。
メーカー別では、キヤノンが引き続き首位を保持しており人気だが、ニコン、オリンパスのシェアがやや下がっている。また、2009年に大きな話題を呼んだマイクロフォーサーズ規格採用の「デジタル一眼カメラ」の存在感も増しており、特にここ1年ではパナソニックのシェアがソニーを抜いて5位になったことが印象的だ。
いっぽうのコンパクトデジタルカメラに関しては、キヤノンがシェア1位で変わらず、次いでパナソニック、富士フイルムと続く。大きなシェア変動は見られないが、こちらでもパナソニックのシェアが上昇しておりランクを上げている。また、女性ユーザーに限って見ると、ペット撮影機能などを搭載した富士フイルムやカシオの製品シェアが上がっており、こうした女性向けの機能が一定の効果を生み出していることもわかる結果となった。
なお、今後購入しようと考えているカメラ関連の周辺機器については、1位の「交換レンズ」に続いて次点につけた「デジタルフォトフレーム」に注目したい。デジタルフォトフレームはここ1年ほどで急激に人気を集めてきた製品だが、かなり多くのユーザーが次に購入する製品としてとらえており、自宅でのプリントアウトやCD/DVDへの保存に次ぐ、第三のデジタル写真の楽しみ方として期待が高まる。逆に「写真共有サイト」や「オンラインアルバム」「オンラインプリント」など、インターネットを通じての写真共有やプリントアウトについては、いまだにそれほど一般的になっておらず、お店でのDPEによるプリントアウトの減少を補うところまで成長していないことがわかった。
デジタルカメラは全体として見ればかなり普及が進んでおり、すでに9割以上の人が所有する一般的な製品となったが、今後の新規ユーザーの開拓はかなり厳しい状況になっており、各メーカーとも独自の新機能や、撮影後の活用方法などを生み出すのに必死な状況といえる。特に、これまで市場を牽引してきた感のあるデジタル一眼レフカメラに関しては、今後の新規購入割合が減少すると見られており、今年2010年以降、各社ともかなり厳しい戦いを強いられそうだ。
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- 価格.comユーザーのデジタルカメラ所有率:94.4%。
- デジタル一眼レフシェア1位:キヤノン(37.2%)。
オリンパスやパナソニックが、カメラ歴の短いユーザーや女性に人気。 - デジタル一眼レフ購入予定者:43.6%。08年調査よりも大きく減少。市場は今後縮小傾向に?
- コンパクトデジカメシェア1位:キヤノン(22.2%)。
女性は、ペット撮影機能などを搭載した富士フイルムやカシオも支持。 - 今後購入したいカメラ関連製品1位:交換レンズ(18.7%)。「デジタルフォトフレーム」(14.4%)も人気。
- デジカメを使うようになって増えたもの:「一度に撮影する枚数」と「撮影する頻度」
減ったもの:「現像する頻度」「撮影にかけるコスト」「アルバムを作る機会」 - 総評
- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 9,077人
- 男女比率:
- 男88.6%:女11.4%
- 調査期間:
- 2010年2月1日〜2010年2月8日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム



