2010年夏のボーナスの支給予想、およびその使用用途などについてうかがった。この時期には定期的に行っている調査であるが、今年の夏ボーナスについての支給予想をひと言で言うなら、「全般的に低調ではあるが、なんとか持ちこたえている」といった印象だ。
一昨年2008年秋に世界中に大きな影響を与えた「リーマンショック」以降、我が国の経済も大きな打撃を受け、いったんは上向きかけていた景気も一気に冷え込んでしまった。そのため、昨年2009年夏のボーナス調査では「前年比8.1%減」という厳しい支給予想になったが、今年2010年夏は、その流れを受けてさらに減少傾向にはあるものの「前年比2.1%減」というところで、なんとか踏みとどまっている。もちろん昨年よりも減少しているということで、ボーナス支給の状況は引き続き厳しい状況にはあるが、経団連の発表でも一部上場企業ではボーナスの支給額が昨年比プラスに転じたというニュースもあり、このあたりでなんとか踏みとどまったという状況だろう。
ただし、実際に、ボーナス支給額は微減といえども減少傾向にあり、ローンや生活費などの必要経費が下がらない以上、消費行動に回せる金額は自ずと減少する。今回の調査でも、ボーナスの使い道として「ローン返済」や「貯金」にあてる金額は昨年夏と比較して横ばいだが、「商品購入」にかける金額は下がっている。ボーナスが下がったという人の7割近くが、「商品購入」にかける金額をカットすると答えており、これから迎える夏のボーナス商戦は、昨年以上に厳しいものとなりそうだ。
特に大きな影響が懸念されるのが、昨年以来、エコポイントの後押しもあって順調な売れ行きを続けてきた「薄型テレビ」だ。「ボーナスで購入したい商品」という設問の中で、ほとんどの商品が前回の冬のボーナス調査とさほど変わらないポイントであったのに対し、薄型テレビだけが唯一大幅にポイントを下げるという結果になった。この理由としては、ボーナス支給額が減少していることのほかに、今年3月の「エコポイント駆け込み需要」で夏の需要を先食いしてしまったということが考えられる。今年の夏はまだエコポイント制度も続いており、依然として高い人気を誇る薄型テレビではあるが、2009年年末から今年の3月くらいにかけての好調はどうも見込めそうにない。パソコンやデジタルカメラ、ブルーレイレコーダーといった、その他の人気商品もあまり需要が上がってはおらず、昨年と同様、厳しい夏商戦となりそうな模様である。
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- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 8,682人
- 男女比率:
- 男88.1%:女11.9%
- 雇用形態:
- 正社員:62.8%、契約社員:3.8%、派遣社員:1.5%、パート・アルバイト:5.2%、自営業・個人事業主など:12.2%、学生:1.7%、主婦:3.2%、その他:9.7%
- 調査期間:
- 2010年5月11日〜2010年5月17日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム
