2010年大きな話題となった「スマートフォン」だが、実際にどれくらいの人が使っていて、どのように感じているのか。また、各キャリアが相次いで多くの製品を投入した結果、市場のシェアはどのように変化したのかといったことを調査してみた。
まず、スマートフォンの所有率であるが、今回の調査結果では、全体の3割弱となる29.3%がスマートフォン所有者ということになった。2009年8月の前回調査に比べると7.8ポイント増加しており、全体としてはまだ少数であるものの、ここ1年で着実にそのユーザー数を伸ばしたという結果となっている。
このスマートフォン人気に大きく貢献したのが、Googleが作ったOS「Android」を搭載するAndroid系の端末だ。約1年前の状況では、国内ではソフトバンクが発売するアップルの「iPhone」が絶大な人気となっており、所有率でも半数を超える勢いだった。しかし、2010年4月にドコモから登場した「Xperia」をはじめ、10月に登場した「GALAXY S」、11月に登場したauの「IS03」など、Androidを採用したスマートフォンが各キャリアから多数登場し、ドコモやauのユーザーも通信キャリアを変更することなく、本命のスマートフォンに乗り換えることが可能となった。この結果として、これまでのようにiPhoneにするためにキャリアを乗り換えるユーザーが減少し、同じキャリアによる買い替えの割合が大きく増加している。
こうしたことが大きく寄与して、スマートフォン市場のシェアも2010年には大きく変化した。今回の調査でも、前回調査では14.8%のシェアだったドコモが24.7%に躍進したほか、スマートフォンでは大きく出遅れたauも、わずか0.5%のシェアから11.2%へと大きく存在感を示した形となっている。ソフトバンクの「iPhone 4」も相変わらず人気ではあるが、全体シェアではソフトバンクが4.1ポイントほど落とし、2009年までの「一強」という状態から変化してきていることがうかがえる結果となった。OS別で見ても、iPhoneシリーズが採用する「iOS」のシェアが54.1%なのに対し、Android系のシェアが30.9%にまで迫ってきている。1年前はほとんどゼロに近かったOSのシェアとしては異例の躍進と言えるだろう。なお、マイクロソフトの「Windows Mobile」を採用するスマートフォンのシェアは8.5%と、完全にAndroidにその座を奪われた形だ。
スマートフォンを購入したユーザーの満足度も非常に高い。実に全体の2/3以上のユーザーが自分の使っているスマートフォンに満足しており、今後もスマートフォンを購入したいというユーザーの割合も7割を超えている。今スマートフォンを所有していないユーザーも、7割近い人が今後購入の意向があるとしており、今後も従来の携帯電話からスマートフォンへの移行はますます続いていくことだろう。
スマートフォンの購入の決め手となった要素については、「PC用のWebサイトを閲覧したかった」と「豊富なアプリケーションを利用したかった」という2つが多く、特にアプリに対する需要は1年前から見ても高まっている。逆に「PC用のメールを使いたかった」というニーズはやや減少しており、スマートフォンに対するニーズも若干変化してきていることがわかる。
逆に、スマートフォンの不満点としては、「バッテリーの耐久性」が断トツのトップとなっており、高性能ゆえのバッテリー消費がネックとなっている。スマートフォンを購入しない人の理由としても、「パソコンのような機能をモバイルに求めていない」という意見が多い。全体として、従来の携帯電話からスマートフォンへの移行は今後も順調に続いていくものと思われるが、スマートフォンの高性能・高機能を取るか、バッテリーの持続時間をはじめとした携帯電話としての使い勝手を取るかという二者択一の問題は今後もしばらくは続いていくだろう。
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- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 10,360人
- 男女比率:
- 男90.2%:女9.8%
- 調査期間:
- 2010年12月14日〜2010年12月20日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム


