今後の電子書籍利用意向:「読みたい」(52.8%)と「読みたくない」(47.2%)で意見が割れる結果。20代と60歳以上で期待値が高め
現在電子書籍を利用していない人を対象に、電子書籍を今後読んでみたいかどうかを聞いた。結果としては、ほぼ半数でハッキリと意見が割れており、52.8%が「読みたい」、47.2%が「読みたくない」と、読みたいという人が半数をやや上回る程度となった。電子書籍への期待値はそう高くないという結果だ。
年代別に見ると、やはり20代では58.4%が「読みたい」と回答するなど、若年層のほうがやや電子書籍への期待値が高くなっているが、50代では半数を割り込んでいる。なお、60代以上になると、逆に「読みたい」の割合が55.3%と高くなっており、このあたりの意識の差はハッキリ分かれている。
60歳以上のシニア層では、自由に使える時間が増えることから、本を読むこと自体への関心が高く、その結果が電子書籍への期待値にもつながっているとも考えられる。
【図7-1 電子書籍を今後読んでみたいか】

【図7-2 電子書籍を今後読んでみたいか(年代別)】

電子書籍で読みたいジャンル:検索性や携帯性が重視される「辞書・辞典」、「地図」、「旅行ガイド」がトップ3に
現在電子書籍を利用している人と、今後利用したいと思っている人を対象に、書籍のジャンルごとに、電子書籍を利用したいかどうかを回答してもらった。回答の選択肢としては、「電子書籍で読みたい」「紙の書籍で読みたい」「どちらでもよい」の3つを用意し、自分の考えにもっとも近いものを選んでもらうようにしている。
まず、「電子書籍で読みたい」という回答が多かったジャンルを見てみると、「辞書・辞典」が55.7%でトップ。次いで「地図」が50.0%。「旅行ガイド」が44.6%と続く。いずれも検索性が重要な要素を占める書籍であり、紙の書籍よりも電子書籍のほうが素早く情報を探し出せるジャンルだ。加えて、持ち運びに便利なことも、こうしたジャンルが電子書籍に向いている大きな理由だろう。
逆に、「紙の書籍で読みたい」という回答が多かったジャンルとしては、「絵本」が44.9%でトップ。次いで「写真集・アート」が42.5%で続いた。これらのジャンルは、単純に情報を得たいわけではない。絵本であれば、子どもと一緒に見たり触ったりすることも重要になるし、写真集などであればモノとしての価値も大きくなる。こうしたジャンルに関しては、電子書籍にしづらい部分が大きいといえる。なお、「新聞」も37.2%と比較的高い割合となっており、紙で読みたいジャンルの第三位につけた。
最後に「どちらでもよい」という回答が多かったジャンルについて見てみると、「ライトノベル」(58.1%)、「新書」(52.1%)、「コミック」(50.0%)、「資格書」(49.9%)、「ビジネス書」(49.0%)あたりがあがってくる。このうち「資格書」を除いた4ジャンルに関しては、「紙の書籍で読みたい」という割合が2割以下程度、あるいはそれ以下となっており、かなり電子書籍化に有望なジャンルであるといえる。実際、これらのジャンルの書籍は、何度も読み返すことが少なく、消耗品に近い部分があることから、むしろ手軽な電子書籍で読んでも問題ないという意見が強いものと思われる。
【図8 ジャンル別の電子書籍利用意向】

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