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結果レポート

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No.077 消費税率アップ直前意識調査!-8%でどう変わる?気になるみんなのライフスタイル!-

総評

約2年ぶりに、カメラの利用状況についてのリサーチを行った。カメラ市場の状況は、2年前と比べるとかなり様変わりしており、カメラの利用方法なども大きく変化してきている。こうした中で、ユーザーがどのような機器を、どのような目的で利用しているのか詳しく調査し、その実態に迫ってみた。

まず、ユーザーのカメラ所有台数であるが、もっとも多かった回答は2台で、2年前の1台から増加している。また、特に男性では3台、4台、5台と所有している人も多く、もはやカメラは、1人1台の時代から、1人で複数台を所有するのが当たり前の時代に移行していることがわかった。なお、ここで言うカメラの中には、携帯電話やスマートフォンに搭載されるカメラも含まれている。

カメラの所持理由としては、旅行や子供の成長記録といった、いわゆるホームユースがメインであるとするユーザーが多いが、純粋に写真撮影を趣味としているユーザーも4分の1程度おり、こうしたユーザーが積極的にカメラを活用しているものと思われる。カメラの使用頻度は「週に数回」あるいは「月に数回」という2極化が進んでおり、写真撮影を趣味としているユーザーであれば週に数回、ホームユースメインであれば週末などを中心に月に数回という頻度で利用するという様子が見える結果となった。いずれにしても、全体的に見ると、2年前よりはカメラの使用頻度は高まってきている。

メインカメラとしての利用では、今でもコンパクトデジタルカメラがもっとも多いものの、2年前と比べると、その割合は大きく減少しており、これに代わって、デジタル一眼レフカメラ、携帯電話・スマートフォンの搭載カメラ、ミラーレス一眼カメラなどがメインカメラとしての地位を高めてきている。特にここ2年では、ミラーレス一眼カメラの伸び率が高く、ミラーレス一眼カメラがかつてのコンパクトデジタルカメラの地位に取って代わりつつあることも明らかとなった。サブカメラとしての利用でも、コンパクトデジタルカメラの活用シーンはいまだに多いものの、ミラーレス一眼カメラがこれに取って代わる動きは出てきている。いずれにしても、軽量・コンパクトで、画質も大幅に向上したミラーレス一眼カメラが、コンパクトデジタルカメラの市場を脅かす存在となっていることはまず間違いがないところだ。

その一方で、携帯電話・スマートフォンの搭載カメラも、コンパクトデジタルカメラの地位に取って代わるものとしてその存在感を増してきている。これらの携帯デバイスのカメラをメインカメラとして利用している割合は16.9%にものぼっており、2年前に比べて5.1ポイントも伸びた。性能もこの2年でかなり上がってきており、もはやコンパクトデジカメに匹敵するほどの性能・画質を備えているものも出ている。また、SNSなどとの親和性も高いことから、日常的に利用する人が増えており、むしろこちらをメインとして利用する人も増えているという結果になった。現在はコンパクトデジタルカメラと携帯電話・スマートフォンを、場合に応じて使い分けるという人が多いが、そのうちにこの関係が逆転する可能性もなくはないだろう。

なお、最近購入したカメラの割合では、従来のコンパクトデジタルカメラから、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラのほうに比重が移ってきており、ここでもコンパクトデジタルカメラの苦戦が見えてくる。なかでも、新ジャンルのミラーレス一眼カメラが、ここ半年以内では購買される割合が高くなっており、デジタル一眼レフカメラの人気を上回らんとする勢いで伸びている。

また、今後新たにカメラ製品を購入する予定があるかどうかについては、約半数が「購入の予定なし」としている。この理由としては、「今使っているカメラで満足している」という回答が過半数を占めており、すでに機能飽和といわれているデジタルカメラ市場の状況を如実に反映している結果となった。逆に、今後購入予定のカメラ製品としては、デジタル一眼レフカメラに迫る勢いでミラーレス一眼カメラがポイントを上げてきており、画質性能が本格化してきたミラーレス一眼カメラが、上位のデジタル一眼レフカメラの座を脅かす位置まで来ていることも明らかとなった。

このように、ここ1〜2年のカメラ市場では、性能向上が著しいミラーレス一眼カメラと、主にスマートフォンの搭載カメラが、それぞれ利用シーンを大きく拡大しており、従来のデジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラの利用シーンを浸食する形で、その存在感を増してきている。特に、機動性にすぐれ、画質性能も一眼レフカメラに迫る勢いで向上しているミラーレス一眼カメラが、メインカメラとしてのデジタル一眼レフカメラの役割や、サブカメラとしてのコンパクトデジタルカメラの役割を代替していくような動きが顕著になってきており、今後の動向いかんによっては、カメラ市場のメインストリームとなっていくことも予想される。

調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
4,421人
男女比率:
男92.5%:女7.6%
調査期間:
2014年3月20日〜2014年3月26日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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