サブカメラ:若年層は携帯電話・スマートフォン搭載カメラ、シニア層はコンパクトデジタルカメラを使う傾向。ミラーレス一眼の割合も上昇中
続いて、メインカメラではなく、主にサブカメラとして利用しているカメラの種類を聞いた。
結果としては、「コンパクトデジタルカメラ」の35.2%と、「携帯電話・スマートフォンの搭載カメラ」の28.7%が多く、これらの機動性の高い機器が、サブカメラとしておもに使われていることがわかった。ただ、なかには「デジタル一眼レフカメラ」をサブカメラとして使用するという人も12.5%おり、メインもサブもデジタル一眼レフカメラというパワーユーザーもそこそこの割合で存在するようだ。
2年前の調査に比べると、この傾向自体に大きな変化はないが、「コンパクトデジタルカメラ」「携帯電話・スマートフォンの搭載カメラ」ともに若干ポイントを下げており、逆に、「デジタル一眼レフカメラ」「ミラーレス一眼カメラ」が若干ポイントを上げている。サブカメラとしてはやや大柄なボディとなるこの2種類のカメラ機器だが、この2年の間にだいぶ小型化・軽量化が進んだことから、サブカメラとしての需要も増えてきたものと見られる。
この結果を回答者の年代別に見ると、全体的に、年齢が高いほどコンパクトデジタルカメラをサブカメラとして使う傾向が高いのに対し、年齢が低いほど携帯電話・スマートフォンの搭載カメラをサブカメラとして使う傾向が高い。なお、サブカメラとしてデジタル一眼レフカメラを使う割合は年齢が高いほど高まり、逆に、ミラーレス一眼カメラを使う割合は年齢が低いほど高まることもわかった。
【図6-1 写真を撮るとき、主に使用する機器(サブカメラ)】

※今回の調査から新たに加えた項目
・「タブレット端末の搭載カメラ」 -新規追加
2012年3月時のグラフはこちら(第61回リサーチの結果を見る)
【図6-2 写真を撮るとき、主に使用する機器(サブカメラ)(年齢別)】

前ページのメインカメラとサブカメラとの関係をまとめてみたのが、下記の【図6-3】のグラフだ。これを見ると、メインカメラに何を使っている場合でも、サブカメラとして利用される割合が高いのは機動性の高いコンパクトデジタルカメラであることがわかる。ただ、メインカメラとして、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを使っている人は、サブカメラとしてミラーレス一眼カメラを使用する割合が高まっており、サブカメラ用途としてのコンパクトデジタルカメラの存在が、ミラーレス一眼カメラに一部取って代わられつつあることも見て取れる。
一方、メインカメラとしてコンパクトデジタルカメラを使っている人は、サブカメラとして、携帯電話・スマートフォンの搭載カメラを使う割合が非常に高い。逆に、携帯電話・スマートフォンの搭載カメラをメインカメラにしている人は、サブカメラにコンパクトデジタルカメラを使う割合が高く、この2つはお互いに持ちつ持たれつの相互関係にあるといえるだろう。従来コンパクトデジタルカメラが担ってきたスナップ用途などのカジュアルな利用が、携帯電話やスマートフォンのカメラに取って代わられつつあり、どちらをメインに使うかは人によって異なるものの、さほどの差異はなくなってきているともとらえられる。
【図6-3 メインカメラとサブカメラの組み合わせ】

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- カメラ歴:「カメラ歴10年以上」71.2%。2年前の調査時(2012年3月)より増加。女性のカメラ所有率が上昇傾向
- 主に使用するカメラ:2年前と比べ、コンパクトデジタルカメラの利用者数が大幅に減少し(11.2ポイント減)、デジタル一眼レフや携帯・スマホ搭載カメラの利用者数が増加。使用の頻度ではミラーレス一眼がもっとも高い結果に
- サブカメラ:若年層は携帯電話・スマートフォン搭載カメラ、シニア層はコンパクトデジタルカメラを使う傾向。ミラーレス一眼の割合も上昇中
- 一番最近購入したカメラと購入時期:購買トレンドの主流はデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラ。特にミラーレス一眼カメラは人気急上昇
- 写真の保存・共有方法:2年前と変わらず「自分のパソコン(に保存する)」(31.8%)がトップ。クラウドサービス関連では「Facebook」(8.3%)がトップも、全体的には少数にとどまる
- 総評
