今回の価格.comリサーチでは、乗用車の利用状況などについて総合的なアンケート調査を行いました。自動車に関する調査を行うのは2012年2月以来、ほぼ4年ぶりとなります。前回と比較して、どんな変化があったのでしょうか。
まず乗用車の所有台数については、90.3%の世帯が乗用車を所有しており、前回調査時の89.3%を若干上回っています(図1-1)。利用頻度もほぼ変化がありません(図2-1)。また、乗用車の購入予定があるかの割合も大きな動きはなく、この結果を見る限り、価格.comリサーチにおいてはいわゆる「車離れ」という事態は起こっていないと言っていいでしょう(図8)。逆に、変化があったのは年間維持費。「30万円未満」と答えた人の割合が全体の10%程度増加しており、平均維持費も軒並み減少していました(図7-1)。世界的な原油安にともなうガソリン価格の低下が大きく影響したと言えそうです。
最後に、これからの展望について。現在の所有車と次に購入したい車の種類を比較すると、「ミニバン」が4.3ポイント、「軽自動車」が4.2ポイント低いのに対し、「SUV」が6.9ポイント、「スポーツ」が3ポイント高いことがわかりました(図11)。回答者の平均年齢が50歳前後であることから、子育てを終え、走る楽しみを感じられる車への乗り換えを希望する親世代の意識が現れていると言えそうです。また、現在所有している乗用車のエンジンに関しては現状8割以上が「ガソリン」ですが、次に購入したい乗用車のタイプでは3割の人が「ハイブリッド」を希望しており、今後もハイブリッドエンジンを選ぶ人はまだまだ増えると考えられます(図13)。
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- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 4,581人
- 男女比率:
- 男95.4%:女4.6%
- 調査期間:
- 2016年4月21日〜2016年4月27日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム
