今回の価格.comリサーチでは、2016年夏のボーナスについてのアンケート調査を行いました。
今回の調査におけるボーナス推定支給額は60.9万円で、昨年夏と比較すると0.7万円(1.1%)のマイナス。直近の昨冬の調査結果と比較すると0.3万円(1.0%)のプラスではありますが、全体としてはほぼ横ばいで推移していると言えそうです。ただし、企業規模別に見ると、大企業でのマイナスが目立つ結果となりました。昨年2015年は、アベノミクスの影響などから大企業の賃金がアップした結果、主に大企業でのボーナス増加が目立ちましたが、今年はその反動でややマイナス。逆に、昨年時点では渋かった中小企業の賃金が、若干上がりつつあり、その影響でボーナス支給額も上昇に転じているものと思われます。ただ、全体として見ると、金額ベースでは昨年に比べややマイナスという結果になりました。
その伸び悩みの傾向はボーナスの使い道にも表れています。いずれの使い道も割合自体はさほど変わらず、ボーナスを消費に回していこうという意欲は感じられるものの、金額ベースでは、投資や旅行などの大きな買い物について減少が見られる結果となりました。比較的支給額の大きい大企業のボーナスが昨年より悪化している状況を受け、大きな金額の買い物や投資はやや控えられる傾向にあるようです。なお、今年はリオデジャネイロ五輪が開催されることもあって、テレビやレコーダーの買い換えが期待されていますが、これらの製品の購入希望率は前年よりマイナスとなっており、今夏のボーナス商戦にも影響を与えそうです。
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- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 2,407人
- 男女比率:
- 男92.2%:女7.8%
- 調査期間:
- 2016年5月24日〜2016年5月30日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム
