外国株の魅力とは?手数料・購入できる証券会社を紹介

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2017年10月30日

株式銘柄の選び方

外国株の魅力とは?手数料・購入できる証券会社を紹介

世界にはたくさんの国があります。労働の担い手である若者が増え、暮らしがどんどん豊かになり、日本を遙かに上回る成長を続けている国も多いです。
こうした国で事業を展開する外国企業の株に投資できれば、長い目で見て大きな値上がり益も期待できるでしょう。

もちろん、日本でもネット証券を使って、こうした外国企業の株も買えます。投資できる銘柄の中には、設立からわずか10年で年間2兆円を超える売り上げをたたき出した巨大ネット企業もあります。
ここでは、日本の企業にはない、たくさんの魅力を持つ外国株について投資する魅力や買い方、手数料、証券会社について解説します。

外国株の魅力(メリット)とは

外国株の魅力(メリット)として最も大きな点は、日本企業よりも遙かに大きく、成長力があるたくさんの企業の株式に投資できることです。設立から20年足らずで、時価総額で世界ナンバー2の巨大企業に成長した米グーグル(現在のアルファベット)やSNSサービスで瞬く間に世界を席巻した米フェイスブックなど、名だたる企業の株を買えます。

ハードルが高いと思われがちな外国株ですが、日本の株式を買うよりも少ない元手で投資できる場合があります。日本株では100株や1,000株単位での売買が基本となる一方、外国株では最小投資単位が1株単位です。Facebookは2017年1月時点で、120ドル前後(日本円に換算すると1万4000円前後)で購入できます。

外国の企業は、世界中にあるそれぞれの国・地域の証券取引所に上場しています。大企業が数多く上場し、企業価値を表す時価総額で世界最大のニューヨーク証券取引所には2016年12月時点で2,325社、ハイテク企業が多い米ナスダックには2,875社(米国外の企業も含む)が上場しています。

このほか、ロンドン証券取引所に上場する企業は、外国企業も含めて2,604社(グループ全体)、スペイン証券取引所には3,526社など、先進国の証券取引所だけを合わせても、1万社以上の企業が上場(重複上場を含む)しています。

新興国では、インドのムンバイ証券取引所は5,800社強あります。パナマやジャマイカ、バングラデシュなどの証券取引所にも企業は上場しています。世界には先進国だけでなく、新興国にもたくさんの上場企業があります。

世界の主な証券取引所の上場企業数と合計時価総額

図:証券取引所ごとの時価総額の一覧
  • 世界取引所連盟調べ(2016年11月時点)

もちろん、こうした外国株がすべて買えるわけではありませんが、買える外国株は決して少なくありません。証券会社によって違いますが、米国や欧州、アジアなど日本の投資家に身近な銘柄は、購入できる場合が多いです。

外国の投資家が直接購入できない証券取引所でも、一部の銘柄であれば、間接的に投資できます。たとえばインド株はインド市場で直接購入できませんが、一部は米国預託証券(ADR)を通じて投資できます。ADRは、米国以外で発行された株式を担保に発行された証券です。株式と同じように売買ができ、おおむね、担保となる株式と同じような値動きになります。

ウォルト・ディズニー、アップル、ネスレ…世界の超有名企業の株も買える!

日本のネット証券を通じて購入できる代表企業を挙げてみましょう。スーパーマーケットのウォルマート・ストアーズ(ティッカー:WMT)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ナイキ(NKE)、スターバックス(SBUX)、マイクロソフト(MSFT)、ファイザー(PFE)など、世界的に有名な企業が購入できます。

アップル(AAPL)、グーグル(現アルファベット、GOOGL)、フェイスブック(FB)、アマゾン・ドットコム(AMZN)など、日本でおなじみのIT企業もたくさんあります。こうした銘柄は急成長を続けてきただけに株価が高いというイメージがあるかもしれませんが、決して手が届かない銘柄ではありません。

実際、アップルの株価は120ドル(2017年1月24日時点)で、およそ1万3000円で投資できます。フェイスブック株は1万5000円ほどです。これに手数料が加わりますが、それでも買やすい金額であることはお分かりになっていただけることでしょう。

スイス証券取引所には世界最大の食品メーカー、ネスレ(NESN)が上場しています。直接購入できる手段は少ないですが、米国の上場投資信託(ETF)であれば、ネット証券を通じて簡単に購入できます。

たとえば、マネックス証券やSBI証券が扱う「iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF」は、7%の割合でネスレ株を組み込んでいます。「P&G」というブランドでおなじみのプロクター&ギャンブル(PG)やコカ・コーラ(KO)などにも投資しています。このETFを購入することで、世界的に有名な食品・清涼飲料水メーカーに間接投資できます。

シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムといったアジアの証券取引所に上場する株式も購入できます。こうした国の企業はなじみが薄いかもしれませんが、目をこらすと成長企業はたくさんあります。

外国株の買い方

外国株を買うためには、外国株式専用の証券口座が必要です。ただし、すでに特定口座を開設しているか、これから特定口座を開設する予定があれば、外国株式口座の開設は不要です。

次に、証券口座に入金します。日本円はもちろん、指定の銀行からであれば、現地通貨も入金できます。日本円を入金した場合は、そのままでは外国株を購入できないので、証券口座内の「外貨取引」「為替取引」などのページで、日本円と現地通貨を交換する必要があります。

最近では現地通貨だけでなく、入金した日本円で注文できる証券会社も増えています。ただし、投資に必要な日本円は現地通貨との交換レートによって変わるため、外国為替相場の値動き次第で投資金額は変動します。

入金が済んだら、外国株取引のページに入ります。外国株には銘柄名の略称(ティッカー)があります。日本の上場企業に付いた4ケタの銘柄コードのようなものです。これを入力して注文を出します。株式取引の流れは、日本の株式を買う場合とおおむね一緒です。

外国株には手数料負担が大きいデメリットも

外国株の保有にはデメリットもあり、最も大きいのは手数料負担です。野村證券で米国株を取引する場合は、1回の取引につき最低2,389円(オンラインサービスでの取引)かかります。約定代金10万円以下で最低152円(オンラインサービスでの取引)の日本株と比べ割高です。ベトナムやタイなど、新興国の株を売買するには、もっとたくさん手数料がかかります。

ネット証券の日本株、外国株の手数料比較

証券会社 日本株 外国株(米国株の場合) 取り扱う国・地域
SBI証券 99円(約定代金5万円超10万円まで、スタンダードプラン) 約定代金の0.495%
最低0米ドル(無料)、上限22米ドル
米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
マネックス証券 99円(約定代金5万円超10万円まで、取引毎手数料コース) 約定代金の0.495%
最低0米ドル(無料)、上限22米ドル
米国、中国
楽天証券 99円(約定代金5万円超10万円まで、超割コース) 約定代金の0.495%、最低0米ドル(無料)、上限22米ドル 米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア

外国株を売買するので、決済するために現地通貨も必要です。外国為替相場の値動きによって日本円と現地通貨の交換レートが変わるため、不利なタイミングで交換するリスクがあります。レートの変動に加え、交換手数料がかかる場合もあり、想定以上の出費になる可能性にも注意しましょう。もちろん、投資対象が新興国の株式であれば、日本や米国より株価の値動きが大きくなることも十分あります。

外国株が買える証券会社

外国株はどの証券会社で買えるのでしょうか。各社で違いはありますが、ネット証券では年々取り扱いが増えています。以下の証券会社では手数料も低く抑えており、米国株の場合、売買に必要な最低手数料は0米ドル(無料)です。

SBI証券では、ネット証券の中でも外国株の取り扱いが多く、米国、中国に加えてロシア、韓国、ベトナム、インドネシアなどの株式を購入できます。購入できる銘柄数も、どんどん増えています。

SBI証券

多彩な商品ラインナップと業界屈指の格安手数料が魅力。カスタマーサービスのサポート体制も充実。Vポイント、Pontaポイントを活用した「ポイント投資」も人気。

  • 外国株が取引できる

    最近の成長著しいタイ他の東南アジア株を取引してみたかったのでここを選びました。
    将来は不動産投資を行うつもりなので住信SBI銀行との連携も魅力です。満足度:4

マネックス証券は米国株と中国株に対応しています。特に米国株に強みを持ち、対象銘柄数は個別株式・ADR・ETFを合わせて5,000超(2025年1月27日時点)と、業界屈指の品揃えになっています。

マネックス証券

株式売買手数料がお手頃な最低55円〜と、株式取引をリーズナブルに始められます。米国株や中国株、FX、海外ETF、外国債券など、海外投資商品を豊富に取り揃えているのも特徴です。

  • 米国株の取引に利用。

    米国株の取引きでおもに利用しています。他社に比べて手数料が安いのが魅力的です。ツールは多機能なのでしょうが、もう少しシンプルでもいいかなと思います。各種情報提供も多く、使い勝手がいいと思います。満足度:4

楽天証券の強みは海外の指数に連動するETFの多さです。2025年6月時点で売買できる海外ETFは511と、他社よりも多く、特にシンガポール市場に上場するETFを豊富に扱っています。シンガポール市場は新興国のETFが豊富で、バングラデシュやパキスタンなど、珍しい国の株式に間接投資できる商品もあります。

楽天証券

株式取引手数料は格安で、さらに取扱商品も豊富です。投資信託2,000本以上。1,000円から投資ができる「純金積立」や、楽天ポイントを使って100円から投資できるサービスが初心者に人気です。

  • 利用しやすいネット証券

    取扱商品も豊富で、外国株・ETFも購入できます。楽天銀行とのマネーブリッジを利用すると、普通預金の金利も他の金融機関よりも良い利率になるので、現金を楽天銀行にプールし、楽天証券で投資をするスタイルが確立できます。満足度:4

まとめ

世界には、たくさんの企業があり、それぞれの国や地域の証券取引所に上場しています。
外国株の魅力は、何といっても成長力の高さ。米国には、わずかな期間で世界トップクラスの大きさにまで成長したIT企業がたくさんあり、日本にいながらにして、こうした銘柄に投資できます。

外国株投資のハードルは高いと思われがちですが、実はとても簡単です。証券口座を持っていればすぐできます。
ただし、現地のお金で売買するため、外国為替相場の値動き次第で投資金額やもうけは変わります。日本の株式を買う場合と比べて手数料が高くなることにも、注意が必要です。

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