更新日:2024年04月17日
白熱電球をLED電球に替えるだけで年間約2,610円の節約!

LEDとはLight Emitting Diodeの略で、発光ダイオードのことをいいます。一定の方向に電圧を加えると発光する半導体素子で、この中で電子エネルギーが光エネルギーに直接変換されます。電球のようなフィラメントがないため発熱が少なく省電力、さらに衝撃に強く長寿命、小型といった特長があるため、照明だけでなく様々な電子機器に採用されています。LED電球と従来の白熱電球とは消費電力に大きな差があり、白熱電球をLED電球に交換することで大きな節電効果が得られます。 たとえば、一般的な60W形の白熱電球(54W)を同程度の明るさのLED電球(9W)に交換し、年間2,000時間点灯した場合、90.00kWh(※)の節電になります。電球を1つ交換するだけで、年間2,610円の電気料金が節約できるわけです(計算式は、(0.054W-0.009W)×2000時間×29円/kWhです)。
※資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」に準拠して年間2000時間(1日5.5時間)として計算しています
白熱電球と省エネ電球の比較
価格は年々下がっているとはいえ、まだ割高なLED電球。しかし、消費電力は白熱電球に比べて83%減少し、寿命も40倍に伸びます。さらに、省エネタイプの電球として人気の高い電球型蛍光灯も消費電力量は、LED電球とさほど変わりません。それぞれの電球について特長をまとめてみました。
| 白熱電球 | 電球型蛍光灯 | LED電球 | |
|---|---|---|---|
| 消費電力 | 54W | 12W | 9.4W |
| 寿命 | 1000時間 | 6000〜10000時間 | 40000時間 |
| 1時間あたりの電気料金 (1kWhの電気料金は29円で計算。以下同) |
1.57円 | 0.35円 | 0.27円 |
| 1ヶ月の電気料金 (年間2000時間の場合) |
267円 | 59.3円 | 46.5円 |
| 1年間の電気料金 (年間2000時間の場合) |
3,144円 | 699円 | 547円 |
| 1時間あたりの電球単価 | 0.1円 (価格100円で寿命1000時間の場合) |
0.117円 (価格700円で寿命6000時間の場合) |
0.025円 (価格1,000円で寿命40000時間の場合) |
| 実勢価格 | 100円 | 700〜1,200円 | 1,000〜3,000円 |
| ポイント | 購入時の価格は安いが消費電力は多い。また、寿命が短いので交換頻度が高くなる。国内では代替品がないものを除き生産が終了しており、今後は入手が難しくなる。 | LED電球より価格が安い。白熱電球より消費電力が少なく、寿命も長い。点灯してから本来の明るさになるまで数分時間がかかるのが難点。2025年末で製造・輸出入禁止が決定されているため、今後は入手が難しくなる。 | 購入時の価格は高いが、消費電力が少なく寿命も長いので、長期間にわたる節電効果が期待できる。各社が開発に力を入れており、性能が向上した新製品が次々と登場している。 |
年間2000時間の使用でも、白熱電球をLED電球に交換するだけでかなりの節電効果が得られることがおわかりいただけたと思います。交換できる電球の数が多く、点灯時間が長ければさらに節電と節約の効果が高まります。





